2023年08月20日
銃身内にブラシを通す
外観は割とデコボコに錆びている火縄銃の銃身ですが、
中はそのまま撃てそうなぐらい状態が良いもの。
一応ブラシを通して中を見てみます。
真鍮ブラシ(本当はリン青銅)を真鍮の棒につけて、
電動ドリルがないのでインパクトドライバーで回しながら2~3分往復させました。
ネジ部はブラシを通さないようにしています。
角が落ちていってしまいますので。
その後で布を通してみると錆より取れたブラシから取れたワイヤーが沢山出てきました。
まあ、用途が違うので仕方がないですね。
全体的に割と滑らかで布も引っかからずに通りますが、
一部が凹んでいて影ができていますね。

ボアスコープで見たマズル部。

割と綺麗なところ。

表面が黒錆も見えるところ。
赤錆ではなく、黒錆なのでそんなに出っ張るとかならないのでそこまで気にしなくても大丈夫です。


カメラで撮ったときに影になっていたところはボアスコープでは反射で銀色に。

ちょっとだけ窪んでいるとか、転々としたものが並んでいるとか、目立っているほどの窪みではありませんね。


これの左側の部分はそれなりに凹んでいますが、0.1mmとかそんなものだと思います。


板を丸めてパイプにした時の鍛接の繋ぎ目らしきものが一部で見えていました。
これは穴を広げても無くなるかどうか。
全体として見えている傷は径で0.2mmも広げれば綺麗になりそうですね。
平滑な方が命中率が良いでしょうし、汚れも溜まりにくくて掃除がしやすいでしょうから、
そのうち磨いておきましょう。
それとも、この状態の命中率もデータで取っておくべきでしょうか。
しかし、試験できるほどの腕がまだないですしね。

火道の内側はゴミは詰まっていますが広がっておらず健全ですね。


ネジ部も傷のようなものが繋がっているので鍛接の跡でしょうか。
尾栓も板を丸めて作ってあるので、手前側に鍛接の繋ぎ目があります。
銃身と違ってそこで破裂したりする心配はありませんね。
あとは全体的にむしれた感じなのが他の銃では見ないですね。
むしれるような加工法だからなのか、材質の問題なのか。
均一で凄く良い材質って感じもしませんが、強度はありそうな感じでした。
Posted by ラスティネイル at 01:07│Comments(0)
│古式銃