2022年02月08日
尾栓を並べる
右の三分玉から左の五匁まで口径順に尾栓を並べたものです。
しばらく前に撮ったもので、今はもう持っていない銃のも含まれていますが。
まあ、画像では出来の良し悪しはわからないですよね。
状態の差はわかっても。
出来の良い尾栓はそれを見てるだけで惚れ惚れする良さなのですけどね。
銃身に入れてしっくりしてるとまた素晴らしいなと。
画像を見ると尾栓の長さは太さに比例するわけでもなく、
ネジ山の大きさやピッチもそれぞれだとわかると思います。
こちらは前回の画像の撮影以降に手に入れた、尾栓の外れた銃の物を撮ってみました
八分玉から昨日の四匁まで。
こちらは割と状態の良いものですね。
しかし、ネジ山も形がはっきりしているかは見てわかりますね。
傷んで形が崩れているのもあるのですが。
ネジの精度で言えば田布施流のものが精度的に素晴らしかったですが、今は手元にないので撮影できず。
2022年02月07日
尾栓の出来は
銃身が外せた火縄銃の尾栓を二日間油に浸けておいたので外してみました。
まあ、状態が良かったので普通に抜けるだろうと、
タイトな錆びついていない尾栓を外すのとちょっとぐらいの力までかけるつもりで回してみたところ、少しタイトかなぐらいの力で外れました。
まあ、角度的に尾栓が締まりきっていなかったので、最後まで締めようとするとかなりタイトだと思いますが。
頭に傷も付かずに済んで満足です。
最初からこれだけ鉄の地が見えているようなネジはオネジとメネジが広い面で当たっている安心できるネジです。
回すのは固いけど一部しか当たっていないようなネジもありますから。
ネジの減りもほとんど見られませんね。
見た目でわかる程度にネジの径(山の高さ)や角度、ピッチがふらついていますが、
80点ぐらいの出来でしょうか。
しっかり角が出ていて、見る限りネジ山等しく並んでいる(文句がつけられない)のを100点、
実用上使うのに不安が無いのを40点ぐらいだと考えてですが。
80点は高得点です。
さすがに手作りのネジでバラツキが見えないなんてほとんどないですから。
まあ、そもそもそんなに精度が必要かですね。
2022年02月06日
カルカを抜く
久々に火縄銃を購入しました。
ヤフオクで状態はそんなに良くないけど好みの火縄銃を落札できたと思ったら出品取り消し。
まあ、ヤフオクの古式銃カテは人が少なすぎて、同じ商品でも値段が倍変わることもありますし、
オークションにしないと値が上がらないので仕方がないと諦めますが、
ちょっと寂しかったのもあって別な銃を購入してしまいました。
こっちの方が高かったですが、資料性が高そうで状態も非常に良さそうと。
しかし、手元に届いたの物の状態を分解しながら確認しようとするとカルカが抜けない・・・
普段ならカルカが抜けなくてもそんなに気にしない(木のカルカを使うことがない)のですが、
銃身が止め輪で固定されてるとカルカを抜かないと止め輪が抜けず、銃身も外せない銃もあるのです。
銃身があるのでカルカを握ることもできず、摘まむように抜くのを試みることに。
血豆ができました。
もう治りかけていますが。
というわけで、3Dプリンターでカルカを咥える道具を作りました。
こういう精度や見た目が気にならないものには凄く向いていますね。
ネジとナットで穴を締め付ければ・・・
割を何故かネジの反対側に入れるという大ボケが発覚しました。
仕方がないので万力で挟みます。
ネジで円筒を締めるのと比べると、万力で挟みむのは本来よくないですが、
径をほぼ同じにしてあるのでそんなに変な力もかからないだろうと。
万力で持てるならフランジ部は作らなくて良かったなと思いつつ、これでも抜くのに結構な力が必要でした。
カルカが無事に抜けて、銃身も外せました。
カルカは最後の方だけでなく、途中から結構固かったです。
たまにペンチで抜こうとしてペンチのギザギザがついていたり、割れてしまったカルカを見ますが、
ペンチで抜くのは無茶です。
結局は多くの作業は道具が大事なわけです。
ちなみに、カルカがきつくなる原因として銃床の収縮が多いですが、
反りによって穴が曲がって抜けないことがあります。
銃床を銃身に合わせてしっかり入れて、真っすぐになるとスムーズに抜けることも。