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2023年11月29日

国友九十郎 正義の火縄銃


先日入手した江州国友九十郎 正義という銘の火縄銃です。
昭和35年登録で登録が古めです。



以前から持っていた刃鉄巻 唖鍛冶久左衛門 信次 花押という銘のカラクリとデザインが近いのが気になったんですよね。
構造はカニ目のある内カラクリと二重ゼンマイカラクリで違うんですけど。
火挟を止める軸の頭が大きくて平べったいのが特徴で、火挟も棒の部分が左右が薄い形状になっています。
基本、今回手に入れた国友を下に並べるように載せていきます。



それで火挟が一度外に向かってから内側に帰っていくようにくねくねしているのが、オリジナルか疑問に思っていた特徴だったのですが、
同じデザインで同じように曲がっているのでちゃんと最初から意図されたものだったと確認できました。
胴金の横を通って避けているのでしょう。
多くの銃は上を通りますが、余計に出っ張ると言えなくもない。


火挟の上がる量も珍しいぐらい大きいです。



銃としての良し悪しは別として、国友の方が新しくて洗練されたデザインに思えます。


銘もはっきりして読みやすいです。
刃金巻の方は巻張の模様が見えていますね。


口径も射的筒と実用品の違いがありますね。


今回の国友の方は火挟の火皿に当たる部分に段差が付いていて、
根元の厚い部分だけ火皿に当たり、先端の薄くなっている部分は当たらないようになっています。
空撃ちでの変形防止でしょうか。


台師は大嶋吉兵衛です。





カラクリの構造は土佐筒とおなじようなものです。
金具師の刻印もあるので、銃身、銃床、カラクリのすべてに名前が入っていると。



口径は8.5mmの一匁程度ですね。
多少は巣口が広がっていますが良い状態です。
カラクリのデザインを気にしていましたが、好みの小口径で気に入りました。


銃床の先が銃身の飾りの太くなっている部分がぴったりの位置です。
木が縮んで隙間があるものが多いですが、これはそれが無く目釘の穴も位置が合っています。
カルカが鉄製なのは後から適当に合わせたように思えますが、
ちょっと古そうな感じはしますね。


火道は拡がり気味ですがそのまま使えなくもない程度。



芝引の金具の鋲が一本無いのと銃床が一部割れているのぐらいが欠点しょうか。
割れはそのうち接着しておいた方が良さそうですね。


銃身の一部は製作時の仕上げが残っているようです。
一番細いところで14.5mm程度。
やはり一番肉厚が薄いところで3mm程度なのは標準的な感じです。



尾栓は開けようとして変形した痕がちょっとあったので開けにくいかと思えば、
形状に合わせて当たるレンチで回したら案外簡単に外れました。
ネジ部は墨やタールみたいなものがオネジにもメネジにもついていました。
以前から何かが炭化したのではないかというものはありましたが、
この感じからすると故意に塗ってあるように思えますね。
気密の確保、ネジの固着や錆の防止のために。
ネジのかかりはそんなに深くなさそうです。
元々そういう感じなのでしょう。

カラクリに形状目当ての銃でしたが、小口径ですぐ撃てるぐらい状態が良いので幸運でした。  

Posted by ラスティネイル at 23:11Comments(0)古式銃

2023年11月28日

スポッティングスコープ

数カ月放置したり、連続で更新するのももはや平常運転な当ブログです。


前から使っていたスポッティングスコープが使いづらかったので買い替えを考えていました。
6mmの穴を見るにはちょっと見にくかったですしね。
条件として
・テーブルに載せて使えるサイズ
・上から覗けること
・ちゃんと見えること
でアマゾンで探してみました。

探していたらプリズム式のがコンパクトで視野角も広いのでそれにしてみました。
対物レンズ径も70mmと十分で値段も1.5万円ぐらいならそこそこ見えるだろうと。
Hensoldtのプリズム式でプリズム式も好きになっていましたしね。
2000円割引だったのは運が良かったです。



届いてみると思っていたより大きい。
レンズが大径だから仕方がないでしょうか。
今までの物とあんまり変わりませんね。


実際に使ってみるとちゃんと机に置けるサイズですね。
まあ、ほとんど三脚のサイズで決まる部分もありますが。
上から覗けるタイプは顔を真後ろの低い位置まで持って行かなくていいので楽ですね。
視野の広さも見えやすさも問題なかったので良い買い物でした。
本当に良いものを買うと結構な値段になってしまいますしね、これぐらいで満足です。
なお、手持ちの良いライフルスコープを持って行った方が倍率が低くとも見やすいんじゃないかという説も・・・  

Posted by ラスティネイル at 23:01Comments(0)アクセサリー古式銃

2023年11月27日

初の大会


昨日、日本前装銃射撃連盟の大会に参加してきました。
火縄銃の多くの試合は50m先の目標に13発を30分で撃って、点の高い10発の合計点を競います。
100点満点です。

私の結果は立射が4点、膝射が16点でした。
ちなみに、入賞者は70点台とか80点台とか。
さすがにここまで低い点数になると思ってたら参加する気になれなかったですね。
練習不足が露呈して恥ずかしいところ。


立射から始まって一発目から弾痕なしで着弾不明。
仕方がないので続けて撃って3発目か4発目で右下の4点に当たるものの、その後もちゃんと当たらず。
6発撃ったあたりから悩みながら撃っていたら数が全然撃てないなと、とにかく急ぎ目に撃ち続けても点数は増えず。
数発撃ってまともに当たらないあたりで点数を諦めていますが、既定の数も撃てていないと寂しいですからね。
もっとも、的に弾痕が無いと何発撃ったのかすらわかりませんけど。
残り3分を切ったあたりで11発目を撃ち、終了時間に弾が装填されていると困るかもしれないので射撃終了にしました。
13発を30分なら元々が一発あたり2分ちょいなので、もう一発は撃てたかもしれませんね。
まあ、慣れてない初心者で焦っても危ないだけなので無理はせず。
余裕がないときも余裕を持った行動を。
ちなみに、装填して撃たずに終わると、終了後に撃って弾を抜かせてもらえるようです。
4点以外にも的紙にはあと2発着弾しましたが、撃ち損じた結果の着弾の気もします。
的紙の大きさは90cm角です。

不発が無いように火縄の先の状態を整えつつ撃つと時間がかかっている気がしますね。
もっとも、その状態で不発にどのような影響を与えるのかは全然わからないのですが。


次に膝射ですが、13発全部撃つことを目標に。
最初は普通に撃ってやはり当たらず、ちょっと上下に狙いを探りながら撃ち始め、
7発目か8発目の上の方を狙ったときに下の3点に当たりました。
これはもしやずっと地面を掘っていたのではないかと思いいたることに。
初めての大会の緊張で力み過ぎて反動による跳ね上がりを押さえすぎているのではと考え、左手の力を抜いて撃ったら、少し下ですが着弾。
当たらなかった理由が分かったところで時間がなくなっていたので残りは着弾確認せずに力を入れずに撃って13発撃ち切りました。
ちょっと時間に余裕を感じるぐらい余りましたね。
結果は4発着弾の16点でした。
立射よりは随分と良くなりましたね・・・

口径6mmの火縄銃にパッチです包んだ5.5mmで1gの弾と1gの火薬を装填して撃っています。
22LRの半分の重さの弾と3倍の火薬です。
その程度の威力だから反動なんて無いものだと思って撃っていましたが。
反動を押さえるのと押さえないので50mで数十センチも着弾が変わるとは驚きですね。
大会終了後の後片付けでも的の前に盛られた土に着弾の穴を確認しました。
本当に土を掘っていたわけです。
これが試合に参加してみて初めて分かったことですが、私はどうやら本番にとても弱いらしい。
練習で克服するか、試合に慣れて緊張しないようになるかですね。

膝射に的を回収するときに隣の方と的に着弾していないという話になり、実は小さなが穴が開いてるんですよと。
そしたら、穴が小さくて見えなかった、立射でその方の的に不思議な小さな穴が開いていると思ってたということで・・・隣の方の的を撃っていたことがわかりました。
後半の急いで撃っている時でしょうか。
迷惑をおかけして申し訳ないです。
幸い、口径が倍以上小さいので見分けが簡単につきましたが、口径が近いとわからなくなりますね。
今後は気を付けないといけませんね。やっぱり焦りは良くないとも。
ちなみに、隣の的を撃ったら申告するもので、申告しないと失格になることもあるとか。
それも同じぐらいの口径だと見分けがつかなそうですが。
4発も着弾していたそうなので、自分の的への着弾より多い・・・
最後の方の点数をあまり気にせず撃っていた時は変に力が入らず、地面に行かなかったのかもしれませんね。


前日の練習で使用した的です。
会員の方が使ったのを練習用にもらったのでシールでその方の開けた穴をテープで塞いでいます。
火縄銃でも当たるものですね。
これは84点ですが91点のも見せてもらいました。
最初に六時照準したら黒枠より下に着弾。
リアサイトを立てて遠射用にしてたら黒枠には入るものの下の方でした。
前に練習したときよりやたら着弾が下ですが、たまにエラーで上の方に行っていますね。
立射と膝射を混ぜながら31発撃って見えにくいですが22発が的紙に着弾。
今から考えると膝射で的の下を通ったものが何発かあったのかもしれません。
その日は今までより下に当たるのを不思議に思いつつ迷いつつ、今までの実績を信じるか、ズレている分だけ修正するか。
下に着弾するのは事実だから大会当日は修正分だけ上を狙うことを決めて撃っていましたが、結局駄目でしたね。

次の試合は隣の的を撃たないことと、練習と同じ力加減で撃てるようにすることですね。
今までは反動の影響がないと信じていて、練習で気軽に撃っていた時は前装銃用の55%ぐらいのサイズしかない小さな的にも結構入っていたのですけど、
試合は上手くいかないものです。

その他所感。
装填時にカルカで天井を突いてしまったり。
そういう意味でも火縄銃は狭いところが苦手ですね。
左の人の火皿から飛び出た何かが頬や耳にパチパチ当たって痛い。
目に入ると危ないかもしれません。
隣との距離は2mぐらいでしょうか。  

Posted by ラスティネイル at 22:04Comments(0)古式銃