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ラスティネイル
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2022年05月22日

アクセレータ


ポイントのルガーP08をいじりながら、ルガーのショートリコイルは特別だと思ったので思い立ったことを書いてみます。
まず、普通のショートリコイル、例えばガバメントなどはスライドがバレルと一体となって弾丸発射のリコイルで後退し、
弾が出て反動が無くなった後に慣性で動いているスライドとバレルのロックが解除され、バレルはフレームに当たり後退が止まり、
スライドだけがリコイルスプリングの圧縮で速度を落としながらも最後まで後退していくことになります。


P08の場合は弾が出た後にトグルがフレームに当たり、上下方向の速度がゼロだったのが突如上に蹴り上げられます。


ボルトもバレルエクステンションに対して相対位置が後退します。
少なくともこのエアガンではトグルがフレームに当たってから、バレルエクステンションが後退を終えるまでの距離と、
ボルトとバレルエクステンションの位置の変化の長さが同じぐらいです。
それだけでボルトの速度が倍ぐらいになったことになりますが、実際に比例的に距離が変わっているわけでもないことや、
トグルの上下も考えると重たいバレルエクステンションに蓄えられていた運藤エネルギーが軽いボルト周りに移されて急加速するはずです。
つまり、アクセレータ(加速器)付きのショートリコイルなわけですね。
44オートマグみたいですね。

弾が出るまではボルトは軽くてもバレルエクステンションの重さで後退速度を遅くし、
弾が出てからは重いバレルエクステンションに蓄えられたエネルギーで軽いボルトを高速運動させる。
ルガーの回転が速いというのは単純にボルトの軽さとリコイルスプリングの強さだと思っていましたが、
よく考えるとボルトを速く動かすメカニズムが搭載されていたわけです。
ルガーは保持が悪いとジャムりやすいなんて話も聞きますが、
もしかすると保持が甘いとトグルとフレームが当たったときにエネルギーがフレームに逃げて加速が上手くいかないのかもしれませんね。  

Posted by ラスティネイル at 13:43Comments(0)コラム