QRコード
QRCODE
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 14人
プロフィール
ラスティネイル
オーナーへメッセージ

2013年06月30日

日本の短銃

ついに古式銃の短銃をちょっと無理して買ってしまいました。
和製の管打式短銃です。
教育委員会に美術品として登録された合法なものです。




真鍮製なだけに状態は凄くいいですね。鉄のようにボロボロになる心配はなく。
そもそも、ほぼ撃っていないのか銃身内も非常に綺麗。
同心円状の研磨跡も残っています。
ハンマーのネジはありませんけれど、他は問題なさそうです。



この種の銃でサイトが付いているのも珍しいと思います。
短銃でも安いやつはこれの半額で買えるときがあっても買ってなかったのですが、
真鍮製であることとサイトが付いているところに惹かれました。
管打銃の短銃は火縄も要らないので本当に懐に入れておけて実用的でしょうね。
とりあえず、分解してみます。



まず、画像のグリップを上下から固定しているネジを外します。



メインスプリングが見えます。



大きな木ネジですね。
ピッチはどちらも同じです。



グリップの加工はこんな感じ。
木製のグリップだけを外して、他の部分は油を多めにつけてしばらくおいておきました。



次に機関部の蓋のネジを外します。雄ネジは山がかなり低くて丸いですね。
そしてテーパーになっています。こんなのでもネジとして一応働いています。



雌ネジはやはり山と谷の差は少ないですが、それなりにしっかりして見えます。
フレーム内側を見るとフレームもバレルも鋳造だとわかります。



蓋の裏側は鋳造で作った地肌が残っています。
ところで、この蓋は頼りないネジ一本で固定されています。
ネジ軸周りに若干回転するぐらいですので、これにグリップを上からのネジで固定して役に立つのかどうか。
むしろ、グリップを使って蓋を支えているんじゃないかというぐらいです。






メインスプリングです。止めるネジは上の蓋と同じサイズですが、尾ネジも雌ネジもしっかりしています。
抜ける方に力も加わるので、しっかりしなければならないのですが、これなら安心です。


トリガースプリングは上から溝に差し込まれています。
溝が四角ではなくV字型なのも加工しやすそうで日本らしいですが、ちゃんと固定されなさそうな。





トリガースプリングです。
フレームの溝と同様に差し込むほうもV字型になっているわけですね。
左右で違う角度もフレームと一緒。




ハンマーの軸を固定している雄ネジは固定できるのが不思議なぐらい山がないです。
まあ、軸が圧入なのか全然抜けてこないのでなくても大丈夫なのですが。
むしろ、ここは分解できませんでした。



銃身の栓です。
溶着されていようで、口径より小さく不鮮明なものが見えます。
尾栓は溶接で固定だからネジは切っていないのかと言うと、
ネジが回らないようにピンが打ち込まれているようなのでネジではあるのでしょう。
しかし、ピンと溶着の両方が必要とは思えません。
わざわざやっているので理由はあるのでしょうけれど。
しかも、ピンが綺麗なので、ピンの方が後な気がします。
ところで、まっすぐ穴があけられなかったのか、尾栓は右に寄っていて、それに合わせてリアサイトも右に寄っています。
ちゃんと狙って当るようにする気があったのでしょうね。



ハンマー軸の左で四角く光っているのがシア(トリガー)です。
見えるネジはトリガーガードを固定しています。




ニップルも回してみると、なんとも簡単に外れました。
雄ネジも雌ネジも非常にしっかりしたネジです。
他のネジと同じときに作られてとは思えない程に。
独自規格なのか直径は6.9mmにピッチが1.3mm程度でテーパーはなし。
圧力がかかる大事なところなので真面目に作ったのでしょうか。
内側は発砲したことがありそうな感じに錆びていて荒れてます

状態が良いと分解や手入れも楽ですね。
真鍮だと表面の腐食ぐらいで深く錆ないのは本当によいです。
鉄砲という感じが若干薄れる部分はありますけどね。
カラクリはプレートを使っているものと比べると現代的です。
ネジは大事なところ以外はいい加減ですが、大事な部分はちゃんとしていると。
そして尾栓は開かないようになっているのもわかりました。
火縄銃では尾栓は絶対に開かなければいけないという話になっていますが、
ヨーロッパの銃でもネジ止めの尾栓を横からピンで回らなくしていることもあるぐらいなので、
必ず開く必要もないのですよね。
掃除は銃口側からでも出来ますし、弾は銃口から先端が木ネジのような棒を食い込ませて取り出せます。  
タグ :古式銃

Posted by ラスティネイル at 21:41Comments(0)古式銃

2013年06月27日

インチとミリ

前にエンフィールド銃を分解したときに、ロックのネジは並目のM5、ニップルは並目のM8だったので、
140年以上前に現在と同じ規格のネジが使われていたのかと驚きました。



ですが、別に部品として手に入れたネジは入りません。
ちゃんと規格があったものを使っているはずなのに、直系もピッチもちょっと大きい。



画像でも左側は谷と山が噛んでますが、ピッチが違うので右側は離れてしまいます。
なので、ちょっと大きいネジのネジを測ってみると、インチネジのNo.12とこれも現在使われている規格。
ミリのものとインチのものがあるのですね。



そうすると気になるのが、ネジだけインチとミリがあるのか、全体の設計がインチとミリがあるのか。
イギリスと言うとミリのものをインチに設計しなおしたりしていますからね。
ネジ取り付け部の部品やトリガーガードなど、その他の部品も寸法がかなり違うのようですが、
ミリでもインチでも中途半端な値なので、単に寸法が違うだけなのかもしれません。
もっと比較できる部品があればよかったのですが。  

Posted by ラスティネイル at 01:05Comments(0)古式銃

2013年06月18日

念願のリブバレル

M1100用のリブ付きバレルを入手しました。
ずっと探していましたがあまり出回っていないので、ちょっと短いと思ったものの購入。
24インチですね。マルゼンのショットガンがノーマルで16インチ、エクステンション付きで20インチです。



ずった欲しかったものなのですが・・・何と言うかやはり短い。
そしてリブがあることも相まって太く見えます。
前の記事で載せていたのが中途半端ながら27インチです。
26インチから30インチのリブ付きバレルが欲しいですね。
まだ、長いリブ付きバレルを探すことは続くことになりそうです。



猟銃っぽい仲間のM70と比較。
猟銃らしさを求めているわけでもないのですけれど。

ビクトリーショーが近付いていますね。
いつもこの時期に工作が進みます。  

Posted by ラスティネイル at 00:17Comments(2)カスタム・製作