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2020年09月21日

火薬入れの変更


火縄銃の射撃用に早合代わりというか、火薬入れ代わりというか、使っている樹脂製試験管を小さなものにしました。
50発分だとか100発分だとかになると大きな試験管は嵩張るので。
一番右が今まで使っていたもので、左二つが新しく買ってみたもの。
どれも黒色火薬を2g入れた状態です。
今撃っている10mmの弾を撃つ方が2gです。
左二つは容量が同じ4.5g程度でしょうか。
使いやすい方を使うようにします。
エンフィールド銃でも火薬は4.5gよりは少ないので、しばらくはこれで足りそうです。
10匁なんか撃とうと思うと大きな試験管でも足りないのですが。




射撃時に試験管を立てておく台も作り直しました。
中は二段でどちらの試験化にも対応しています。
短い方が太かったのが都合良かったです。
台自体もコンパクトになりました。
こういう大して強度も精度も要らないものを作るのに3Dプリンタは便利ですね。  

Posted by ラスティネイル at 02:00Comments(2)古式銃

2020年09月06日

火薬の量を増やしてみました。

先週の土曜日は3分玉の火縄銃で射撃をしてきました。
2丁撃つと掃除が大変なので今回はこちらだけ。
1gの弾に対して火薬は2//3の重さの0.66g程度で撃っていたのを、今回火薬も1gにしてみました。
射撃は問題なくでき、空気銃のような音だったのが装薬銃らしい音になりました。
着弾点が上がったので初速もはっきり上がったようです。
それでもそんなに恐いような音ではなく、むしろ少し離れたところで撃っている大口径ライフルの音で体がビクッと動いてしまいました。
散弾銃のスラッグ弾の音も大丈夫なんですけどね。


40発撃った的がこれです。
着弾点が変わったのでまた狙点を探りながらですが。


8発を着弾点の確認無しで同じところを狙って撃った的です。
2発は撃った時に銃が左に動いてしましました。
左に動いてしまいやすい癖があるようです。
縦方向もそんなに散らずには済んでいるようですが、火薬を増やして安定したと言うほどかは怪しいですね。
次は0.66gでも同じように撃ってみます。

今回は50発撃ってきましたが不発はありませんでした。
特に今までと撃ち方を変えたつもりもないのですが、慣れてきたのでしょうか。
弾をパッチに包んで装填するのに、パッチがかなりきつい状態で撃っているので、
それをもう少し薄くして命中率に変化があるかも試したみたいですね。
後はパッチのサイズを変えたり。
布を自由なサイズで切るためにレーザー切断機が欲しくなってきました。
ポンチは一回では綺麗にいかず、何回も叩いてると煩いので使いたくないです。  
タグ :火縄銃

Posted by ラスティネイル at 02:17Comments(2)古式銃

2020年08月22日

ボアスコープを買いました


8000円程度のボアスコープを買いました。
これはライフリングの画像です。
銃身内を見ようと思うと一般的なものより径が小さく、
焦点が近いものが必要となるので鉄砲専用のものがおすすめです。
しかし、径が小さいと視野も狭いので、この7mmルフォーショーはライフリングの1溝以上を視野に収められますが、
エンフィールドの3条のライフリングでは1段差しか見えないので雰囲気でライフリングらしさを味わえなかったり。
ところで、画像を見ると、ライフリングの山の面は回転方向のツールマーク、谷の面は軸方向のツールマークだとわかりますね。



射撃に使っている口径6mmの火縄銃の銃身の最後端のネジ部です。
焦点距離が短いので近くしかはっきり映りません。
ミラーを付けると横方向でを見ることができます。



薬室手前のネジ部です。
燃焼ガスがくるので傷んでいることがわかります。
形にどの程度影響が出てるかは難しいですが、表面は荒れていますね。


薬室部です。
ここは元々径が広がっているので磨いた時に錆が落ちていませんね。
薬室部は火薬の燃焼で他の部分より傷み、拡がりやすいのです。
磨いた時はそれなりに滑らかに見えていたのですが、錆を滑らかに磨いていたのか、
射撃をしたら剥げ落ちてこの状態です。
恐らく、作られた当初より直径で0.5mm以上は拡がっていますね。
当時、この鉄砲の持ち主はかなり遊んだのだと思います。
元の口径は5.7mmぐらいだと思っていましたが、この様子だとどれほど小さかったかわからない感じですね。
ちなみに、弾を装填する部分が広がると命中率が下がります。
弾を広がった部分より前の位置にすると改善されます。
火薬を多く詰めれば弾の位置も前になりますが、極端に火薬を多くすると危ないので、
燃焼しないものを弾と火薬の間に詰める方法もありますが、当時の日本で行われていたかは不明です。
前装銃って色々と自由はきくんですよね。


薬室側の火穴です。
これも拡がってはいますが、まだまだ問題ないでしょう。



こんな方に軸方向に筋が入っている部分もあります。
口径があまり大きくならないように最低限しか削っていないので取りきれていないのもありますが、
単純な錆によるものではなく、鉄板を丸めて銃身にした時の合わせ目とかだといくら削っても多少は残る可能性はありますね。
ここまで幅があるのは錆で広がっているのだろうと思いますが。


ぽつぽつと錆による窪みが落ちていない部分も。


銃口付近は割と綺麗です。
これを見てちゃんと磨けていると思っていてはいけなかったと。
奥に行くほど目詰まりでちゃんと磨けていなかったのかもしれませんね。
この銃は口径8mmぐらいまでは大きくできるような作りをしているので、
6.5mmぐらいまで大きくしてでも完璧な状態に磨けば最高の射撃銃になると思いますが、
やっぱり勿体なくてそこまでできないですね。



射撃している10mm口径の方の銃口部。
ここらへんはやはり綺麗です。


奥に入ると細い線が無数にあり、汚れが溜まっています。
いくら掃除しても綺麗にならないわけです。
磨く番手を上げるのが速すぎたのでしょう。
ボアスコープで確認しながら仕上げていけば良くなり様ですね。
まあ、この銃身は一晩で仕上げましたので全然丁寧ではないのですが。
断続的な傷は銃身の全体にあるわけではなく、リーマーにキリコが噛み込んだ部分でついてしまっているようです。



薬室から1/3ぐらい行った場所は狭い範囲でちょっと径が大きくなっていて、状態が良くないですね。
あと0.2~0.3mmぐらい径を大きくすれば良くなると思いますが。
こんなのでもパッチで包んだ弾は引っかかりも感じずに通りますが。


この部分は材質の悪さでしょうね。
どうしても鉄砲は日本刀と比べると材質の品質が一歩、二歩下がる感じです。
日本刀も刃部以外や芯材の材質はそんなに良くないのかもしれませんが、
似たなのように芸術的な見た目は気にしない道具ですしね。
消耗品でもありますし。
材質に不純物が混ざっていようが、継ぎ目がイマイチの部分があろうが大して問題にならないいい加減なものなのでしょう。
特に巻張にしてあれば破裂防止では十分と。
銃身内もそんなにしっかり磨かれなくても命中率に大きな影響はないのでしょうし、
減って内径が場所ごとで違ったり、銃口付近が丸くなくなっても平気で使っていると。
まあ、銃身が減ったからと新しい銃にできたり、再研磨に出せる人の割合がどんなものかわからないですが。

ちなみに、鉄砲でも鋼材が使われていると材質の品質が良いですね。
でも、何故か鋼を巻いてるけど中は普通の鉄というのも多く、銃腔の中は結局イマイチだったり。
仲間で鋼にしてしまうと仕上げが大変なのでしょうか。
材質の良い火縄銃に出会ってみたいところですが、まずは磨かないと確認がしにくいので手持ちの銃を磨いてみることでしょうか。
口径ごとに工具を揃えていかないといけませんが・・・

ボアスコープはリアルタイムで映像を見ているときは良いのですが、
キャプチャーすると何故かボケてしまうのが現在の課題です。
作業には問題ありませんが。
古式銃しか手にしていませんが、段々と実銃用の道具が増えてきました。
銃身をホーニングできる個人はきっとそんなにいないでしょう。
技術はこれからですけどね。  

Posted by ラスティネイル at 02:32Comments(6)古式銃

2020年08月02日

掃除の加減も難しい


射撃後に銃身と火皿からの火薬の吹き出しで汚れる火挟を中性洗剤(マジックリン)で洗って油を塗っておきました。
気付いたら前回の射撃でくすんでいた銃身の銀象嵌が綺麗になり、塗装か何かで隠れていた火挟の銀象嵌が出てきました。
マジックリンってそんなに強力なのかと怖くなりますね。

少し前にも載せていた画像の上の方に少し載っている象嵌は茶色っぽくなっています。
いや、綺麗になるのは良いのですが、弾を包むパッチを湿らせるにもマジックリンを使っているんです。
潤滑剤に役目をしながら、銃身の掃除にもなると前装銃をやっている人たちに人気の洗剤ですが、
射撃中は手にも付くので銃床にも付着して漆などの表面仕上げを傷めそうなんですよね。
だからあんまり強力だと危ないなと。
パッチを湿らせるのは水でもいいらしいですけどね。


20発ほど撃って尾栓を外した時の画像です。
ちょっと尾栓が緩くて、締めると回りすぎて銃床の角度と合わないから巻いているのですが、
全然傷んでる感じがしないですね。
案外、熱に強いのか、射撃時の熱や圧力も案外大したことが無いのか。


この銃は火蓋と火皿がかなりタイトなのですが、撃つごとに開閉が重くなり、十数発で困難に。
火薬の汚れが付着することでクリアランスが無くなってしまうんですね。
湿った物で拭けばすぐに大丈夫になりましたが、実戦で使うにはタイトすぎるのも考え物です。
安全性を考えればタイトな方がいいのですけど、バランスがあるようです。


掃除してもなかなか汚れは落ち切りませんが、油も塗ってあるので錆もしませんね。
当時もそんなにしっかり掃除出来ていたとは思えませんが、
どの程度の簡素な掃除でも大丈夫かという実験をやる気にもなりませんね。

銃身内は白磨きでも射撃後に変色も錆も起きませんが、真鍮部品はすぐに黒くなっていくのがわかります。
汚れを落とすと時代による色も部分的に落ちてしまうので、結局は射撃をやる人は全部磨くようになってしまうのかもしれません。
その点では鉄部品の方が管理が楽です。
真鍮の方が錆に強くてメンテンナンスフリーな材質だと思っていたのですが。
赤銅を黒く染めてある銃は磨くと真っ赤になってしまうので、扱いがさらに難しい・・・  

Posted by ラスティネイル at 01:03Comments(0)古式銃

2020年07月30日

スポーツの日に


伊勢原射撃場での火薬の消費許可をもらったので、スポーツの日に火縄銃を撃ってきました。
コロナ後に神奈川で最初に再開した県立の運動施設ですね。
やってるスポーツは射撃と釣りです・・・やっていながらあんまりスポーツという気もしませんけれど。
千葉の総合スポーツセンター射撃場よりもさらに暗く、的はライトに照らされているので銀の照星は全然光ってくれませんでしたが、
逆光がかなりしっかりしているのでシルエットは若干見えました。
ちなみに、下が50mで上の奥は二回から撃つ100mです。


6mmの仙台筒からパッチを使って5.5mmの鉛玉を20発撃った結果です。
スラッグ射撃用の一辺が50cm強の的に17発着弾。
最初は下に当たってしまったんですよね。
それで中心より20cmを狙うようにしました。
前回、二発だけ撃って命中率の良さを感じましたが、実際に良いですね。
横は40cm以内に収まています。
縦に散っているのは狙いの問題もありますが、弾道も散っているかもしれません。
前回、1gの弾に火薬は1/3の規定の0.33gで撃とうとしたら、日本前装銃射撃連盟の方に1gぐらい必要と言われつつ、
警戒して0.66gにしてうて、今回もそのままです。
前回もちょっと火薬不足で適切でない音になっていて、弾が散りそうだと言われていました。
今回も大口径をやっていた方々に大口径のレンジなのに空気銃のような音がすると言われましたしね。
次は1gの火薬で撃ってみようかと思いますが、通常の3倍装填というのはなかなか多い気もします。
まあ、この小口径は通常の火縄銃でもないのですけどね。
22口径のような銃ですが、1gは22LRの薬莢にすり切り3杯ぐらいの量になります。
見た目は多いものの無煙火薬のような威力もありませんしね。
銃身も口径に対して厚いのでかなり安全なので強度的には全く問題ないはずです。
まあ、この球鉛だと弾の集まりで狙う散弾銃でも有効射程50m、最大到達距離400m行かないぐらいの大きさの弾なので、
一発ずつ狙うにはどちらにしろちょっと遠すぎますね。
三段式のサイトを一番高くしても着弾が下なので、製作者の想定以上の距離でしょう。
もともと5間で9m、10間の18m、15間の27m程度の三段のサイトではないかと思います。
銃の性能を確かめるには、一度は見やすく距離にあった照準になる板でも貼り付けて撃ってみるのもありかもしれません。


古式銃射撃の的と比べるとこれぐらいサイズが違います。
この大きな的を付けれる木枠はありませんでした。
スラッグ射撃用の的の8点が古式銃用の10点ぐらいです。
今回は20発撃ちましたが、競技は13発撃って、点の高い10発の合計で競います。
70点ぐらい取れそうな当たり方なので、もう少し練習すれば大会でまともな点が取れそうです。
もうちょっとまとめたいところですが、2回目の実射でこれなら満足しておかないとでしょうか。


10mmの方の撃ちましたが、弾が散るのでどこを狙えばいいのかわからず、狙点が迷子でした。
24発撃って14発着弾。
弾の大きさ的にもこの距離で有利なはずですし、銃身の状態もこっちの方が平滑に磨いてあります。
しかし、なぜだか当たらなかったですね。
もうちょっと的が大きくないと辛いです。
6.5gの弾に2gの火薬でリコイルが強いからでしょうか。
まあ、6mmと比べては数倍(10倍以上かもしれないぐらい)強いですが、
火縄銃としては小口径なので撃つ辛さはありません。
そんなにしっかり持とうとか、リコイルを抑えようとか考えなくても撃てますが、
命中率を考えると、リコイルと同じように流すとか、抑えるとか考えないといけないのかもしれません。
そういう意味では左手が結構重要になってくるもかもしれませんね。
そう簡単には当たらないと思うと、研究し甲斐があって面白そうですね。  

Posted by ラスティネイル at 03:12Comments(0)古式銃

2020年07月30日

実射してきました


更新をサボりながらも火縄銃の整備をし、先週の土曜日に千葉県総合スポーツセンターで実射してきました。
日本前装銃射撃連盟の正会員(一人で練習できる)になるための試験です。
銃は銃身内径10.8mmの国友筒で10mmの弾をパッチ(木綿)で包んで撃つものと、
銃身内径6mmの仙台筒で5.5mmの弾をパッチで撃つものを用意していきました。
初めて銃を撃つなら22口径相当の5.5mmは撃ちやすそうですが、
火縄銃としては口径が小さすぎて装填などの扱いが難しすぎるかもしれないので10mmも用意。
実射は初めてでの試験ですが、毎晩10分ぐらい構えて狙う練習をしました。



火縄銃の照準は狭くて低い線のような溝の照門が多く、
照星がほとんど見えないためサイトのシルエットで狙うのは難しいです。
今回の2丁は照星に銀があるため、照門の中で照星が光ってるように狙うことができます。


カメラを目の位置にして撮影するとこんな感じです。
照門の上辺の一部に銀色に光っているところが見えるでしょうか。
目が良くはないですし、小さすぎて碌に見えやしない中で、この光だけが頼りです。
しかしながら、千葉県総合スポーツセンターは屋外射撃場ですが射座にはしっかり屋根が付いていて、
逆光のためサイトのシルエットがはっきり見えるようになっています。
つまり、照準は真っ暗になり星が消えました。
照星が光らない状態での練習が必要でしたね。
それでも的の外や的の白いところやを狙っている分には凄く見やすいのですが、
的の真ん中の黒いところを狙おうとすると照星が見えなくなります。
照明の少ない屋根が凄く邪魔です。
まあ、雨が降っていてので屋根がなかったら射撃できていませんが。
どんなに頑張っても見えないものは仕方が無いです。
対処方法として的の外で正しいサイトピクチャーになるようにして、
そのまま的の中央に銃を向けて照門の溝があったであろう位置と的を合わせて撃つことにしました。
流石にトイガンでの経験は長いのでそれぐらいの応用は気負わずにできました、実際に狙いが合っているかはとにかく。
6mm口径の方は照準があまりに小さいので10mm口径の方にしました。
弾の重さは6gで火薬は2g装填です。
火薬は弾の重さの1/3という目安ですね。

初めての実射の一発目の感想は、10mmならリコイルもこんなもんかって感じですね。
拳銃ぐらいの威力で長物の重さなので、肩付けできなくても手から離れるとかそういうことはなかったです。
ただ、銃身はしっかり跳ね上がりますね。
後ろに押されることよりも、銃身が上に向いてしまうことの方が気になります。
また、ガスブロのような衝撃のあるリコイルではなく、時間をかけて押される感じですね。
もちろん、一瞬ではあるんですが、弾を押し出してるってわかるような感触です。
狙って撃つという動作はエアガンと同じですが、飛んでいく弾は見えないです。


50m先の一辺80cm、黒い丸が直径40cm程度の的を撃ち、一発目は左下の6点に入りました。
画像は見にくくて、雨に濡れて水が溜まっているところが光ってわかりずらいですが。
端の方は画鋲を付けていて破れた穴です。
初めてでも的にぐらい入るものですね。
二発目は不発・・・口薬を盛り直しても不発。
火道が詰まって塞がってしまいました。
この銃の火道は直角に曲がっていて掃除が困難なので、6mm口径の方で射撃してみるとこに。
1gの弾に0.6gの火薬にしました。
火薬は0.3gのつもりでしたが、連盟の方の1gぐらい入れないと届かないだろうという話と、
いきなり多くの火薬を入れたくないという間を取って0.6gです。
1発目を撃つときに引き金を引いた時に銃が思いっきり左に揺れました。
軽い銃は安定しにくいのと、慣れない実射で変な力が入ったのかもしれませんね。
リコイルは10mmよりずっと軽いですが、やはり無いわけではなく、わずかに跳ねます。
的紙の左端、下から1/4ぐらいのところに着弾。
左右は撃った瞬間に把握していた位置と同じなので弾の飛び方は問題ないはず、
下に着弾しているので3段階の照門を一段回上げてもう一発。
今度は満足な射撃ができて、下側の6点の部分、6の数字の左側に着弾。
上下も少し上がっているので順当な着弾点です。
照門をもう一段回上げて、それ以上は上がらないので狙点ももう少し上げて3発目・・・不発。
どうしたものかというところで、最初の10mm口径の火道を通す出来ることができたので、
そちらで射撃再開です。
実は射撃中は銃身をクリーニングする気が無くて普通のカルカしか持って行かなかったのですが、
一発ずつクリーニングした方が良いのことで、クリーニングロッドをお借りしていました。
6mmは小口径すぎてクリーニングロッドが無いので10mmの方にと。

再開した後は撃てていたのがまた不発が続くようになり、火道は通っているのにどうしてだろうと。
口薬はパッとしっかり燃えているのが見えているのですけど。
結論として、火挟が外側に寄りすぎているということでした。


火挟の落ちる前と後の画像です。
口薬だけ燃えてしまう理由ですが、火道は下に行ってから横に向いて銃身内に続いているので、
爆風は普通だと上に逃げて下の方に行かないのではないかと思います。
火縄で火穴の上が押さえられると、逃げ場のない爆風が下の方にも行くようになると。
火挟をその場でペンチなどで修正するのはリスクがあるので、
火縄を左に曲げて癖をつけた状態にすることで正常に射撃ができるようになりました。

初めて撃つ銃なので着弾を見ながら狙いを修正したいところでしたが、
弾が散って良くわからず。
ただ、下の方に当たっていたので13発撃つ最後の3発は上の方を狙うと、上側の7点に2発当たったので上過ぎたのかもしれません。

今回の不発の多さは銃や操作が重要な古式銃の洗礼を受けた感じですね。
撃つこと自体、色々と教えていただきながらでないと満足にできなかったぐらいで、
弾を入れて引き金を引けば弾が出る現代銃とは違います。
現代銃を撃ったことはありませんが・・・
しかし、初めての射撃で50mで13発中12発が80cm角の的紙に入ったので、火縄銃の実用射程は50mぐらい余裕でありそうですね。
左右に関しては9発が40センチの黒丸の範囲に入り、黒丸には7発。
これらは人には当たるでしょうね。
まあ、合戦で使うような口径の火縄銃はもっと当てにくい可能性はありますか。
とりあえず、試験に合格したので、今後は一人で練習することができます。
近くの射撃場で練習するために火薬の消費許可を取らなくては。
今回だけでも非常に良い経験でしたが、まともに撃てるようになるまで先が長そうです。

トラブルで新しい記事と内容が入れ替わり、コメントは引き継いで新規記事になってしまったので内容だけ元のものに戻しました。
日付はおかしいですが。  

Posted by ラスティネイル at 02:26Comments(6)古式銃

2020年07月21日

不発防止に

以前、初めて火縄銃を実射したときに不発で悩まされたのは火挟が曲がっていて火縄の先が火皿の池にちゃんと落ちていないのがおそらくの原因でした。
今回は火挟の形を直して不発がしにくいようにしました。



火挟の地板に当たる部分が曲がらないようにするため、軸付近のその部分を挟んで曲げたいのですが、
軸が抜けませんでした。
穴より穴を抜けた軸の先が穴より太いのです。



仕方がないのでレンチで軸の両側を回り込ませて力が問題なくかかるようにしました。



曲げる前後の状態です。
火挟の溝の中心が池の中心付近になっているので、不発はかなり減るのではないかと期待しておきます。  

Posted by ラスティネイル at 00:39Comments(0)古式銃

2020年07月04日

未使用のカラクリ


火縄銃の面白いカラクリを手に入れたので紹介します。
画像の外記カラクリですが、火挟を固定する横鋲にその横鋲を銃床に固定するための矢倉鋲の通る穴が開いていません。
このカラクリは銃に組込まれたことが無く、銃床に横鋲を入れてから銃床と通しで穴を開けるであろうことが裏付けられるのではないかと思います。


盗人金の引き金に当たる部分は上のカラクリのように曲げられるはずが、
今回の下のカラクリは真っ直ぐなままです。

銃床に合わせる前は横鋲に穴を開けず、盗人金が真っ直ぐなままカラクリが作られるとわかります。
火挟と松葉バネが無いのは残念で、組み込み前に火挟がどの程度曲げられているのか、
松葉バネには胴金用の溝が入れてあるのか気になるところです。


このカラクリには金具師の刻印で扇型の中に三枚の葉(だと思う)のマークがあります。
カラクリ単体で製作者がわかるようになっているとすると、
現代の感覚からするとカラクリ単体での販売や供給もあったのかもしれないと思ってしまったり。
銃を作る人が最初から銃に合わせて知り合いの職人にカラクリの製作を頼むのではなく、
出来ているカラクリの中から信用できる職人のを選んで組合わせると。
実際のところはわかりませんけどね。


全体は経年によりくすんでいますが、分解すると部品同士当たっていたところは空気に触れにくいため酸化せずに光り輝いています。
信じがたいことですね。  

Posted by ラスティネイル at 02:55Comments(2)古式銃

2020年06月26日

射撃用に購入


射撃用に8mm口径の火縄銃を購入。
今撃てる状態の2丁は両方ともお気に入りの銃ですが、撃てば傷むのもわかっていますし、
希少な物な6mm口径も高級な作りの国友筒も勿体ないなと。
この銃はシンプルな銃でシカゴで15万+税で購入。
シカゴもたまに安いなというものもありますね。
まあ、火縄銃としてもっと安いのはありますが、撃てそうな状態で、しかも小口径となるとなかなか見つかりません。
銃身を磨いてみないと撃てるかどうかはわかりませんが。


一番右が今回の8mm口径、一番左が6mm、その次が10.5mm、残りが12mmです。
それなりに小さい感じであまり摩耗も見られないですね。


銃身後部を並べて画像を撮ってみました。
一番上の今回の銃は銃身が一番長いです。
銃身は内径が小さくて長いほど作りにくく、一番下の6mmは短めの銃身になっています。
この銃は口径が小さいのにわざわざやたらと長い銃身にしているわけですね。
標準より特別口径が大きいものや小さいものは偽物でなければ技術の高いものが多いように思います。
大きい方は偽物も多いですが。
ついでに、持ち手の長さも銃によって全然違うのがわかりますね。



雨覆も楔も溝からズレていてちゃんと嵌まらないのかと思ったら、
組みなおしたら素直に正しく付きました。
尾栓は以前に外そうとしたときのせいかネジレたり変形したりしています。
固着しているので簡単には外せないのかもしれません。
尾栓の後端が平面ではなく四角錐になっているのは珍しいですね。


火穴も広がっておらずそのまま使えそうな状態です。
火蓋がないので作らないといけませんが、それだけで安かったならいいかなと思っています。


銘もありますが下の方しか読めないです。

カラクリはシンプルな平カラクリです。
安物でもないけど、特別な高級品でもなく、射撃練習にはちょうどいいのではないかと思います。
銃身が長すぎて装填や掃除はやりにくいですね。
磨いてみて問題なく、当たりもすればメインの射撃銃にしたいところ。  

Posted by ラスティネイル at 01:08Comments(0)古式銃

2020年05月17日

ゲベール銃の分解整備


以前に載せていた白磨きのゲベール銃を分解整備しました。
銃身を外すと裏は錆でまっ茶色でザラザラ。


普段の錆は落として着色はそのままになる方法で錆を落としただけなので白くないですが、艶のある状態になっています。
白磨きでも錆びて磨いてを繰り返すと自然と黒くなっていくのです。
この銃は白くなるまで磨いても良いのですけどね。


チャンバー裏には3本の太い線が並んでいる部分と5本の細い線が並んでいる部分があります。
下側にはプラグとバレルの位置を合わせる目印も。


中ほどには錆で消えかかっていますが王冠マークの下に何かの刻印と、多分2の刻印とMの刻印があります。


1のようなJのような刻印も。


ニップル取付部の下には楕円の中に何かのスタンプがありますが、何だかわからないですね。


銃身後部右側にも王冠の下にFのマークです。



プラグ左側には王冠の下にLF、右側には×印があります。


ストックの銃身が収まるところにも3本線があります。



ロックを固定しているネジを外すのは大変でした。
T型のマイナスドライバーの柄にさらにレンチを差し込んで回しました。
ストックの木が収縮か穴の変形でかでネジが回らないのです。
ドライバーの幅が小さかったのでネジの溝がわずかに変形して「しまったところは反省点ですが、
これより大きなマイナスドライバーで、しかも力をかけて回せるものを見つけるのも大変です。
まあ、横に差したレンチで力いっぱい回したわけでもないですが、
頭も無事で軸も捩じり切れなかったので、材質もかなりしっかりしたネジだと言えます。
この後、ストックの穴は広げてネジがスムーズに入るようにしておきました。



前のネジの方が錆びているので大変でしたが、錆びてない後ろのネジも結構固かったです。
プレートを後に残っている金具はトリガーガードを固定するピンで、このプレートで抜けないようにしてあります。
プレートの入る窪みに2本線のマークがありますが、特に他のどれとも一致せず用途不明です。



錆びているネジはわかりませんが、軸にFの刻印と6本線の印があります。
真ん中の二本が交差していますが、どう読めばいいのかわからないですね。


頭にもFの刻印があります。


プレートの裏にもLのような印と、画像で右上に6本線の印があります。



ストックのロックが収まる部分にも6本線のマークがあります。
銃身とストックの組合せだけ3本線のマークみたいですね。


ロックも外すと錆びていました。


軽く錆を落とすとこんな感じです。



セーフティコックではエンフィールド銃と違ってわずかにハンマーが浮くだけなので、
雷管の取付はフルコックにする必要があります。
また、セーフティコックでも引き金を引けばハンマーは落ちるので、そんな安全な感じもしないです。
ハンマーは内側に段が付いていて、プレートの上端に当たってハンマーが止まるようになっています。


フルコック状態です。


ハンマー軸の部品にも王冠とFのマークが付いています。
短いネジ2本の頭には6本線の印が見えます。
もう2本は無いのか、軸の方なのか。



プレートにはDNの文字と王冠にFのマーク、さらにその前にFなのか他のマークの打ち損じみたいなものがあります。
プレート前側には1か逆さのLに見える刻印と6本線のマークです。


メインスプリングは曲がっている部分だけ幅も厚みも大きく、応力集中で折れやすい部分だと認識してでしょうか。
内側は角があるのは応力集中が起こりやすそうであまり良くありませんが、
折れる時は外側からになるので、焼入れ時に割れなければあまり関係ないのかもしれません。

ネジも回るのでロックも完全分解してそれぞれの部品の刻印も見たい部分もありましたが、
バネが強力で苦労しそうなので不必要に分解するのはやめておきました。
ロックの奥まった手の触れない部分は他よりはっきり白いので、この銃は確かに最初から白磨きなのでしょうね。  

Posted by ラスティネイル at 01:04Comments(0)古式銃

2020年05月10日

外せるとわかれば


この前、ミニエー式のエンフィールド銃のプラグを外せたので、次はミニエー以前の滑空銃身のエンフィールド銃のプラグを外してみました。
外せることがわかれば外せるのです。いえ、道具が揃ったからですけどね。
上がミニエー式、下のネジが短いのが滑空式です。
ミニエー式は銃身の刻印の通り25ゲージにライフリングを切って弾丸径14.66mm、滑空銃身は17番の弾丸径16.5mmですが、ネジはほぼ同じサイズですね。
テーパーネジになっていて、ネジ外径がミニエー式は18~18.6mm、滑空式は17.4~18.3mmと口径の大きな滑空式が微妙に小さく、長さが短いのに変化量も大きいのでテーパーがきついことがわかります。
インチだと3/4インチより少し小さいぐらいですね。
ピッチは同じ13山です。


ミニエー式の銃身に滑空式のプラグは入りますが、逆は1/6回転ぐらいしか入りません。



プラグのネジを見ると滑空式の方は山の欠けが何か所かあります。
扱い方のせいなのか、材質がイマイチなのか。
ミニエー式の方は鋼材ですが、滑空式の材質は火縄銃に近い感じがします、軟らかいですし。



左のミニエー式はメネジの内径より口径が小さいのでいいのですが、
右の滑空式はメネジの内径が口径より小さいです。
ライフリングを切る必要はありませんが、磨くのにだってネジ山の方が出っ張っていると不便なはずなんですけどね。


滑空式の方の銃身を覗いてみると錆びてはいますが朽ち込みは無さそうなので磨けば撃てそうです。
照準も付いていないので、クレー射撃でもしようと思わなければ撃ちませんが。
画像は錆で光が反射しないので暗くなって上手く撮れませんでした。


ミニエー式の方は薬室側(手前)に向かって錆で荒れて暗くなっていってます。
それでもライフリングはしっかりあるので、磨けば問題ないでしょう。
新品のようにとはいきませんけど。


ミニエー式の銃身を銃口側から撮ると、ボケてはいますが手前も光っています。
こっちは撃ってみたいところですが、コロナの影響で射撃場も閉まっています。
火縄銃と違って黒色火薬に加えて雷管の消費や譲受許可も必要になってきますしちょっと手間もかかります。  

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2020年04月23日

プラグも外れました


この前、ニップルを外したエンフィールド銃のニップル取付基部にレンチをかけてプラグも外せました。
丸い銃身は掴みどころが無くて困るんですよね。


錆びはほとんどありませんね。
火縄銃の尾栓もそうですが、精度の良いネジで密着していると錆が進みにくいようです。
後ろの方の銀色になっているところはかなりタイトで、この部分をねじ込むと一気に固くなります。
ここが密着することで気密が取れるのかもしれません。


銃身はプラグの前端があったあたりに少し錆なのか汚れが固まっていましたが、
朽ち込みもなさそうなので、少しブラシを通して錆を落とせば撃てそうです。
まあ、撃つだけならこのままでも撃てそうな錆ですが。
銃身全体は以前に銃口からブラシを通してありましたが、
薬室付近はブラシが往復しずらいので錆で荒れたままです。
これがしっかりブラシを通せば他と同じようになるのか、
高温高圧になりやすい薬室付近が元々荒れていたのかは錆を落としてみないとわからないんですね。

とりあえず、エンフィールド銃もほぼ実射できる状態になりました。  

Posted by ラスティネイル at 01:55Comments(2)古式銃

2020年04月19日

学研の



古い学研の学習の付録だという火縄銃の模型を入手してみました。
馬上筒の1/2スケールのようです。
カルカと火蓋が欠品です。


銃身のテープで蛭巻きになっているのが面白いのでどんなものか気になったのです。
火縄銃の銃身が巻張りだとわかりやすいですしね。


カラクリは内カラクリですが、火挟がカニ目でロックされるところが再現されています。
中身は実銃とは全然違いますけどね。


銃床はシノギ目や腕貫穴の金具がモールドだけありますね。

こんなサイズでも火縄銃の構成をしっかり再現した模型が作れれば、
火縄銃がどんなものか理解されやすいのかなと思いました。  

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2020年03月29日

射撃後の掃除


この前、実射してきた火縄銃は帰ってその日のうちに銃身をお湯と中性洗剤で掃除。
黒色火薬の汚れは水に溶けるのだとか。
掃除を始めると真っ黒い煤の汚れが出てきますね。
乾かした後に尾栓を見ると茶色いような付着物があって汚れは完全に落ちていませんでした。
銃身のネジにも残っているのでしょうね。
そのまま乾燥した部屋に一週間置いておいても錆は生じませんでした。
湿気が無ければただ固体として付着物があるだけで錆は生じないのかもしれませんね。
湿気があって水溶液になるだとか、イオン化するだので錆びさせてしまうのかもしれません。
日本みたいな湿気がなく国はかなり錆びにくいみたいですし。
オイルで空気や水を遮断するとどうなるのでしょうね。
本当に水に溶けやすい付着物はお湯で洗ったときに無くなっていそうですが、
このまま放置したら錆びるのかどうか。
もう、銃身と共に再度洗って落としましたが、この感じだと銃身側のネジの汚れを完全に落とすのは難しそうです。
特に6mmの方は入るブラシが・・・

また、火縄銃を射撃する人たちによると掃除は一日で終わるわけではなく、綺麗してから次の日にパッチを通してもまた汚れが付くから、
射撃後は毎日パッチを通し、それがしばらくすると隔日になり三日に一度になり・・・と掃除の頻度が減らせるということでした。
何だか、一度にちゃんと落とせていない感じですね。
昔の中性洗剤もない時代は掃除がかなり大変だったのかもしれません。

掃除した後に銃身内を覗くと、6mmの銃の方の薬室付近に前はなかった朽ち込みが結構出てきました。
恐らく、元からあった朽ち込みが錆か汚れで塞がっていたものを、その塞いでいたものごと磨いて丸い穴になっていたのでしょう。
それが射撃の衝撃で剥がれたと。
そのままでも射撃はできるのでしょうが、命中率は多少悪くなりそうですし、汚れが残りやすいと錆の原因になりますね。
ちなみに昔から、錆びた銃身は鉄の弾を撃ったり、表面を凸凹にした弾を撃ったり、砂利を詰めて撃ったりなどで錆が取れるなんて話があるぐらいですから割と扱いはいい加減なものです。
現代銃は銃身に引っかかりがあるとすぐに銃身が破裂するような扱いですが。
何にしろ朽ち込みが無い平滑な銃身が良いのですが、そうなるように磨くと口径が6.5mmを超えてしまいそうです。
銃の機能としては8mmぐらいまで行けそうなほど丈夫な感じですが、口径が小さい珍しさも資料性や価値があるので、
それを大きくしていってしまうのは勿体ないですね。

海外ではブラックパウダー専用のソルベントや、銃身に泡を注入して、しばらくしてパッチで拭き取るのを汚れがパッチにつかなくなるまで数回行うだけという商品もあります。
汚れを簡単に溶かしてくれるなら、ネジも火穴も朽ち込みもしっかり汚れを除去してくれそうですね。
何回も擦って掃除してると銃身も摩耗しますから、それをせずに済むのは良いことです。
日本じゃ撃ってないでしょうからアメリカから個人輸入できないか考えていますが、
こういう洗剤のようなものって個人輸入で通関できるのか怪しいので勉強中です。
銃に良く、手間がかからないなら使わない手はないのですけどね。
他にもパッチに塗る油、尾栓に塗るグリスなんかも売ってます。
そしてアメリカの通販サイトだと安いんですよね。
日本だと銃専用のものはかなり割高になりますが、日用品と変わらないような価格。
扱われている流通量が違うというか、本当に日用品扱いなのかですね。

銃床も汚れていたので水拭きしました。
火挟なんかもかなり汚れていたので洗剤で掃除。
しっかり手入れをすれば半永久的に使えるなんて言いますが、それでも状態としては傷んでいきますね。
あんまり資料性の高い銃や外観の立派な銃は射撃に使わない方がいいかもしれません。
飾りの彫刻があると掃除が大変になっていきます。
堺筒なんて撃ったら掃除が大変でしょうね。


ついでに、3Dプリンタで作った(火薬を入れた)試験管台、黒色火薬1gと2gの軽量カップ、6mmの銃身に差し込める漏斗です。
模型の部品を作るより、こういう大雑把で良くて、強度も要らない実用品を作る方がずっと向いている感じがします。
そんなものがしょっちゅうあるわけでもないですけどね。  

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2020年02月29日

ニップル外し


二年ほど前に載せていたエンフィールド砲兵銃のニップルがやっと外せました。
レンチ用のアダプターを改造して丈夫な四面のニップルレンチにしています。
以前、専用レンチが砕けたので・・・



ネジの状態も良いですね。
以前の二面のレンチで回そうとして、レンチをかける部分が変形してしまっているので、叩いて元の形に近づけないと。
ニップルは部品としては消耗品ですが、日本ではなかなか手に入りませんしね。
今後は同じ規格のニップルは外しやすくなりそうです。  

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2020年02月16日

火縄銃の口径と射程


火縄銃では大筒と呼ばれる大砲のような銃があります。
一般的に30匁から大筒と呼ばれており、
一匁が3.75gなので112.5gで、直径で25mm程度です。
侍筒と呼ばれる10匁の37.5gの18.5mm程度でも中筒扱いなのです。
10匁以下でも迫力があるので、今では大筒と呼んでいる人もいますが。
威力的には人でも馬でも10匁で十分であり、口径が大きくなっても炸薬があるわけでもなく、
城を撃っても貫通していくだけで特に効果もないので意味がないと言われてもいます。
しかし、100匁(375gの40mm程度)、一貫目(3750gの85mm程度)と非常に大口径の銃も作られています。
弾の鉛も火薬も大量に使うので、それだけメリットがあるかです。
今回は大口径ほど射程が伸びるということで文献を見てみました。

稲富流の書によると
「十匁玉は八町より外は当たりなき事」とあり、一町は約109mなので、
10匁筒で872mまでは狙えるとされていたことがわかります。
それがどれぐらい確実に当たるのか、
当てられないこともないぐらいなのかはよくわかりませんが。
また、こういう長距離の射的では大きな的を使います。
5.4m四方の幕に1.8m四方の角、直径0.9mの円をなっています。
大きな幕を用意しないとどのように外れたかもわかりませんしね。
まずは幕に入れば上出来な距離もあると思いますが。

同様に
13匁玉は9町
15匁玉は10町
18匁玉は11町
20匁玉は12町
25匁玉は13町
30匁玉は14町
35匁玉から50匁玉は15町より外は当たりなき事
となっており、口径が大きいほど射程が伸びるという考えた方があったというのがわかります。
それでも15町(1635m)あたりが限界ということでしょうか。
玉の重さが三倍になっても射程は二倍にもならない感じですね。

荻野流の書では
300匁で30町
500匁で31~32町
一貫目で32~33丁
300匁より大きいものは重くて不便なだけで射程上の利益が少ないと書かれています。
弾の重さを三倍以上にしても射程が1割伸びないのであれば、確かに重いだけです。
一貫目より大きな大筒はさらにメリットが無いでしょう。
派手さだけの演出にすぎないと。
それにしたって、30町(3270m)を本当に撃つつもりなら信じがたいことですね。
エンフィール銃だってサイトの目盛は1100ヤード(990m)までのものが多いですから。
ちなみに、他にも割と現実的な内容や批判な内容も色々書かれており面白いです。
長距離で当てるのにまず一番大事なのは距離を測ることだとか。
木目が真っ直ぐでないない銃床は世間で見た目が良いと用いられているけど、
緩んだり、横にさけたり、小筒は台木の変形で筒が曲げられることもあるだとか。
現実的な話を書き、実用的でない内容を批判する人が書いてるとすれば、
射程の話も信じていいのかもしれません。

やたら大きな数値ばかり書いていますが、
銃も特別な大口径、射手も専門の砲術家の例外的な話だとも言えます。
一般の合戦では3町ぐらいまで近づいたところで撃ち始めるということですから、
現代の小銃が300mを基準にしているものが多いのと大して変わらないですね。
銃の性能というより、普通の人間ば肉眼で狙える限界が今も昔もそれぐらいなのかもしれません。

ついでに、なぜ大口径の方が射程が伸びるかという力学的な話も少しします。
小銃より大砲の方が射程が長いということは現代の感覚でも納得できる方が多いと思いますが。
まず、単純に断面積は径の2乗、重さは3乗なので、
大径になるほど空気抵抗のかかる断面積当たりの重さが増えて減速しにくくなります。
さらに、空気のような流体は速度が増すほど粘性抵抗が増して抵抗が大きくなります。
腕を振ってもゆっくりなら空気抵抗を感じませんが、速く降ると空気抵抗を感じると思います。
しかしながら、この速度はとは空気抵抗を受ける物体の大きさと比較されるので、
同じ速度でも大きな物体になると粘性抵抗が下がるのです。
鉛の玉で大きさが違うものを同じ速度、同じ角度で撃ちだせば大きいものの方が飛びますし、
小さい玉を高初速で撃ち出しても、空気抵抗が余計に大きくなってすぐに減速してしまい効果が薄いと。
現在の言うに長さ方向で大きい小口径高速弾なら話は別ですが。
大口径の方が無駄なく高初速にできると言っても、実際に高初速で撃ち出すのは難しいでしょうね。
そこが300匁以上で射程があまり伸びない理由のだと思います。
それよりは小さな口径でも人が持って撃つ限りは、大口径ほど初速は落ちるけど、射程は伸びるというところでしょうか。

参考文献と書くとどのように引用したか書かなければいけないようで、そこまでの手間はかけませんが、
主にこの二冊を参考にしています。
砲術 -その秘伝と達人- 安斎實著 雄山閣出版
日本武道全集 第四巻 人物住来社

コラムが一回きりにならずに済んで安心しました。
ちょっと長かったでしょうか。
今後は玉を重さで呼ぶ理由、反動と口径、焼入れについてなどを考えていますが、
古式銃についてなのか、現代銃と一緒なのかわからないものもあって悩みどころです。  

Posted by ラスティネイル at 02:03Comments(2)古式銃

2020年01月30日

材料を間違えた



火縄銃のいぼ隠しの折れていた部分を真鍮で作ってロウ付けしました。
薄っすらと境目が見えていますが、素人にしては上出来ではないでしょうか。




弾き金の四角い穴に取り付けます。


穴が表も裏も広くて、中央部が狭くなっているので、差し込んだ反対側は隙間ができます。
少し長めにしておいたので、叩いて広げて固定と考えていましたが、
真鍮が硬すぎて広がらず。
叩きにくいですしね。
もっと軟らかい銅合金で作り直さないとダメみたいです。
作り直すのを前提に、すぐに外せるようにと接着剤で固定して今回は終了。
軟らかそうな銅合金を買うか、火縄銃のジャンクパーツの中から軟らかくて十分な大きさのものを材料にして使うかですね。  

Posted by ラスティネイル at 02:05Comments(2)古式銃

2020年01月27日

尾栓外れました



昨日載せていた5匁の火縄銃の尾栓が外れました。
立派なネジです。
テーパーになっていますね。
作りも状態も良いです。
周りは錆びているのにネジ部は全く錆が無いですね。
洋式銃のネジは密着していて錆びにくい感じがありますが、
この銃の場合はネジ部に油か、もしくは塗った後で固まるような何かが塗られていたのではないかと思います。
バーナーで炙ったら何かが炭化しながら隙間から出てきましたから。
焼けちゃった後では何だかわからないです。


一番上が今回の5匁、真ん中が火縄銃で一番多い3匁、下が3分玉(0.3匁)の尾栓となっています。
太さが違うと全然別物のようです。
しかし、太さが違うのに長さは同じですね。
火縄銃はみんな同じようなものでしょうか。


ということですぐに外せる尾栓を外して並べてみました。
違うような、誤差の範囲のような。
こうやって並べて見ると一番上の5匁と下の3分玉がネジ山のエッジがしっかりしていて、形も揃っていて、
製作者の技術が違うといった感じがしますね。  

Posted by ラスティネイル at 01:37Comments(0)古式銃

2020年01月26日

古式銃の手入れ


この前買ったスタール銃が輸送時に錆びないようになのか閉鎖機関にオイルをかなり差してありました。
それでオイルが滲み出て木部の方に回って木に良くないので、
急ぎで閉鎖機関から木部を離して、余分なオイルを拭き取りました。
火縄銃でもあったりあしますが、オイルの差しすぎはやめて欲しいものです。
トリガーメカも見るためにロックも外したいのですが、
それはネジが固着しているのでどうするか考え中です。



レバーを下げてもブリーチブロックか自由に動き回るということで、
状態の良い銃でもそうだから正常だとか、他の人の持っている個体もそうだとか言う話が出ていました。
レバーを下げと自重でブリーチブロックが下がるという状態で、もちろんそんなはずがありません。
上の画像のように板バネがブリーチブロックに当たらず何の仕事もしていませんでしたが、
下の画像ように付け替えて、正常に作動するようにしました。
レバーを下げるとブリーチブロックがしっかり開き、レバーにもバネのテンションがかかり勝手に閉まりません。
また、バネを介してるのでブリーチブロックをロックする部品から遅れて動き出すことができ、
かつ移動量は減らないようになっています。
ところで、フラッシュを焚くと錆で真っ赤ですね。
これだけの錆を落とすのも大変です。
錆を落とさずに赤錆を黒錆にできないかなと手抜きを考えていたりもします。


しばらく前から外そうとしている火縄銃の尾栓が70度ぐらい回るようになりましたが、まだ外れず。


これぐらい尾栓の頭に隙間が空くぐらいまでは外れています。
口径15mmで5匁ぐらいの銃で、外したことのない大きさです。
今までは12mmぐらいが最大でしょうか。
口径が大きくなるほど力も必要で大変になってきます。
普通は多少回ると一気に緩んで回りだしますが、その気配が無いですね。
少なくともテーパーネジではなさそうです。
緩み始めているのに錆や異物を噛むと回らなくなるようなので、
尾栓がネジ山がしっかり噛み合っていて隙間も少ない立派なネジか、
余程酷いネジなのでしょう。

状態の悪い古式銃の手入れは根気や忍耐力、力が必要になってきます。
道具や技術も必要ですが。
今は技術や手間が無くても古式銃が手入れできるように、治具類の製作を計画中です。
良い治具があると銃の部品も傷付きにくくなりますしね。
自分で作るのは難しそうなので図面を書いたら外注に出します。  

Posted by ラスティネイル at 01:28Comments(3)古式銃

2019年12月31日

大口径のミニエー銃



口径が17mmとゲベール銃の大きさのミニエー銃です。
諸元はオランダ製ミニエー銃に近いです。
形はロシアのミニエー銃に近いですが、そっちは口径がもっと小さいので、
ロシアのゲベール銃からの改修品の可能性もありでしょうか。


ライフリングは4条で浅め。それでも結構状態が良いです。
洋式銃は銃身の外側と比べて内側がきれいなものが多く、
火縄銃は外側がきれいでも中がボロボロなのが多いです。
鉄質の問題なのか使い方なのか。
実は入手前はライフリングがあるかわからず不安だったのですが、
機種はわからないものの、この見た目ならあるかなと買ってみて、実際にあって安心しました。


特徴的なリアサイトです。
起こす角度で距離を調整します。







ゲベール銃ならバンドの上にフロントサイトがありますが、
命中率が良くなったミニエー銃ではバレルの上に移りました。
しかも、アリ溝で左右に調整できるようになっているのでエンフィールド銃より上等でしょうか。
元の調整位置がわかるように線でマークされています。
バレル下側には銃剣用のラグも付いています。
ラムロッドは外周に柔らかい銅合金が付いていて、ライフリングが傷つかないように気が使われているのがわかります。




ロックはハンマーより後方に伸びた構成です。
後側のネジは引っかかっているだけで、マイナスドライバーで回せないようになっています。
前のネジだけ抜いて外せます。
セーフティコックとフルコックがあり、ハーフコックはありません。
これはゲベール銃と同じですね。
携帯するときはハーフコックより安全そうですが、フルコックにしないとキャップが着けられませんね。
ロックプレートは平らな板ではなくストックに合わせて曲面になっています。
ハンマーはゲベール銃並みに大きく、強力なバネです。


ロックを外すとストックに個体識別用の4本の溝がつけられてます。
銃身の収まるところにつけられて銃が多いのですが、この銃は色々なところでよくある銃と作法が違うようです。




全ての機構がハンマーより後ろにあります。
ハンマーやシアはヒートブルーのような色になっているので、焼き入れされているのでしょう。
プレートには4本の溝がつけられています。
マークは少ないですね。
また、メインスプリングがシアのスプリングも兼ねたいるため、
シア側は先端に行くほど細くなるようになっています。



銃身のマークですが、何だかわからないマークも多いですね。


バレルとプラグには535の数字が入っています。
バレルには4本の溝も。


バレル後方の左上にもマークがありますが何だかわからず。


右側にはバレルとプラグのねじ込み位置を合わせるマークがあります。
これも普通は銃身の上側についているんですけどね。


ネジにも4本の溝があります。
しかし、当時はネジゲージを使っていたみたいなので互換性がありそうなものです。
オネジが通るべき大きなメネジと、通るべきでない小さなメネジが開いた板で、
その範囲のネジが合格となるのです。







マークが色々なところにあります。



王冠のついた立派なマークもありますが、何だかわからず。
これがわかれば、どこの銃だかわかるのでしょうけど。

デザインは武骨な軍用銃らしさに溢れていますが、
細かいところまで大事に作られている一丁のようです。  
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Posted by ラスティネイル at 03:22Comments(6)古式銃