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2020年07月04日

未使用のカラクリ


火縄銃の面白いカラクリを手に入れたので紹介します。
画像の外記カラクリですが、火挟を固定する横鋲にその横鋲を銃床に固定するための矢倉鋲の通る穴が開いていません。
このカラクリは銃に組込まれたことが無く、銃床に横鋲を入れてから銃床と通しで穴を開けるであろうことが裏付けられるのではないかと思います。


盗人金の引き金に当たる部分は上のカラクリのように曲げられるはずが、
今回の下のカラクリは真っ直ぐなままです。

銃床に合わせる前は横鋲に穴を開けず、盗人金が真っ直ぐなままカラクリが作られるとわかります。
火挟と松葉バネが無いのは残念で、組み込み前に火挟がどの程度曲げられているのか、
松葉バネには胴金用の溝が入れてあるのか気になるところです。


このカラクリには金具師の刻印で扇型の中に三枚の葉(だと思う)のマークがあります。
カラクリ単体で製作者がわかるようになっているとすると、
現代の感覚からするとカラクリ単体での販売や供給もあったのかもしれないと思ってしまったり。
銃を作る人が最初から銃に合わせて知り合いの職人にカラクリの製作を頼むのではなく、
出来ているカラクリの中から信用できる職人のを選んで組合わせると。
実際のところはわかりませんけどね。


全体は経年によりくすんでいますが、分解すると部品同士当たっていたところは空気に触れにくいため酸化せずに光り輝いています。
信じがたいことですね。  

Posted by ラスティネイル at 02:55Comments(2)古式銃

2020年06月26日

射撃用に購入


射撃用に8mm口径の火縄銃を購入。
今撃てる状態の2丁は両方ともお気に入りの銃ですが、撃てば傷むのもわかっていますし、
希少な物な6mm口径も高級な作りの国友筒も勿体ないなと。
この銃はシンプルな銃でシカゴで15万+税で購入。
シカゴもたまに安いなというものもありますね。
まあ、火縄銃としてもっと安いのはありますが、撃てそうな状態で、しかも小口径となるとなかなか見つかりません。
銃身を磨いてみないと撃てるかどうかはわかりませんが。


一番右が今回の8mm口径、一番左が6mm、その次が10.5mm、残りが12mmです。
それなりに小さい感じであまり摩耗も見られないですね。


銃身後部を並べて画像を撮ってみました。
一番上の今回の銃は銃身が一番長いです。
銃身は内径が小さくて長いほど作りにくく、一番下の6mmは短めの銃身になっています。
この銃は口径が小さいのにわざわざやたらと長い銃身にしているわけですね。
標準より特別口径が大きいものや小さいものは偽物でなければ技術の高いものが多いように思います。
大きい方は偽物も多いですが。
ついでに、持ち手の長さも銃によって全然違うのがわかりますね。



雨覆も楔も溝からズレていてちゃんと嵌まらないのかと思ったら、
組みなおしたら素直に正しく付きました。
尾栓は以前に外そうとしたときのせいかネジレたり変形したりしています。
固着しているので簡単には外せないのかもしれません。
尾栓の後端が平面ではなく四角錐になっているのは珍しいですね。


火穴も広がっておらずそのまま使えそうな状態です。
火蓋がないので作らないといけませんが、それだけで安かったならいいかなと思っています。


銘もありますが下の方しか読めないです。

カラクリはシンプルな平カラクリです。
安物でもないけど、特別な高級品でもなく、射撃練習にはちょうどいいのではないかと思います。
銃身が長すぎて装填や掃除はやりにくいですね。
磨いてみて問題なく、当たりもすればメインの射撃銃にしたいところ。  

Posted by ラスティネイル at 01:08Comments(0)古式銃

2020年05月17日

ゲベール銃の分解整備


以前に載せていた白磨きのゲベール銃を分解整備しました。
銃身を外すと裏は錆でまっ茶色でザラザラ。


普段の錆は落として着色はそのままになる方法で錆を落としただけなので白くないですが、艶のある状態になっています。
白磨きでも錆びて磨いてを繰り返すと自然と黒くなっていくのです。
この銃は白くなるまで磨いても良いのですけどね。


チャンバー裏には3本の太い線が並んでいる部分と5本の細い線が並んでいる部分があります。
下側にはプラグとバレルの位置を合わせる目印も。


中ほどには錆で消えかかっていますが王冠マークの下に何かの刻印と、多分2の刻印とMの刻印があります。


1のようなJのような刻印も。


ニップル取付部の下には楕円の中に何かのスタンプがありますが、何だかわからないですね。


銃身後部右側にも王冠の下にFのマークです。



プラグ左側には王冠の下にLF、右側には×印があります。


ストックの銃身が収まるところにも3本線があります。



ロックを固定しているネジを外すのは大変でした。
T型のマイナスドライバーの柄にさらにレンチを差し込んで回しました。
ストックの木が収縮か穴の変形でかでネジが回らないのです。
ドライバーの幅が小さかったのでネジの溝がわずかに変形して「しまったところは反省点ですが、
これより大きなマイナスドライバーで、しかも力をかけて回せるものを見つけるのも大変です。
まあ、横に差したレンチで力いっぱい回したわけでもないですが、
頭も無事で軸も捩じり切れなかったので、材質もかなりしっかりしたネジだと言えます。
この後、ストックの穴は広げてネジがスムーズに入るようにしておきました。



前のネジの方が錆びているので大変でしたが、錆びてない後ろのネジも結構固かったです。
プレートを後に残っている金具はトリガーガードを固定するピンで、このプレートで抜けないようにしてあります。
プレートの入る窪みに2本線のマークがありますが、特に他のどれとも一致せず用途不明です。



錆びているネジはわかりませんが、軸にFの刻印と6本線の印があります。
真ん中の二本が交差していますが、どう読めばいいのかわからないですね。


頭にもFの刻印があります。


プレートの裏にもLのような印と、画像で右上に6本線の印があります。



ストックのロックが収まる部分にも6本線のマークがあります。
銃身とストックの組合せだけ3本線のマークみたいですね。


ロックも外すと錆びていました。


軽く錆を落とすとこんな感じです。



セーフティコックではエンフィールド銃と違ってわずかにハンマーが浮くだけなので、
雷管の取付はフルコックにする必要があります。
また、セーフティコックでも引き金を引けばハンマーは落ちるので、そんな安全な感じもしないです。
ハンマーは内側に段が付いていて、プレートの上端に当たってハンマーが止まるようになっています。


フルコック状態です。


ハンマー軸の部品にも王冠とFのマークが付いています。
短いネジ2本の頭には6本線の印が見えます。
もう2本は無いのか、軸の方なのか。



プレートにはDNの文字と王冠にFのマーク、さらにその前にFなのか他のマークの打ち損じみたいなものがあります。
プレート前側には1か逆さのLに見える刻印と6本線のマークです。


メインスプリングは曲がっている部分だけ幅も厚みも大きく、応力集中で折れやすい部分だと認識してでしょうか。
内側は角があるのは応力集中が起こりやすそうであまり良くありませんが、
折れる時は外側からになるので、焼入れ時に割れなければあまり関係ないのかもしれません。

ネジも回るのでロックも完全分解してそれぞれの部品の刻印も見たい部分もありましたが、
バネが強力で苦労しそうなので不必要に分解するのはやめておきました。
ロックの奥まった手の触れない部分は他よりはっきり白いので、この銃は確かに最初から白磨きなのでしょうね。  

Posted by ラスティネイル at 01:04Comments(0)古式銃

2020年05月10日

外せるとわかれば


この前、ミニエー式のエンフィールド銃のプラグを外せたので、次はミニエー以前の滑空銃身のエンフィールド銃のプラグを外してみました。
外せることがわかれば外せるのです。いえ、道具が揃ったからですけどね。
上がミニエー式、下のネジが短いのが滑空式です。
ミニエー式は銃身の刻印の通り25ゲージにライフリングを切って弾丸径14.66mm、滑空銃身は17番の弾丸径16.5mmですが、ネジはほぼ同じサイズですね。
テーパーネジになっていて、ネジ外径がミニエー式は18~18.6mm、滑空式は17.4~18.3mmと口径の大きな滑空式が微妙に小さく、長さが短いのに変化量も大きいのでテーパーがきついことがわかります。
インチだと3/4インチより少し小さいぐらいですね。
ピッチは同じ13山です。


ミニエー式の銃身に滑空式のプラグは入りますが、逆は1/6回転ぐらいしか入りません。



プラグのネジを見ると滑空式の方は山の欠けが何か所かあります。
扱い方のせいなのか、材質がイマイチなのか。
ミニエー式の方は鋼材ですが、滑空式の材質は火縄銃に近い感じがします、軟らかいですし。



左のミニエー式はメネジの内径より口径が小さいのでいいのですが、
右の滑空式はメネジの内径が口径より小さいです。
ライフリングを切る必要はありませんが、磨くのにだってネジ山の方が出っ張っていると不便なはずなんですけどね。


滑空式の方の銃身を覗いてみると錆びてはいますが朽ち込みは無さそうなので磨けば撃てそうです。
照準も付いていないので、クレー射撃でもしようと思わなければ撃ちませんが。
画像は錆で光が反射しないので暗くなって上手く撮れませんでした。


ミニエー式の方は薬室側(手前)に向かって錆で荒れて暗くなっていってます。
それでもライフリングはしっかりあるので、磨けば問題ないでしょう。
新品のようにとはいきませんけど。


ミニエー式の銃身を銃口側から撮ると、ボケてはいますが手前も光っています。
こっちは撃ってみたいところですが、コロナの影響で射撃場も閉まっています。
火縄銃と違って黒色火薬に加えて雷管の消費や譲受許可も必要になってきますしちょっと手間もかかります。  

Posted by ラスティネイル at 07:09Comments(5)古式銃

2020年04月23日

プラグも外れました


この前、ニップルを外したエンフィールド銃のニップル取付基部にレンチをかけてプラグも外せました。
丸い銃身は掴みどころが無くて困るんですよね。


錆びはほとんどありませんね。
火縄銃の尾栓もそうですが、精度の良いネジで密着していると錆が進みにくいようです。
後ろの方の銀色になっているところはかなりタイトで、この部分をねじ込むと一気に固くなります。
ここが密着することで気密が取れるのかもしれません。


銃身はプラグの前端があったあたりに少し錆なのか汚れが固まっていましたが、
朽ち込みもなさそうなので、少しブラシを通して錆を落とせば撃てそうです。
まあ、撃つだけならこのままでも撃てそうな錆ですが。
銃身全体は以前に銃口からブラシを通してありましたが、
薬室付近はブラシが往復しずらいので錆で荒れたままです。
これがしっかりブラシを通せば他と同じようになるのか、
高温高圧になりやすい薬室付近が元々荒れていたのかは錆を落としてみないとわからないんですね。

とりあえず、エンフィールド銃もほぼ実射できる状態になりました。  

Posted by ラスティネイル at 01:55Comments(2)古式銃

2020年04月19日

学研の



古い学研の学習の付録だという火縄銃の模型を入手してみました。
馬上筒の1/2スケールのようです。
カルカと火蓋が欠品です。


銃身のテープで蛭巻きになっているのが面白いのでどんなものか気になったのです。
火縄銃の銃身が巻張りだとわかりやすいですしね。


カラクリは内カラクリですが、火挟がカニ目でロックされるところが再現されています。
中身は実銃とは全然違いますけどね。


銃床はシノギ目や腕貫穴の金具がモールドだけありますね。

こんなサイズでも火縄銃の構成をしっかり再現した模型が作れれば、
火縄銃がどんなものか理解されやすいのかなと思いました。  

Posted by ラスティネイル at 00:48Comments(0)古式銃

2020年03月29日

射撃後の掃除


この前、実射してきた火縄銃は帰ってその日のうちに銃身をお湯と中性洗剤で掃除。
黒色火薬の汚れは水に溶けるのだとか。
掃除を始めると真っ黒い煤の汚れが出てきますね。
乾かした後に尾栓を見ると茶色いような付着物があって汚れは完全に落ちていませんでした。
銃身のネジにも残っているのでしょうね。
そのまま乾燥した部屋に一週間置いておいても錆は生じませんでした。
湿気が無ければただ固体として付着物があるだけで錆は生じないのかもしれませんね。
湿気があって水溶液になるだとか、イオン化するだので錆びさせてしまうのかもしれません。
日本みたいな湿気がなく国はかなり錆びにくいみたいですし。
オイルで空気や水を遮断するとどうなるのでしょうね。
本当に水に溶けやすい付着物はお湯で洗ったときに無くなっていそうですが、
このまま放置したら錆びるのかどうか。
もう、銃身と共に再度洗って落としましたが、この感じだと銃身側のネジの汚れを完全に落とすのは難しそうです。
特に6mmの方は入るブラシが・・・

また、火縄銃を射撃する人たちによると掃除は一日で終わるわけではなく、綺麗してから次の日にパッチを通してもまた汚れが付くから、
射撃後は毎日パッチを通し、それがしばらくすると隔日になり三日に一度になり・・・と掃除の頻度が減らせるということでした。
何だか、一度にちゃんと落とせていない感じですね。
昔の中性洗剤もない時代は掃除がかなり大変だったのかもしれません。

掃除した後に銃身内を覗くと、6mmの銃の方の薬室付近に前はなかった朽ち込みが結構出てきました。
恐らく、元からあった朽ち込みが錆か汚れで塞がっていたものを、その塞いでいたものごと磨いて丸い穴になっていたのでしょう。
それが射撃の衝撃で剥がれたと。
そのままでも射撃はできるのでしょうが、命中率は多少悪くなりそうですし、汚れが残りやすいと錆の原因になりますね。
ちなみに昔から、錆びた銃身は鉄の弾を撃ったり、表面を凸凹にした弾を撃ったり、砂利を詰めて撃ったりなどで錆が取れるなんて話があるぐらいですから割と扱いはいい加減なものです。
現代銃は銃身に引っかかりがあるとすぐに銃身が破裂するような扱いですが。
何にしろ朽ち込みが無い平滑な銃身が良いのですが、そうなるように磨くと口径が6.5mmを超えてしまいそうです。
銃の機能としては8mmぐらいまで行けそうなほど丈夫な感じですが、口径が小さい珍しさも資料性や価値があるので、
それを大きくしていってしまうのは勿体ないですね。

海外ではブラックパウダー専用のソルベントや、銃身に泡を注入して、しばらくしてパッチで拭き取るのを汚れがパッチにつかなくなるまで数回行うだけという商品もあります。
汚れを簡単に溶かしてくれるなら、ネジも火穴も朽ち込みもしっかり汚れを除去してくれそうですね。
何回も擦って掃除してると銃身も摩耗しますから、それをせずに済むのは良いことです。
日本じゃ撃ってないでしょうからアメリカから個人輸入できないか考えていますが、
こういう洗剤のようなものって個人輸入で通関できるのか怪しいので勉強中です。
銃に良く、手間がかからないなら使わない手はないのですけどね。
他にもパッチに塗る油、尾栓に塗るグリスなんかも売ってます。
そしてアメリカの通販サイトだと安いんですよね。
日本だと銃専用のものはかなり割高になりますが、日用品と変わらないような価格。
扱われている流通量が違うというか、本当に日用品扱いなのかですね。

銃床も汚れていたので水拭きしました。
火挟なんかもかなり汚れていたので洗剤で掃除。
しっかり手入れをすれば半永久的に使えるなんて言いますが、それでも状態としては傷んでいきますね。
あんまり資料性の高い銃や外観の立派な銃は射撃に使わない方がいいかもしれません。
飾りの彫刻があると掃除が大変になっていきます。
堺筒なんて撃ったら掃除が大変でしょうね。


ついでに、3Dプリンタで作った(火薬を入れた)試験管台、黒色火薬1gと2gの軽量カップ、6mmの銃身に差し込める漏斗です。
模型の部品を作るより、こういう大雑把で良くて、強度も要らない実用品を作る方がずっと向いている感じがします。
そんなものがしょっちゅうあるわけでもないですけどね。  

Posted by ラスティネイル at 01:21Comments(0)古式銃

2020年03月22日

実射してきました。


更新をサボりながらも火縄銃の整備をし、先週の土曜日に千葉県総合スポーツセンターで実射してきました。
日本前装銃射撃連盟の正会員(一人で練習できる)になるための試験です。
銃は銃身内径10.8mmの国友筒で10mmの弾をパッチ(木綿)で包んで撃つものと、
銃身内径6mmの仙台筒で5.5mmの弾をパッチで撃つものを用意していきました。
初めて銃を撃つなら22口径相当の5.5mmは撃ちやすそうですが、
火縄銃としては口径が小さすぎて装填などの扱いが難しすぎるかもしれないので10mmも用意。
実射は初めてでの試験ですが、毎晩10分ぐらい構えて狙う練習をしました。



火縄銃の照準は狭くて低い線のような溝の照門が多く、
照星がほとんど見えないためサイトのシルエットで狙うのは難しいです。
今回の2丁は照星に銀があるため、照門の中で照星が光ってるように狙うことができます。


カメラを目の位置にして撮影するとこんな感じです。
照門の上辺の一部に銀色に光っているところが見えるでしょうか。
目が良くはないですし、小さすぎて碌に見えやしない中で、この光だけが頼りです。
しかしながら、千葉県総合スポーツセンターは屋外射撃場ですが射座にはしっかり屋根が付いていて、
逆光のためサイトのシルエットがはっきり見えるようになっています。
つまり、照準は真っ暗になり星が消えました。
照星が光らない状態での練習が必要でしたね。
それでも的の外や的の白いところやを狙っている分には凄く見やすいのですが、
的の真ん中の黒いところを狙おうとすると照星が見えなくなります。
照明の少ない屋根が凄く邪魔です。
まあ、雨が降っていてので屋根がなかったら射撃できていませんが。
どんなに頑張っても見えないものは仕方が無いです。
対処方法として的の外で正しいサイトピクチャーになるようにして、
そのまま的の中央に銃を向けて照門の溝があったであろう位置と的を合わせて撃つことにしました。
流石にトイガンでの経験は長いのでそれぐらいの応用は気負わずにできました、実際に狙いが合っているかはとにかく。
6mm口径の方は照準があまりに小さいので10mm口径の方にしました。
弾の重さは6gで火薬は2g装填です。
火薬は弾の重さの1/3という目安ですね。

初めての実射の一発目の感想は、10mmならリコイルもこんなもんかって感じですね。
拳銃ぐらいの威力で長物の重さなので、肩付けできなくても手から離れるとかそういうことはなかったです。
ただ、銃身はしっかり跳ね上がりますね。
後ろに押されることよりも、銃身が上に向いてしまうことの方が気になります。
また、ガスブロのような衝撃のあるリコイルではなく、時間をかけて押される感じですね。
もちろん、一瞬ではあるんですが、弾を押し出してるってわかるような感触です。
狙って撃つという動作はエアガンと同じですが、飛んでいく弾は見えないです。


50m先の一辺80cm、黒い丸が直径40cm程度の的を撃ち、一発目は左下の6点に入りました。
画像は見にくくて、雨に濡れて水が溜まっているところが光ってわかりずらいですが。
端の方は画鋲を付けていて破れた穴です。
初めてでも的にぐらい入るものですね。
二発目は不発・・・口薬を盛り直しても不発。
火道が詰まって塞がってしまいました。
この銃の火道は直角に曲がっていて掃除が困難なので、6mm口径の方で射撃してみるとこに。
1gの弾に0.6gの火薬にしました。
火薬は0.3gのつもりでしたが、連盟の方の1gぐらい入れないと届かないだろうという話と、
いきなり多くの火薬を入れたくないという間を取って0.6gです。
1発目を撃つときに引き金を引いた時に銃が思いっきり左に揺れました。
軽い銃は安定しにくいのと、慣れない実射で変な力が入ったのかもしれませんね。
リコイルは10mmよりずっと軽いですが、やはり無いわけではなく、わずかに跳ねます。
的紙の左端、下から1/4ぐらいのところに着弾。
左右は撃った瞬間に把握していた位置と同じなので弾の飛び方は問題ないはず、
下に着弾しているので3段階の照門を一段回上げてもう一発。
今度は満足な射撃ができて、下側の6点の部分、6の数字の左側に着弾。
上下も少し上がっているので順当な着弾点です。
照門をもう一段回上げて、それ以上は上がらないので狙点ももう少し上げて3発目・・・不発。
どうしたものかというところで、最初の10mm口径の火道を通す出来ることができたので、
そちらで射撃再開です。
実は射撃中は銃身をクリーニングする気が無くて普通のカルカしか持って行かなかったのですが、
一発ずつクリーニングした方が良いのことで、クリーニングロッドをお借りしていました。
6mmは小口径すぎてクリーニングロッドが無いので10mmの方にと。

再開した後は撃てていたのがまた不発が続くようになり、火道は通っているのにどうしてだろうと。
口薬はパッとしっかり燃えているのが見えているのですけど。
結論として、火挟が外側に寄りすぎているということでした。


火挟の落ちる前と後の画像です。
口薬だけ燃えてしまう理由ですが、火道は下に行ってから横に向いて銃身内に続いているので、
爆風は普通だと上に逃げて下の方に行かないのではないかと思います。
火縄で火穴の上が押さえられると、逃げ場のない爆風が下の方にも行くようになると。
火挟をその場でペンチなどで修正するのはリスクがあるので、
火縄を左に曲げて癖をつけた状態にすることで正常に射撃ができるようになりました。

初めて撃つ銃なので着弾を見ながら狙いを修正したいところでしたが、
弾が散って良くわからず。
ただ、下の方に当たっていたので13発撃つ最後の3発は上の方を狙うと、上側の7点に2発当たったので上過ぎたのかもしれません。

今回の不発の多さは銃や操作が重要な古式銃の洗礼を受けた感じですね。
撃つこと自体、色々と教えていただきながらでないと満足にできなかったぐらいで、
弾を入れて引き金を引けば弾が出る現代銃とは違います。
現代銃を撃ったことはありませんが・・・
しかし、初めての射撃で50mで13発中12発が80cm角の的紙に入ったので、火縄銃の実用射程は50mぐらい余裕でありそうですね。
左右に関しては9発が40センチの黒丸の範囲に入り、黒丸には7発。
これらは人には当たるでしょうね。
まあ、合戦で使うような口径の火縄銃はもっと当てにくい可能性はありますか。
とりあえず、試験に合格したので、今後は一人で練習することができます。
近くの射撃場で練習するために火薬の消費許可を取らなくては。
今回だけでも非常に良い経験でしたが、まともに撃てるようになるまで先が長そうです。  

Posted by ラスティネイル at 02:35Comments(6)古式銃

2020年02月29日

ニップル外し


二年ほど前に載せていたエンフィールド砲兵銃のニップルがやっと外せました。
レンチ用のアダプターを改造して丈夫な四面のニップルレンチにしています。
以前、専用レンチが砕けたので・・・



ネジの状態も良いですね。
以前の二面のレンチで回そうとして、レンチをかける部分が変形してしまっているので、叩いて元の形に近づけないと。
ニップルは部品としては消耗品ですが、日本ではなかなか手に入りませんしね。
今後は同じ規格のニップルは外しやすくなりそうです。  

Posted by ラスティネイル at 02:07Comments(3)古式銃

2020年02月16日

火縄銃の口径と射程


火縄銃では大筒と呼ばれる大砲のような銃があります。
一般的に30匁から大筒と呼ばれており、
一匁が3.75gなので112.5gで、直径で25mm程度です。
侍筒と呼ばれる10匁の37.5gの18.5mm程度でも中筒扱いなのです。
10匁以下でも迫力があるので、今では大筒と呼んでいる人もいますが。
威力的には人でも馬でも10匁で十分であり、口径が大きくなっても炸薬があるわけでもなく、
城を撃っても貫通していくだけで特に効果もないので意味がないと言われてもいます。
しかし、100匁(375gの40mm程度)、一貫目(3750gの85mm程度)と非常に大口径の銃も作られています。
弾の鉛も火薬も大量に使うので、それだけメリットがあるかです。
今回は大口径ほど射程が伸びるということで文献を見てみました。

稲富流の書によると
「十匁玉は八町より外は当たりなき事」とあり、一町は約109mなので、
10匁筒で872mまでは狙えるとされていたことがわかります。
それがどれぐらい確実に当たるのか、
当てられないこともないぐらいなのかはよくわかりませんが。
また、こういう長距離の射的では大きな的を使います。
5.4m四方の幕に1.8m四方の角、直径0.9mの円をなっています。
大きな幕を用意しないとどのように外れたかもわかりませんしね。
まずは幕に入れば上出来な距離もあると思いますが。

同様に
13匁玉は9町
15匁玉は10町
18匁玉は11町
20匁玉は12町
25匁玉は13町
30匁玉は14町
35匁玉から50匁玉は15町より外は当たりなき事
となっており、口径が大きいほど射程が伸びるという考えた方があったというのがわかります。
それでも15町(1635m)あたりが限界ということでしょうか。
玉の重さが三倍になっても射程は二倍にもならない感じですね。

荻野流の書では
300匁で30町
500匁で31~32町
一貫目で32~33丁
300匁より大きいものは重くて不便なだけで射程上の利益が少ないと書かれています。
弾の重さを三倍以上にしても射程が1割伸びないのであれば、確かに重いだけです。
一貫目より大きな大筒はさらにメリットが無いでしょう。
派手さだけの演出にすぎないと。
それにしたって、30町(3270m)を本当に撃つつもりなら信じがたいことですね。
エンフィール銃だってサイトの目盛は1100ヤード(990m)までのものが多いですから。
ちなみに、他にも割と現実的な内容や批判な内容も色々書かれており面白いです。
長距離で当てるのにまず一番大事なのは距離を測ることだとか。
木目が真っ直ぐでないない銃床は世間で見た目が良いと用いられているけど、
緩んだり、横にさけたり、小筒は台木の変形で筒が曲げられることもあるだとか。
現実的な話を書き、実用的でない内容を批判する人が書いてるとすれば、
射程の話も信じていいのかもしれません。

やたら大きな数値ばかり書いていますが、
銃も特別な大口径、射手も専門の砲術家の例外的な話だとも言えます。
一般の合戦では3町ぐらいまで近づいたところで撃ち始めるということですから、
現代の小銃が300mを基準にしているものが多いのと大して変わらないですね。
銃の性能というより、普通の人間ば肉眼で狙える限界が今も昔もそれぐらいなのかもしれません。

ついでに、なぜ大口径の方が射程が伸びるかという力学的な話も少しします。
小銃より大砲の方が射程が長いということは現代の感覚でも納得できる方が多いと思いますが。
まず、単純に断面積は径の2乗、重さは3乗なので、
大径になるほど空気抵抗のかかる断面積当たりの重さが増えて減速しにくくなります。
さらに、空気のような流体は速度が増すほど粘性抵抗が増して抵抗が大きくなります。
腕を振ってもゆっくりなら空気抵抗を感じませんが、速く降ると空気抵抗を感じると思います。
しかしながら、この速度はとは空気抵抗を受ける物体の大きさと比較されるので、
同じ速度でも大きな物体になると粘性抵抗が下がるのです。
鉛の玉で大きさが違うものを同じ速度、同じ角度で撃ちだせば大きいものの方が飛びますし、
小さい玉を高初速で撃ち出しても、空気抵抗が余計に大きくなってすぐに減速してしまい効果が薄いと。
現在の言うに長さ方向で大きい小口径高速弾なら話は別ですが。
大口径の方が無駄なく高初速にできると言っても、実際に高初速で撃ち出すのは難しいでしょうね。
そこが300匁以上で射程があまり伸びない理由のだと思います。
それよりは小さな口径でも人が持って撃つ限りは、大口径ほど初速は落ちるけど、射程は伸びるというところでしょうか。

参考文献と書くとどのように引用したか書かなければいけないようで、そこまでの手間はかけませんが、
主にこの二冊を参考にしています。
砲術 -その秘伝と達人- 安斎實著 雄山閣出版
日本武道全集 第四巻 人物住来社

コラムが一回きりにならずに済んで安心しました。
ちょっと長かったでしょうか。
今後は玉を重さで呼ぶ理由、反動と口径、焼入れについてなどを考えていますが、
古式銃についてなのか、現代銃と一緒なのかわからないものもあって悩みどころです。  

Posted by ラスティネイル at 02:03Comments(2)古式銃

2020年01月30日

材料を間違えた



火縄銃のいぼ隠しの折れていた部分を真鍮で作ってロウ付けしました。
薄っすらと境目が見えていますが、素人にしては上出来ではないでしょうか。




弾き金の四角い穴に取り付けます。


穴が表も裏も広くて、中央部が狭くなっているので、差し込んだ反対側は隙間ができます。
少し長めにしておいたので、叩いて広げて固定と考えていましたが、
真鍮が硬すぎて広がらず。
叩きにくいですしね。
もっと軟らかい銅合金で作り直さないとダメみたいです。
作り直すのを前提に、すぐに外せるようにと接着剤で固定して今回は終了。
軟らかそうな銅合金を買うか、火縄銃のジャンクパーツの中から軟らかくて十分な大きさのものを材料にして使うかですね。  

Posted by ラスティネイル at 02:05Comments(2)古式銃

2020年01月27日

尾栓外れました



昨日載せていた5匁の火縄銃の尾栓が外れました。
立派なネジです。
テーパーになっていますね。
作りも状態も良いです。
周りは錆びているのにネジ部は全く錆が無いですね。
洋式銃のネジは密着していて錆びにくい感じがありますが、
この銃の場合はネジ部に油か、もしくは塗った後で固まるような何かが塗られていたのではないかと思います。
バーナーで炙ったら何かが炭化しながら隙間から出てきましたから。
焼けちゃった後では何だかわからないです。


一番上が今回の5匁、真ん中が火縄銃で一番多い3匁、下が3分玉(0.3匁)の尾栓となっています。
太さが違うと全然別物のようです。
しかし、太さが違うのに長さは同じですね。
火縄銃はみんな同じようなものでしょうか。


ということですぐに外せる尾栓を外して並べてみました。
違うような、誤差の範囲のような。
こうやって並べて見ると一番上の5匁と下の3分玉がネジ山のエッジがしっかりしていて、形も揃っていて、
製作者の技術が違うといった感じがしますね。  

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2020年01月26日

古式銃の手入れ


この前買ったスタール銃が輸送時に錆びないようになのか閉鎖機関にオイルをかなり差してありました。
それでオイルが滲み出て木部の方に回って木に良くないので、
急ぎで閉鎖機関から木部を離して、余分なオイルを拭き取りました。
火縄銃でもあったりあしますが、オイルの差しすぎはやめて欲しいものです。
トリガーメカも見るためにロックも外したいのですが、
それはネジが固着しているのでどうするか考え中です。



レバーを下げてもブリーチブロックか自由に動き回るということで、
状態の良い銃でもそうだから正常だとか、他の人の持っている個体もそうだとか言う話が出ていました。
レバーを下げと自重でブリーチブロックが下がるという状態で、もちろんそんなはずがありません。
上の画像のように板バネがブリーチブロックに当たらず何の仕事もしていませんでしたが、
下の画像ように付け替えて、正常に作動するようにしました。
レバーを下げるとブリーチブロックがしっかり開き、レバーにもバネのテンションがかかり勝手に閉まりません。
また、バネを介してるのでブリーチブロックをロックする部品から遅れて動き出すことができ、
かつ移動量は減らないようになっています。
ところで、フラッシュを焚くと錆で真っ赤ですね。
これだけの錆を落とすのも大変です。
錆を落とさずに赤錆を黒錆にできないかなと手抜きを考えていたりもします。


しばらく前から外そうとしている火縄銃の尾栓が70度ぐらい回るようになりましたが、まだ外れず。


これぐらい尾栓の頭に隙間が空くぐらいまでは外れています。
口径15mmで5匁ぐらいの銃で、外したことのない大きさです。
今までは12mmぐらいが最大でしょうか。
口径が大きくなるほど力も必要で大変になってきます。
普通は多少回ると一気に緩んで回りだしますが、その気配が無いですね。
少なくともテーパーネジではなさそうです。
緩み始めているのに錆や異物を噛むと回らなくなるようなので、
尾栓がネジ山がしっかり噛み合っていて隙間も少ない立派なネジか、
余程酷いネジなのでしょう。

状態の悪い古式銃の手入れは根気や忍耐力、力が必要になってきます。
道具や技術も必要ですが。
今は技術や手間が無くても古式銃が手入れできるように、治具類の製作を計画中です。
良い治具があると銃の部品も傷付きにくくなりますしね。
自分で作るのは難しそうなので図面を書いたら外注に出します。  

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2019年12月31日

大口径のミニエー銃



口径が17mmとゲベール銃の大きさのミニエー銃です。
諸元はオランダ製ミニエー銃に近いです。
形はロシアのミニエー銃に近いですが、そっちは口径がもっと小さいので、
ロシアのゲベール銃からの改修品の可能性もありでしょうか。


ライフリングは4条で浅め。それでも結構状態が良いです。
洋式銃は銃身の外側と比べて内側がきれいなものが多く、
火縄銃は外側がきれいでも中がボロボロなのが多いです。
鉄質の問題なのか使い方なのか。
実は入手前はライフリングがあるかわからず不安だったのですが、
機種はわからないものの、この見た目ならあるかなと買ってみて、実際にあって安心しました。


特徴的なリアサイトです。
起こす角度で距離を調整します。







ゲベール銃ならバンドの上にフロントサイトがありますが、
命中率が良くなったミニエー銃ではバレルの上に移りました。
しかも、アリ溝で左右に調整できるようになっているのでエンフィールド銃より上等でしょうか。
元の調整位置がわかるように線でマークされています。
バレル下側には銃剣用のラグも付いています。
ラムロッドは外周に柔らかい銅合金が付いていて、ライフリングが傷つかないように気が使われているのがわかります。




ロックはハンマーより後方に伸びた構成です。
後側のネジは引っかかっているだけで、マイナスドライバーで回せないようになっています。
前のネジだけ抜いて外せます。
セーフティコックとフルコックがあり、ハーフコックはありません。
これはゲベール銃と同じですね。
携帯するときはハーフコックより安全そうですが、フルコックにしないとキャップが着けられませんね。
ロックプレートは平らな板ではなくストックに合わせて曲面になっています。
ハンマーはゲベール銃並みに大きく、強力なバネです。


ロックを外すとストックに個体識別用の4本の溝がつけられてます。
銃身の収まるところにつけられて銃が多いのですが、この銃は色々なところでよくある銃と作法が違うようです。




全ての機構がハンマーより後ろにあります。
ハンマーやシアはヒートブルーのような色になっているので、焼き入れされているのでしょう。
プレートには4本の溝がつけられています。
マークは少ないですね。
また、メインスプリングがシアのスプリングも兼ねたいるため、
シア側は先端に行くほど細くなるようになっています。



銃身のマークですが、何だかわからないマークも多いですね。


バレルとプラグには535の数字が入っています。
バレルには4本の溝も。


バレル後方の左上にもマークがありますが何だかわからず。


右側にはバレルとプラグのねじ込み位置を合わせるマークがあります。
これも普通は銃身の上側についているんですけどね。


ネジにも4本の溝があります。
しかし、当時はネジゲージを使っていたみたいなので互換性がありそうなものです。
オネジが通るべき大きなメネジと、通るべきでない小さなメネジが開いた板で、
その範囲のネジが合格となるのです。







マークが色々なところにあります。



王冠のついた立派なマークもありますが、何だかわからず。
これがわかれば、どこの銃だかわかるのでしょうけど。

デザインは武骨な軍用銃らしさに溢れていますが、
細かいところまで大事に作られている一丁のようです。  
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Posted by ラスティネイル at 03:22Comments(6)古式銃

2019年11月30日

火蓋は安全装置ではない

古式銃の銃の紹介だけでなく、雑多な知識的なことも気が向いたら書いていこうと思います。


火縄銃の火蓋というとものは口薬(点火薬)が盛ってある火皿の蓋であることはご存じの方が多いでしょう。
大抵の場合は役割は安全装置と説明されることが多いです。
火挟の火が火皿の口薬に移らないように蓋しておく安全装置で、発砲前に開けて点火可能にすると。
また、安全装置であれば必ずしもなくてもいいわけですが、火縄銃では必ずあります。
そんなに火縄銃の火挟は不意に落ちてしまう危険なものなのかというところですが、
管打ち式になると和銃でも火蓋に相当する安全装置が極稀にしかありませんね。
まあ、火薬の近くに生火は怖いというのもあるのでしょうけど。

ところで、火皿には口薬が盛ってあるというのは扱いやすさに影響します。
射的の時は最後に口薬を盛って、そのまま構えて撃てばいいのですが、
戦や狩猟では口薬を盛ったまま移動しなければなりません。
いざ、撃とうという時に口薬が零れていて無くなっていたら間抜けもいいところでしょう。
そのため、撃つ直前に口薬を盛るのではなければ、口薬を零さないで移動するには火蓋が必需品です。
そう考えると火縄から守る蓋ではなく、中身の口薬が零れないようにする蓋なのです。
撃てなくするための部品ではなく、撃つための部品と思うとイメージが変わるのではないでしょうか。

さらに考えると、馬上筒を馬で走りながら撃とうと思うと、
揺れで口薬が零れないようにする必要があります。
撃つ直前に火蓋を切るにしても、馬上で揺れてると厳しいのではないかと思います。
馬上筒も馬を止めて撃つのが前提かなといった感じがしますね。
機構的には引き金を引くと同時に火蓋が開くものも作られていて、
馬で走りながらでも撃てるのではないかと思います。
ただ、普及しなかったところを見るに、その必要性が無かったのでしょう。
どうせ当たりそうにありませんしね。
安全装置も兼ねるとしたら、カラクリが動くと勝手に開いてしまう火蓋は意味が薄いですし。



フリントロックの銃は火打石が当たって火花が発生するストライクプレートというものがありますが、
これは口薬の蓋も兼ねています。
ハンマーが当たると火花を散らしながら勝手に開く便利なものです。
火蓋を切る必要が無くなるという点でも進化していというるわけです。
これなら馬上でも走りながら安心して撃てますし、火も要らないのでピストルとして携帯しやすい。
命中率が多少悪いぐらいで使いたがらないものでもないと思いますね。

ついでの、火皿から薬室まで火が伝わっていく火道というものがあります。
ここを口薬で満たすと導火線みたくなり、火が伝わるのが遅くなるので、
引き金を引いてから弾が出るまで時間がかかり当てにくくなります。
火道は空洞にしておいて、火皿に盛ってある口薬の爆炎が火道を通るようにすると一瞬で薬室まで点火するので、
当たりやすくなります。
しかしながら、火道が空洞で、火皿に口薬を盛ってある状態で移動すると、口薬が火道の方に落ちて行って火皿からなくなっていきます。
そうすると当然ながら点火しないので、移動するには口薬を満たしておく必要が出てきます。
弾を込めてすぐに撃つか、移動するかで口薬の盛り方を変えていた可能性もありますね。  

Posted by ラスティネイル at 01:08Comments(5)古式銃

2019年11月21日

和製リンドナーカービン



確かではないですが和製ではないかと思っているリンドナーカービンです。
カービン銃なのでエンフィールド銃と比べ小さめ。
まあ、日本で洋式銃を作ると全体的に小さくなっている場合もあるので、ちゃんとしたリンドナーカービンをどこかで見てこないとですね。
ネジのなどの一部部品が作り直して修理されているのも銃の素性がわかりにくくなっている要因です。


7
カラクリどころか銃全体に製造時の刻印が全くありません。



薬室前のリングを回転させると、バネで薬室の前側が持ち上がって弾と火薬が装填できます。
薬室より前から装填するので、パーカッションリボルバーと同様に考えると前装銃なのでしょうね。
それでも、手元で装填できるので通常の前装式ライフルと比べるとずっと楽な装填です。
前装銃から後装銃への過渡期のモデルなので、構造も間ぐらいです。





このリングは単に薬室が持ち上がらないようにするだけではなく、
後部の溝が薬室のフランジと噛み合います。
銃身とリングはネジ上に噛み合っており、閉じる方向に回すと前進するので、
薬室と銃身が密着して燃焼ガスが漏れないようになっています。
薬室後部の支点穴も、前後に動くため長穴です。


壬申九百五埼玉県と彫ってあります。
製造時の刻印ではありませんが、埼玉付近で作られたのかもしれませんね。


カラクリはよくできていますがバネのテンションが低いです。
シアスプリングなんて中にバネを足してありますね。
和製の鉄は焼きを入れると折れやすくてバネには向きませんので、
基本的に和銃は焼きが入っていないと思います。
でも、この銃は銃身とかの鉄質を見てると、鉄自体は輸入したものかもしれない感じはします。
専門外なのでよくわかりませんが。



上のエンフィールド銃のカラクリと比べるとちょっと小さいぐらいでしょうか。


しかし、ロックプレートが非常に薄くて頼りないです。
火縄銃じゃないんだから・・・


ハンマーを止めるネジは山が低くて出来はあまり良くありません。
これも和製のあまり強度の要らない部分のネジではよく見る感じです。
穴は真ん中に開いてないですしね。


リアサイトはL型の切り替え式で、初期のオリジナルのリンドナーカービンと同じですが、これも薄すぎやしないかと。
これの止まってるストック上部をフタしてる金属もペラペラです。


バットプレートもかなり薄いながら頑張った複雑な形をしています。


でも上部のこの頼りない感じがまた和製でよく見るやつですね。



フロントサイトはアリ溝固定です。
ライフリングは4条で深いです。
山径が14.4mmで谷径が15.2mmと直径差0.8mmと驚きの深さ。
弾径はエンフィールド銃の14.66mmのはずですので、弾が発射ガスでだいぶ広がらない限りはスカスカの谷からガスが出ていきますね。
オリジナルのリンドナーカービンも画像で見ると結構深そうではあります。

全体的に洋式銃としては出来が粗末ですが、和製だとすると諸外国の技術を熱心に追いかけていたんだないう気がしますね。  

Posted by ラスティネイル at 01:34Comments(4)古式銃

2019年08月17日

M1854



ルフォーショーのM1854です。
名前の通り1854年に開発ということで結構古いです。
シングルアクションの軍用リボルバーです。
ルフォーショーの中でも人気の機種なのですが、
シリンダーの回らないジャンクだったので、リボルバー最安値ぐらいの値段でした。


SAA(もちろんモデルガン)と比べてシリンダーは小さいですが全体的には大きいです。
弾の径はSAAと同じですが威力が低いから薄くて華奢ですね。
とは言いつつ、基本的にサイズ感も操作感もSAAにかなり近いです。


グリップも大きいけど薄いです。
後ろから見るとルフォーショーはピンを守るためリコイルプレートが大きいのが目立ちますね。




ハーフコックもできます。
この銃のシリンダーはハンマーを起こさない限りフリーですが、
シリンダーを回すには弾のピンが引っかかるので、ハンマーが上がっていた方が装填しやすいです。
ローディングゲートは開けるためのつまみを引っ張れば勝手にロックが解除され開きます。
SAAのようなクリックのテンションによるもと開ける手間は変わりませんが、
開いた状態で保持されるテンションはかからないのが欠点でしょうか。



トリガーガードがフレーム下の蓋になっていて、グリップと一緒に外れるのはSAAに近い構成です。


リアサイトはやっぱりハンマーの溝なんですよね。
溝は丸くて、フロントサイトのポストの上に乗った丸と合わせます。


10連のダブルアクションの方が新しいですが、ずっと古いデザインに見えますね。
M1854の方も古めかしいデザインではあるのですが、
完成度が低くて古く感じるというより、現代では行わないデザイン性を重視した造形のせいでしょうね。
未だにパーカッションリボルバーは高くて買えませんが、ピンファイヤーもいい銃です。  

Posted by ラスティネイル at 03:20Comments(4)古式銃

2019年08月15日

2丁目の穴照準の火縄銃





これももう手放してしまいましたが、穴照準の田付流です。


以前の田付流(上)と比べても、
各部の長さや位置が非常に近いので、田付流の中でもかなり近い系統だとわかります。
小銃の位置や目釘穴の位置まで同じです。
口径は今回のが1.4cmで、前回のが1.2cmなのでそこはサイズが違いますけどね。
前回のは柑子と奇妙な用心金が付いています。


カラクリ周りの形状も非常に似ています。
地板の後部が丸い特徴や引き金の固いもあまり多くはない特徴ですが同じですね。
今回のは引き金の軸の穴にも補強の金具がありますね。
目釘のも含めて金具の大きさはかなり大人し目です。



同じような元目当で、どちらも薬室上には免許銃 岐阜縣とあります。
相変わらず刻字はまともに読めない。


銘は今回の左のが江州国友藤太夫 征秀に対して、
前回のものの銘は江州国友藤太夫 正知です。
別人ですけど近いところなのでしょう。


台師は今回が大嶋吉兵衛定昌で、
前回のものは大嶋吉兵衛甫です。
これも近いですね。
口径の違いで銃床も今回のものの方が太いです。
また、今回のもの木目が複雑で目の詰まった(密度の高い)良い木で、
前回のものは木目が真っすぐでちょっと木としては安い感じなのですが、
経年のにより複雑な木目は割れが発生しやすく、ヒビが入ってしまっています。
まあ、木目が真っすぐだと割れるときは一気に折れたりもしますが、
良い虎目の銃床何か所もヒビが入り、良く繋がってるなと感心しつつ泣きたくなるような銃もありますね。


今回の銃の銃床に前回の銃の銃身を入れると口径の違いによる銃身の太さ分の隙間ができます。


照星は柑子の有無で高さが違って見えますね。


白月清風の銀象嵌。
象嵌は個人で持つものに趣味で入れる場合だけでなく、
軍用銃として同じ形がたくさんあるときに、区別のために入れる場合もあるようですね。
四文字も入れてると所有者の趣味だと思いますが。



この銃の前回のと違うところは中目当らしきものが付いているのが大きいですね。
一つは中目当なのか紐通しなのかよくわかりませんが、
これらが最初か付いててのか、後から付けたのか、
輪っかもどのタイミングなのかイマイチわかりません。
そして、中目当があるので元目当の穴から先目当が見えません。
前回の銃も
先目当が見えても的は見えませんでしたが、ピープサイトとして使うものなのかどうか余計にわからなくなりました。


日本の狙い方だとこういう狙い方もあります。
元目当の溝と先目当の穴を合わせると銃身が上に向きます。
この状態で先目当を的に合わせると、距離の離れた的を狙うことができます。



二つの中目当と元目当で合わせるとこんな感じです。
かなり長距離まで行けどそうな感じでしょうか。
照尺なんてなくても長距離射撃ができる素晴らしい工夫ではあるのですが、
目当から目の距離で角度が変わるので、目の位置は毎回合わせなければなりません。
まあ、同じ人が普通に使えば、毎回大体同じ位置でしょうけど。




盗人金が鉄で、火挟の盗人金と当たる部分に鉄がつけれれてるのも前回のと同様です。
今回のはちょっと薄い鉄でわかりにくいですが。



今回のは地鐵鍛身と立派な銘が入っていて、鉄の質もちょっと良さそうです。
どのように作らられているかはわからないですけどね。
磨師に磨いてもらえば見えてくるのかななんて思うことも。



この銃も状態がとても良いとは言えませんが、
形状がしっかりしていると見ていて気分がいいですね。
尾栓は角がしっかりしていると開けやすい反面、
自分で形を悪くしてしまうわけにいかないので神経を使います。
形が崩れているのはある意味気楽な尾栓です。
尾栓と銃身の回転位置を合わせるマークが入っています。
火縄銃ではあまり見ないですね。
尾栓に文字が入ってる銃も結構あるようですが、
そんなの関係ないぐらい尾栓が変形して潰れてしまっている銃も多いですよね。




カラクリの作りも前回のとほぼ同様ですね。


金具師の刻印は菱形に「延」でしょうか。
前回のは読めませんでしたが、あまり近い感じはないですね。
まあ、ちゃんとした名前じゃないので、近い系統なら似たものになるのかどうかもわかりません。
銃身、銃床、カラクリすべてに銘があるとちょっと得した気分になりますね。
購入前にカラクリを外すなんてことはあまりないので、
表に刻印のあるカラクリ以外は、買って分解するまでわかりません。

先目当だけ穴照準で、元目当に穴がないような銃もあるのでしょうか。
逆に、元目当だけ穴照準の物も。
器具を使うだとか、製造時の都合なんて言う可能性も無きにしも非ずでしょうか。  

Posted by ラスティネイル at 03:02Comments(4)古式銃

2019年08月14日

ゲベール銃



ゲベール銃です。
日本製ではなく海外製で白磨きです。
一般的なものより短いですが、最初から短いのか、後から使いやすき短くしたのかはわからないところ。


ゲベール銃はライフリングもなく、機関部も大きくて洗練されていないようで、実はあまり好きでないです。
しかし、火縄銃、ゲベール銃、エンフィールド銃、スナイドル銃というのが日本の主要武器の歴史ですね。
短い銃は好みですし、刻印も多くて面白そうなので手にしてみました。
カラクリのプレートには小さく王冠、JF、47の刻印があります。


プラグにはM1842とあるので1842年のモデルなのでしょう。


銃身には1849に王冠とJFです。


ロックと止めるネジにはF、プレートは潰れていますが王冠と何かのマークです。







各部に同様のマークがあります。
潰れてしまって良くわからない部分も多いですしね。


玉薬方御預と銃床にあるので日本で使われていたとわかりますね。


製造所を示すスタンプだと思いますが、略字ばかりで何だかわからないですね。


小さな楕円の中のマークに何かが入ったマークがありますが、これも何だかわからないです。  
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Posted by ラスティネイル at 01:59Comments(4)古式銃

2019年08月12日

釣り人の象嵌の堺筒

ずっと放置していましたが、夏季休暇で時間も心も余裕ができたので、
規則正しくない生活をしながら更新です。







もう手放してしまっていますが釣り人と魚の象嵌が入っている堺筒です。
崖や波なんかも描かれています。
堺筒は装飾が派手ですが、釣り人はちょっと粋な感じですね。




金具は派手ですね。
火縄の火を消すところは真鍮と銅の二色になっています。
正直、金具が出っ張っている部分があったりして、
痛かったり怪我しそうだったり、実用性ではマイナスです。


銃床後部は贅沢にも全面が金具で保護されています。
これは良いかもしれませんね。



銃床下部も大きな金具があります。
雲と龍というのも定番の内容ですね。


元目当は富士形。





柑子はらっきょう形で、先目当は真鍮になっています。
カルカの先端は胴で補強されていますが、
パイプ状のを木に被せてあって、真ん中は木のままです。
大して問題ないのでしょうか。



胴金は銃床の面より出っ張っていて、銃身は後部がそこに入る分が合わせて削られています。
しっかりと胴金で保持できれば銃床が割れにくくていいでしょうね。




半巻張 摂州住 鶯蔦谷喜八郎 □□作となっています。




尾栓は特別な感じはないですね。
ネジのかかりはちょっと浅かったです。












標準的な外記カラクリです。
順を追って分解手順です。


刃物先は鉄が埋め込まれています。


相手の蛭クワエには鉄が埋め込まれていないので、
こちらばかり減ってしまいますね。
機能は問題ありませんでしたが、製作者はちょっと理解が浅かったのでは。




外記カラクリは作動が確実でいいですね。

堺筒は機構的には特別な特徴はありませんが、金具が大きくて装飾が派手なのと、
その金具が補強になっていたり、邪魔だったりするようです。  

Posted by ラスティネイル at 04:08Comments(0)古式銃