2022年08月11日
イルミネーションが輝かない
一時期、この2本のスコープの実物をどちらも持っていました。
西と東の有名なスナイパーライフルですが、軍用のドラグノフと警察用のPSG-1ではちょっと違いますね。
本当はドラグノフ用だかAK用だかよくわかっていなく、レティクルのレンジファインダーも1.8m基準でよくある1.7mのと違いますね。
ソ連関係への興味が薄いので情けない話です。
レティクルはPSG-1は本当にただのクロスヘアでシンプルです。
このスコープのレティクルは暗くてなかなか撮影するのが大変した。
いえ、今回の画像は10年以上前に携帯で撮ったのでそれもあるのですが。
ドラグノフの電動ガンが出始めたころはソ連製のスコープも多く輸入され、
手にした人々がイルミネーションの暗さからソ連の工業レベルの低さを嘆いてみたり、
不良を直すためにLEDの交換に挑戦する人が出てきたりしていました。
PSG-1のスコープのイルミネーションは更に暗く、暗闇でも目が暗順応するまで見えません。
暗順応してやっと白だか銀色だかでぼんやりと浮かぶ程度です。
昼間なんて絶望的に光って見えませんが、その時はレティクルはちゃんと黒く見えていることでしょう。
昔はナイトビジョンなんていうものが普及していなかったり、そもそもナイトビジョンの性能が低かったたりしました。
しかしながら、スコープは対物レンズが人間の瞳よりずいぶんと大きく光を集めてくれますし、
人間の目も暗順応してくれるわけです。
そうして一生懸命に何とか見えている目標を撃つときに、イルミネーションレティクルが煌々と輝くスコープを覗いたら、
目標を見ることは叶わず、一瞬にして明順応した目が再び暗闇を見ることができるのはかなり先となります。
つまり、目標ができるだけ良く見えて、レティクルは邪魔しない程度にほんのり浮かぶ程度が良いのです。
さらにPSG-1の場合は電源ボタンの押した後に2分経つと自動でオフになる仕様です。
本当に射撃直前からその時だけ光らせて撃つのです。
逆にそこら辺のオモチャの立派なイルミネーションは最弱にしても夜には眩しいものが少なくないものです。