2024年08月31日
弾丸と弾頭
このブログでは弾頭という言葉をまず使っていないと思いますが、
実は弾頭は銃器関連ではまず使わない言葉なんですよね。
ということで、今更世間には理解されないかもしれませんが個人的な認識を。
弾、弾丸、銃弾、玉、鉛玉などと日本語では呼ばれますが、
弾や銃弾はカートリッジを指すこともあり、区別がつきにくい。
玉は古い球状の弾の時ですし、鉛玉も今は鉛という認識が薄いのかあまり使わないですね。
そうすると弾丸というのが一番しっくりくるところです。
しかしながら、丸という字はあんまりカッコ良くなく、間抜けな感じでもするのか、
弾頭という言葉を使う人も多くいます。
ニュースでも弾丸とはあまり聞かず、核弾頭など弾頭という言葉を聞くので馴染みがあるのかもしれません。
しかしながら、頭以外の部分はどこに?
弾頭という言葉は本来はロケット、ミサイル、魚雷のような推進力を持った兵器で、
前の方にある炸薬などの入った実際に目標の破壊などに効果を発揮する部分を言います。
基本的には推進器は威力に関係が無いわけですね、爆発前の貫通力は別として。
推進力を持たなくても航空機から投下する爆弾は弾頭という言葉を使うようですが、個人的には変な感じがします。
まあ、近年は特に羽根だったり、翼だったり、パラシュートだったり、破壊力とは直接関係のない部位もあるからでしょうか。
また、ロケットでもその質量とエネルギーだけで威力を発揮する実体弾では弾頭という言葉を使わないように思います。
推進器の質量も威力に乗るところは銃弾と変わりませんからね。
そして弾頭は通常弾頭と言っても実体弾ではなく炸薬が入っているわけです。
通常弾頭ではないものは核、生物、化学、燃料、チャフ、フレアー、etc。
要するに、基本的に銃弾は弾頭に該当しないので、
銃器に解説しているような人が弾頭という言葉を使っているのを見ると、何だかなぁと思ってしまいます。
ニッチな知識は人によって知っていたり、知らなかったりが普通ですが、
解説するような人は基礎をそつなくこなしてもらわないと変なことが広まってしまいます。
言葉は変化するといいますし、弾頭は手遅れな気がしますが、勝手な認識です。
弾頭という言葉が使われ過ぎて、今回も特定の誰かの話でもありません。
ところで、英語などの場合はどうでしょうか。
弾丸をボール(ball)とかブレット(bullet、ブリト)と呼びますね。
ボールはそのまま球の意味ですし、ブレットは小さな球というのが語源です。
つまり、弾丸と同じように球体の銃弾の時から使い続けているわけですね。
ボールも現在は弾丸という意味で使われているので、丸い弾をラウンドボール(丸い球体?)と呼んだり、
軍用弾をミリタリーボール(場合によってカートリッジごとを指して)と呼んだりするわけです。
ブレットが小さなという意味を含むのはキャノンボール(砲弾)との区別化でしょうか。
フレシェットと呼ばれる矢のような形になるまでは、英語も日本語以上に丸(球)から離れられないようです。
ちなみに、空気銃の鼓弾をペレット(Pellet)と呼びますが、
これも言語違いでブレットと同様小さな球ということのようです。
まあ、鉄砲によらず世間では小さな粒なら丸くなくともペレットと呼ぶのですが。
散弾は散弾、ショットなどと呼びますが、一粒を指すより、複数まとめてな感じかもしれません。
2024年08月27日
マガジンに装填
トリガーアクションのレーザーガンのファイブセブンピストルのカートを購入しました。
40個セットでしたが、袋に入っているだけの21個×2袋でした。
21発なのは一発おまけなのか、20+1発なのか。
なんだか小さい。
304モーゼルの薬莢を細くした感じです。
9パラの弾丸付きよりも短い。
とりあえず21発を装填してみました。
ちょっとズレているけどそれなりに並んでいます。
しかしながら装填が非常に苦行で、下の弾を棒で押しながらでないと装填できません。
弾が回転しながら下がっていく部分は、両端は大きく回って触れないので、
真ん中付近で押していくことになります。
リムで前の弾(のマガジン)の中央付近を押し込んでからスライドさせて差し込んでいくのですが、
弾が小さいと持ち手となる部分が無いのと、
弾が短いので真ん中付近がボトルネックで細くなった部分なので、
押してからスライドさせにくいです。
また、スプリングによる弾送りも力が上手く伝わらないですが、
もっさりするときもありながらもちゃんと送られます。
出来が良いマガジンです。
でも装填は楽しくありません。(笑)
2024年08月24日
ハイキャパのトリガー
先日、握りやすさを期待して買ったけど、角が痛くないぐらいだったカスタムグリップ付きのハイキャパですが、
トリガーの滑りが何だか悪い。
グリップの素材が悪いのか、形状が悪くて擦れているのか。
油でも塗れば良くなるのかもしれませんが、油無しでもそれなりに動くようにしたいところ。
でも、とりあえずノーマルのハイキャパ撃っていればいいかなとも。
ハイキャパのトリガーって独特なんですよね。
割と重めで、キレは悪いけどそう感じないと言いますか、
普段はキレが良いように感じるんだけど、たまに思ったときに落ちない時があると言いますか。
ちょっと他の銃とは違う違和感を覚えます。
最初は静摩擦で重いトリガーが、動き出すと動摩擦で摩擦が軽くなって一気に動くからキレが良く感じるのかなと思っていました。
まあ、どの銃でも起きる現象なので、ハイキャパだけ顕著に感じるのも変だなとも。
ハンマーの側面に指を当てながらトリガーを引いたらわかりました。
トリガー引くとハンマーが少し起き上がっていくんですよね。
それは重いわけだ。
でもって、途中からハンマーが少し倒れ(ダウン)していくようになって、最後に落ちると。
つまり、途中からハンマーの力はシアを動かす方に働くのですから、急に軽くなるわけです。
トリガー引くとハンマーが起きるのは安全面的にはとても良いのですが、トリガーは重くなりますね。
ハンマーとシアの関係を調整すると違和感のないトリガーになるのかもしれませんが、メッキ品ですからね。
これはこれでキレが良く感じていいのかもしれませんし。
調整するなら、社外品を組んで、軽くてキレの良いトリガーを目指すべき?
2024年08月24日
亜鉛崩壊
久々に撃ってみてたら亜鉛のフロアーが割れていました。
フロアーがボルトストプも兼ねているからなぁと思いつつ、
前側を見たらそちらも割れている。
フロアー下部のスプリングガイドになっている部分も折れています。
ガスガンのマガジン本体の亜鉛が崩壊すると下手すると爆弾みたいなものなので、
モデルガンよりもずっと怖い。
これはシステム7に買い替えろってこと?
しかし、マガジンはショート1本とロング3本あるんですよね。
ロング1本以外はとりあえず無事だから大丈夫?
というか、フロアーとリップの形状の設計も悪いんですよね。
システム7は良くなっているのかどうか。
2024年08月18日
火縄銃の銃床形状
日本の火縄銃の銃床は肩付け部が無い頬付け形であるというのが特徴になっています。
そうすると、柄の後端が湾曲していることもあって、握る部分より後ろが無くなったピストルグリップかのように見えます。
しかし、後端をピストルグリップのように持つと引き金に指が届かず、
もっと前の太くなる前の部分を持つことになります。
つまり、ライフルストックで言うと頬付け部より後ろでカットしたような感じです。
手の位置より後ろで頬付けするわけです。
この形状だと太くなった部分が全然握れないぐらい太いので、
太くなっている部分は握らないとわかりやすいのではないかと思います。
ちなみに、銃床後端は右に曲がっているものも多いです。
上側の稜線が後ろに行くほど(画像では下に行くほど)右に寄って行っているのがわかりますでしょうか。
僅かなのと根元からなのでわかりにくいですが、頬付けして狙うのに目を真後ろに持って行きやすいように逃げているのです。
現在のライフル銃や散弾銃でも高級なものはストックが曲がっていて、キャストオフと言います。
左利きの人は余計に使いにくくなります。
左利き用に逆に曲げたものはキャストオンです。
オフの逆はオンなのか、英語は良くわからないものです。
この銃は柄の部分の根元は右に逃げるように向いていますが、
後端は真っ直ぐの向きになるように戻っている(位置は右に寄ったまま)ので、むしろ左に曲がっているようにすら見えますね。
単に曲がっているだけではなく、捻じれたりしているものも多く、その形状をすぐに把握するのは難しいです。
経年の変形で製作当初の形状を保っているかもわかりませんし。
この銃は柄が特別に長いので、手より前で頬付けする少数派の形状です。
銃身が重い銃で多いです。
銃床の右側は真っすぐで、左側は湾曲しています。
これに関しては頬付けする真ん中だけ左側を逃がしてあると言うべきか、
一度右に逃げてから実際に握る部分は中心に戻ってきているとみるべきか。
力を受ける部分は銃身の真後ろにある方が真っ直ぐに力を受けれるのは確かですね。

では握る部分より後ろの形状はどうなのか。
上側は頬付けに使うとして、撃つ時に下側は使わないのかですね。


委託射撃では左手を前の方ではなく、銃床後端を握るのに使ったりします。
現代でも委託射撃の左手は肩の近くを押さえたり、床や台との間の微調整に使ったりしますね。
このような場合に結構銃床の形状が重要になってきたりします。
この銃に限らす、角が上手く指の関節にきて握りやすかったりします。
長距離で角度が付くときように引き金も斜め上に引くようになっていたり。
長距離射撃で精度が必要で、力を正確に受けたいときは後端が真後ろにあるのがやはりいいですね。


左手で後退する力を受ける場合もあります。
角度の浅い射撃の場合が多いでしょうか。
2024年08月09日
和洋比較
この前の10匁の火縄銃の尾栓がうちの和銃で一番大きいものでしたが、
洋式銃で10番(12匁程度)があったのを思い出して、並べて比較してみました。
サイズがわかりやすいように9パラも置いておきました。
火縄銃のネジが立派に見えますね。
大径は同じぐらいですが、小径は山が小さいだけ洋式銃の方が大きい。
まあ、実際に口径が18.4mmと19.5mmで違いますからね。
洋式銃の方は頼りないように見えても丈夫で、ネジ山で気密も取っているので敵いませんね。
2024年08月03日
火縄銃のロックタイム
火縄銃の火挟の落ちる速度の比較動画を撮ってみました。
上の銃は火挟のロックが外れる音と火皿に落ちる音で作動音が二回聞こえます。
下の銃は火挟の上がる量が少なく、バネも強いので聞き分けられないです。
下の銃は射的用で、ロックタイムを小さくするために火挟の上がる量を小さくしているのでしょう。
もっと小さい銃もあり、これでもそうそう暴発することはありません。
ただ、火縄を取り付ける時の火挟から出っ張らす量は大きく出来ずにシビアとなるので、
戦場で急いでというのはやりにくいかもしれません。
また、火縄が燃えて短くなっていくと火挟から出っ張らなくなるので、
火縄を取り付けて射撃可能な状態を維持するには小まめな調整が必要になります。
タイミングを狙って撃てねばならない場合には辛いでしょうね。
2024年08月01日
銃床の分解
銃床の金具をかなり外したので、どうせならと画像を撮っておきました。
火縄銃ではなく管打ちですけどね。
それも最初から管打ちとして作られている銃です。
届いた銃の銃身を外したら根本の方に白っぽい埃のようなものが・・・白カビですね・・・
緑のカビはたまにありますが、すでに死滅しているなんて状態ばかり。
換気もされないけど、酸素も無いですから。
これは割と近年に誰かが分解したときのかなと。
そして、根元がカラクリの空間に続いていると。
そんなわけで、カラクリの収まっている部分、そこに通じる引き金周りも分解して、
消毒用アルコールで徹底的に掃除しました。
ここまで分解することはあまりありませんよね。
掃除してしまうともうカビがあったのがわかりません。
金属の鋲で固定しているのは珍しいです。
鉄製で抜くための部分がついています。
普段見えないところの仕上げは案外粗い。
鋲で固定されている部品はあまり外しませんね。
抜きにくいし、緩くなっても困りますから。
この鋲には頭が無く、一定のテーパーが付いているだけです。
この個体はテーパーが大きすぎてちょっと抜けやすい感じがしましたね。
しかしながら、あまりテーパーが小さいと真鍮の板に対して効かず、
鋲は木部に残ったまま金具が外れるのも散見されます。
どの銃も簡単に外れるなら、気軽に外せるのですけどね。