2021年04月04日
大口径の管打ち式
大口径でニップル部(キャップ)に安全装置のついた管打ち式の銃を面白そうだと買ってみました。
ストックに変なバネが取り付けられているのはイマイチですが、短いのも好みですしね。
元はスペインの軍用銃です。
この銃はパーカッションキャップを付けたままでも持ち歩けるようにということでしょうか。
結構立派な安全装置です。
1858と製造年、3634とシリアルナンバーが入っているようです。
クラウンマークとAR、C.YABBRAと入っています。
Cは契約のcontractの略ということです。
ロックは前を支点に後ろのネジを抜くだけで外せます。
見にくいですがバレル後部にも1858と3634が入っています。
リアサイトはプラグ(尾栓)の上です。
ライフル銃になる以前は命中率も大したことがないからかプラグの上のが多いですね。
口径は10番相当の19.5mmです。
14.6mmのエンフィールド銃と比べると大きいです。
銃身は薄いですが、ライフリングが入る前の洋式銃はこんなものですね。
ゲベール銃の17.5mmと比べても大きく、ストックにバネを仕込みたくなるのもわかります。
トリガーガードにも3634と他に読めない刻印があります。
ロックはゲベール銃よりエンフィールド銃に近い構成ですね。
刻印は色々ありますが、各部品に101と入っています。
ロックの上部には安全装置のクリックとなる板バネがあります。
ハンマー軸が丸いのは珍しいですね。
丸い軸に丸いキーだけで一般的な四角い軸ほど強度があるのかわかりませんが、
この個体はガタが全然ないので、案外良いのかもしれません。
銃身にもC.YABBRAと入っています。
27の7が逆のような刻印も。
エンフィールドも25の5が逆のような刻印があるのと関連があるルールなのでしょうか。
銃身とプラグには680と二つ合わせの番号が入っています。
ストック内側にも27があります。
プラグも非常に立派なものが着いています。
ネジ外径が口径よりも大きく、銃口部の銃身外径に近いぐらいですね。
この銃は傷んだ外観の割に状態が良く、わざわざストックにバネを仕込むぐらいですから近年まで使われていたのでしょうね。
すぐに撃てそうな状態ですが、日本の射撃場は上限が12番までが一般的なようですから、
10番のこの銃は撃つことができませんね。
バネの効果は若干興味があるところですが。
Posted by ラスティネイル at 03:01│Comments(0)
│古式銃