2024年09月21日
C96の模型
中国製の模型のC96を組み立てたのでインプレを。
CAD図を利用したようなデザインの箱。
14歳以上用?とは対象年齢が高いですね。
シリアルナンバー190702となっています。
わざわざ書いてあるということは一つの実銃をモデルにしたのでしょうか。
実銃もバリエーションで仕様が全然違いますからね。
写っていませんがマイナスドライバーも付属。
ネジはすでに組み立ててありましたが、ファイアリングピンを回すのにも使用できます。
グリップやカートに合わせて内部パーツの一部がブラウンです。
全部樹脂ですが、接着剤要らずの一体成型で下手に金属のモデルガン部品よりリアルな形状になっています。
パーティングラインやエジェクターピンの痕は派手にあります。
場所によっては段差もあります。
全般的に細かな梨地なので、それらを消そうと思うと全体を仕上げ直さないと見た目が良くなりそうにないです・
外観は・・・モーゼルですね。
良く出来ているとは思いますが、形状は好みも含めてあるのでしょう。
ちょっと外観の話までするのは難しいです。
モーゼルのロゴマークが無いのは寂しいですが、シリアル番号が目立っていますね。
エルエス製とマルシンのM712と共に。
基本的に手前を今回の模型で画像を撮っています。
他よりちょっとバレルが短いです。
バレルの細長い印象が少し控えめになりますね。
C96らしいマガジンの底。
MGCのC96はうちはカービンしかないので。
まあ、MGCやハドソンと比べるとずっとリアルですよ。
銃口はライフリングが無いです。
穴は8mmと若干大きいので、違和感があるような、無いような微妙なところ。
グリップもネジも安っぽい。
仕方がないですね。
安くはないけど、高級品でもない。
発売しただけでも立派に思えます。
ハンマーやセフティはパーティングラインが目立たず良い感じです。
滑り止めにパーティングラインが無いというのが良いですね。
バレルエクステンションは後ろから見るとレール部が大きな穴が開いていて非常に残念。
金型の都合でしょうか。
穴が塞がらない関係で、レール部後部の細まるところもちょっと段が付きました程度。
レール部の出っ張りにある細い溝も非常に浅いです。
なんかしらの残念な調整があったのでしょう。
セイフティを掛けるとハンマーが少し起きます。
コックしている状態から引き金でハンマーが落ちますが、ファイアリングピンは叩きません。
バレルエクステンションをロックする機能は無し。
ショートリコイルしなければボルトも引けないという機能ですね。
ファイアリングピンの出っ張り量もリアルです。
ボルト前部のエキストラクター周りは良い感じです。
殆どのモデルガンは画像のマルシン製のように、板金のエキストラクターをピンでとめていると、
余計なピンがあるだけでなく、ピンの通る耳を設けるために曲がったところで上面が面一にならないんですよね。
1000mmまで目盛のあるリアサイト。
根元の端面はかなり角張っていて、何だこれって思うものの、そんな実銃があるかどうかは知りません。
四角にしても角はもう少し丸めそうですけどね。
ボタンのチェッカーリングは何だか粗いようにも感じます。
リアサイトを下に押えるバネはコイルバネではなく、板バネがちゃんと差し込まれています。
バレルエクステンションへの固定もピンではなくて、リアサイトに一体の耳がついています。
バネを下に押し下げながら後ろから差し込み、手を離すとバネのテンションで固定されます。
マルシン製も金属モデルだとこの方式のリアサイトとピンを使わないエキストラクターが再現されています。
樹脂製の質感のクリップと4個のカートが付いてきます。
普通に作動しますが、カートはそんなに飛びません。
樹脂のエキストラクターですしね。
実物カートを合わせると雰囲気が出ますね。
ただ、装填してみてわかりましたが、9発までしか入りません。
そしてダミーカートだとフォーディングランプに引っかかりやすいです。
マガジンも抜けないのでジャムの処理が一苦労。
大したテンションのバネでもないから、9発装填されたまま蓋を外せば良かったのかもしれません。
引っ掛かるのは重いからなのか、純正のように先端が細くないからなのか。
マガジンフロアーとボルトの引っかかる部分は横方向が少なめなので、
あんまり遊んでいると傷むかもしれません。
リコイルスプリングは強めですし。
マガジンスプリングがコイルバネです。
後部が溝になっていて、差し込んだ後に前に抜けないように耳が付いたエキストラクターです。
それ自体がバネにもなっています。
ボルトより出っ張っていますが、実銃通りみたいです。
クリップ装填の時にクリップがボルトを押さえるのもエキストラクターでちょっと不安を感じます。
もうちょっと隙間なく組み立つと見た目が最高なんですけどね。
ファイアリングピンは短め。
ボルトの横の溝より前にもリコイルスプリングの入っていく穴が続いているのですが、
穴がきつすぎてスムーズに動きません。
組立てしまえば動作しますが、組みにくいですね。
穴を広げるのも大変ですし。
ファイアリングピンは差し込んで90°回すと抜けなくなりますが、
90°で固定するための溝はないので、勝手に回ります。
アリ溝で別パーツにしたのですから、それぐらい簡単にできたはずでは・・・
案外部品点数が少ないトリガーメカ。
その分だけ一つ一つの形状が複雑ですけどね。
樹脂製ではありますが、プレス部品を用いたモデルガンよりずっとリアルな見た目です。
茶色い部品は台無しですけどね。
マルシンなんかは亜鉛製ですが、亜鉛にバネ性を期待できないので鉄の板バネを鋳込んで変な見た目です。
まあ、技術的には手間をかけていそうですが、マルシンは鋳物屋ですしね。
ショートリコイルもライブです。
ただ、ガタが多くて部品も柔らかいので、操作した感覚はあやふやで、存在を感じさせないロックです。
メインスプリングのプランジャーもバネに対して太くてスムーズに動きません。
プランジャーの通っていないところが先に縮んでいく感じ。
まあ、軸の方は穴と違って削りやすいですね。
ディスコネクトさせるための足が短くて、ディスコネクトされません。
わざとでしょうか。
接着したり削ったりも要らないので、モーゼルの組み立てに慣れている人なら取説なんて無くても5分で組み立てられます。
しかし、器用さも必要ですね。
組立中に部品がポロポロ取れていくので、押さえながらフレームに入れていかねばなりません。
取説だとシアの前の方にロックフレームとかみ合う出っ張りがあるのに、実物にはなかったり。
こういうのがあるだけでずっと組立しやすいと言いますか、フレームから抜くだけでバラバラになる機関部は困ると言うか。
まあ、取説にはあるということは、出っ張りは設けたかったけど、できなかったのでしょうね。
分っていてもそうなってしまったのなら仕方がありません。
マルシン製はちゃんと出っ張りが合って助かります。
まあ、日本のモデルガンも古い物は・・・
ところどころ出来の悪いところ、再現のできていないところはありますが、
日本のモデルガンより出来の良いところ、再現のできているところもあり、一丁持っていても良い製品ではないかと思います。
ほぼ樹脂製ですが、一体成型の樹脂製だからこそ実銃通りの形状や雰囲気を出せているという点でも面白いジャンルです。
エルエス製品と近いところがありますが、ずっとリアル、組み立て簡単、動く、耐久性もあるので一緒にしては失礼かなとも。
Posted by ラスティネイル at 22:08│Comments(0)
│モデルガン