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ラスティネイル
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2021年05月27日

気紛れもたまには役に立つ


ふと、気紛れにエンフィールド銃のトリガーガードを分解して中を見たいと思い立ち、
木ネジだから傷まないように慎重に外しました。
普段、掃除する必要もないし、傷みやすいから分解しないところです。


トリガーガードを外した銃床を見ると、前の方に用途のわからない半円の窪みと埋め込まれた金属板が見えます。
分解したのは2回目ですが、以前は気にしなかった部分です。
考えて見ると、火縄銃にあるカルカ用の穴の後端にある穴と雰囲気が似ている。


そしてこの銃はラムロッドがマズルより若干飛び出ているんですよね。
見た目としてイマイチで気にしてはいたのですが。
窪みに細いマイナスドライバーを入れてみると中が崩れていきました。
錆や木の細かい屑が出てきます。
なので中を崩していき、ラムロッドを押し込み、また中のものをかき出していきます。
前の画像はすでに出した後なので空間が開いています。


そして、ラムロッドが金属板に当たるようになりました。


銃口の方を見てみると、ラムロッドがちゃんとマズルより後ろにいます。
見て目も良いですし、燃焼ガスがマズルから横方向に噴き出たものに当たりにくくなりますね。
気紛れで分解して成果が出ました。
もしかすると、ここにゴミが溜まっている古式銃は多いのかもしれませんね。  

Posted by ラスティネイル at 01:54Comments(0)古式銃

2021年05月24日

手間をかけないため


コメントで要望のあったWz63のOリング式ピストンを製作するのに、
また作ることがあると段取りを組むのが手間なのでいくつか作りました。
工作機械を使う人ならよくわかると思うのですが、
一度にいくつか並行して作るのは楽なので、
同じものを何回も作るならまとめて作ってしまいたくなります。
使う予定はないですけどね。  

Posted by ラスティネイル at 01:25Comments(0)カスタム・製作

2021年05月16日

小改良


KSCのM11のジャンクパーツを手に入れたら、マルゼン用のボルトも入っていました。
要らないんだけど、いつも見てたのと違うなと。


持っている銃を分解して取り出したのが上、今回入手したのが下です。
前(画像右側)の方の金属部分が増えています。
フルコックの部分だけ金属だったのが、ハーフコックの部分まで延長されたようです。
プラだとこの小さなノッチは折れることが稀にありましたからね。
ハーフコックが効かなくなると、マガジンが冷えてフルストロークしなくなったときに、
引き金を離してもフルオートで弾が出続ける危険があるわけです。


組込んでみると、ボルトを手で引き切った状態でエジェクションポートから少しだけ金属部品が見えます。
フルコックにしただけでは見えないですけどね。


古いボルトだと当然ながら金属部品が無いので見えません。
これで購入時に確認が可能ですね。  

Posted by ラスティネイル at 02:05Comments(0)ガスガン

2021年05月08日

マガジン修理


ずっと放置していたPRO-WINのマガジンを修理しました。
分解が面倒という人もいますが、コツさえ掴めば、たくさんのピンを抜くWA純正より楽な気がします。


今回はOリング用の溝にシールテープを巻いて完了。
下から締め付けるボルトがあまり強く締めず、この部品がOリングを潰しつつ既定の位置まで下がった時点で終了。
以前、ショートマガジンの時に、修理後にガス漏れ確認で耳に近づけた時に上部部品が飛び、
耳のごく一部を持って行ってから警戒しています。
画像のピンの周りの輪っか部分が破損していたので、ネジは締めすぎないことです。


使えるマガジンが30連5本と20連1本になりました。
上の段はPRO-WIN製です。
本体を4本持っていて30連3本と20連1本だとちょっと寂しかったんですよね。
お座敷でしか撃たないし、当然ながら一度に一丁なので問題はなかったのですが。


まだガス漏れする純正マガジンを5本持っているので、それもいずれ直さないと。
そんなに数は要りませんが、純正マガジンの方が作動が良いですしね。
ただ、これらを直すにはバルブレンチが必要となるので、2000円程度するのは高いなぁと思っていたり。
マガジンが同じぐらいの値段で買える時もありますしね、なんてやってるとこんな本数になったのですが。
レンチを作るというのもありですが、作業時間と品質を考えて、結局買うのとどちらが良いのか。
こうして、急ぐ必要のないものを放置してしまいます。  

Posted by ラスティネイル at 10:23Comments(0)WAM4

2021年05月03日

八分玉の伊予筒



八分玉(口径8mm弱)の伊予筒を入手しました。
久々に大満足の一丁です。
好みに合って、作りが良く、状態も良い買える値段の火縄銃というのもなかなか見つからないです。
まあ、作りや状態に関してはお金があれば割とどうにでもなるでしょうけどね。
実のところ伊予筒の華奢な感じは口径の大きいものだとあまり好きでないのですが、
これぐらい小口径だと気になりませんね。


上、三匁軍用筒
中、三分玉射的筒
下、今回の八分玉射的筒。
八分玉でも三分玉のと同じぐらい華奢ですね。
火縄銃の研究としては一般的な軍用銃の3匁以上のものを手に入れたり撃ったりしてみるべきなんでしょうけど、
どうしても好みの射的筒を買った方が満足度が高いですね。
しかし、こういう極端に口径の小さなものは単純に射的筒というよりは、
屋敷の庭で撃つとか、小動物の狩猟にとか、子供用だとか特別な理由があって小口径なのかもしれません。


BB弾と比べれば大きな口径ですね。
柑子は無くても銃口に向けて少し太くなっていっています。


カルカは先端に金属で補強があったようですが、紛失しています。
真鍮ででも作らないと。
火縄銃は現在の口径が作られた当時より大きくなっている可能性がありますが、
カルカが6.7mmあるので、それよりは大きかったのでしょう。


薬室部に関しては下の三分玉のより細いです。
強度的には十分と言いますか、三分玉のが必要以上に厚いのですが。
細い芯金に厚い鉄を巻いていくのも大変そうですが、あんまり細いと単純に曲げとかにも弱くなりますね。



持ち手の部分も非常に華奢です。
飾りはほぼありませんが、輪になっている引き金が特徴ですね。




カラクリは平カラクリです。
信頼性があまり高くないので他のカラクリの方が好きですが、
火挟と盗人金が鉄で出来ていて摩耗には強そうなので構わないかなといったところ。
火挟の上がる量が小さいのも射的用だからでしょうか。
火道の状態も問題ないです。



真鍮部品が黒く塗られていて、木部にも色がついているので落とせるか心配だったのですが、
カラクリの下部分を濡れた布で拭いてみて落とせました。
元の仕上げがあったので木まで染み込まなかったようです。
ただ、元の仕上げも少し落ちて、木の地が一部出てしまったので、
完全に黒いのを落とすのは仕上げ直しの方法を決めてからにしようと思います。


購入時は尾栓が開くとのことでしたは、銃床を外すだけでも大変でした。
銃身の錆が食い込んでいたのでしょうか。
銃床も細いので無理をしたら折れそうな感じでした。
銃身が細いのに銃床だけ太いと、銃床が湿度変化などで曲がったときに銃身を曲げてしまうのでバランス上仕方がないのでしょうけど。
結局は折れないように道具で外しました。
尾栓を抜いてみてなんかないなとすぐにわかりますね。
まあ、専門家ではないようなので尾栓と火蓋でも間違えたのでしょう。




銃身を外すと下側だけ大きく同じような間隔で錆びています。
これは巻いてある鉄の錆びやすさから来るのでしょうね。
錆びている部分が窪んでいる部部もあるので、しばらく前に誰か錆を落としていて、
それからまら錆びた感じです。



銘のところだけは錆が落ちているので、登録のときに読めるように落とされたのでしょうか。
巻張が書いてある部分は錆びていました。
もしくは、薬室周りだけ何故か錆びなかったのかもしれません。
錆による窪みもありませんし、薬室付近は作りか材質が違う?


ある程度錆を落としましたが、画像ではわからないですね。


一円玉の径より細いような銃身に銘が切ってあります。
地鐵惣巻張となっているので、銃身全体がに巻いてあるのでしょう。


豫州住となっているので、作られたのも伊予国だとわかります。


牧野徹五朗源知方作(花押)となっています。
狭いスペースに関わらず、この銘はかなり上手いですね。
線が太く、止めや払いなど筆で書いたような形状が再現されています。
直線部もわずかに曲線にしてあったり、太さが一定じゃなかったり高い技術を感じます。
銘は銃の性能には関係ありませんが、打点を繋げたようなのや、引っ搔いたようなのと比べたら見た目が全然違います。
鉄砲鍛冶本人ではなく、銘を切る専門家が切っていると鉄砲鍛冶の技能は全く関係ないのですけどね。




花押なんて最後の線が左右の面にはみ出ています。
これもやりやすいとは言えなさそうですが、このバランスが最適だと思ったのでしょうね。


他の火縄銃の銘と比較です。
お気に入りの三分玉の射的筒は無銘で誰が作ったのかわからないのだけが残念に思っていますが、
逆にこれだけ銘が良いと思えるものも珍しいです。


ここには新と二が切ってあります。


銃床にも新と書いてあります。


火蓋、雨覆、楔には二とあります。
しかし、カラクリには何も目印がありませんでした。


尾栓は頭の上の面だけに目印なのか栓が入っていました。



それなりに苦労しましたが、細い尾栓もちゃんと抜けました。
素晴らしいというほどの状態でもありませんが、間違いなく出来は良い方でしょう。
製作当初はもっと良かったのか、こんなものだったのかが気になるところです。
多少傷んでいるのは確実ですけどね。
ネジは細くても長さは通常の火縄銃と同じぐらいあります。

射的筒ばかりというのも情けない話ですが、やっぱりいいですね。
侍筒も眺めたり、写真で見る分には格好良く、火縄銃ならではな部分もあるのですが、
格好良く扱うには人間の方を鍛えないとならないようで。
口径は通常の三匁~五匁くらいなのに、十匁くらいの重さがある肉厚な銃身の侍筒?も興味があるのですけどね。
火薬を弾の重さの倍ぐらいの重さの量を入れて撃てるようなやつです。
長銃身より初速が高くなるのではないかと思います。
どちらにしろ重そうですが、リコイルは小さくて済みそうです。  

Posted by ラスティネイル at 03:42Comments(4)古式銃