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2022年11月12日

重量弾で威力が下がる

重量弾で威力が下がる
鉄砲をやっている人は実銃であれ、エアソフトガンであれ、弾を重くすれば弾丸のエネルギー(威力)が上がると認識していると思います。
しかしながら、高性能なプレチャージ式やガス式のエアライフルであれば逆に弱くなることもあるというのが今回の内容です。

基本的に銃というのは弾丸重量が増えると火薬の燃焼圧力も大きくなり、エアライフルでは効率が良くなり威力が上がります。
弾丸の加速に使われるエネルギーは装薬銃なら一発分の火薬で、スプリング式エアライフルならコッキングされたスプリングに蓄えられたエネルギー、
マルチポンプ式エアライフルでは何回かポンプを動かして蓄えた空気のエネルギーを放出するわけです。
プレチャージ式やガス式のエアライフルに関しては、複数弾を撃つための圧縮空気やガスを全部一気に放出するのてはなく、節約しながら使っていくことになります。
弾が銃身から出るまでバルブを開けっ放しにすれば一番威力は上がるのですが、エアを沢山使い効率が悪い。
なのでバルブを一定時間で閉じてしまいます。
バルブが開いてから閉じるまでにタンクから出てきた、バルブが閉じたときにバルブから弾の間にあるエアーのエネルギーが弾に与えられるエネルギーになります。
プレチャージ式に関してはかなり圧が高いので、効率の良い銃は短い銃身でも十分なエネルギーが得られます。
同じ威力の銃なら音の静かなものはエアを無駄に放出していない効率の良いものです。
静かで銃身が短いのは更に効率が良く、充填量で沢山撃てるでしょう。
この効率の良いものはタンクから銃身までの経路で圧力損失(抵抗)が少なく、バルブの開いてる時間が短いものになります。
そのバルブの開いてる時間は一定の重さの弾で所定の威力が出るように作られています。
ここで、その想定より極端に重い弾を考えます。
弾の加速が遅く、エアの流れも遅くなるので経路での圧力損失も減りますが、
この圧力損失は効率の良い銃ではもともと少ないので、重量弾のメリットが少ないです。
そして、標準の弾よりも銃身内での進みが遅いので、バルブが閉じたときに弾の位置がチャンバーに近いです。
つまり十分な量のエアが放出される前にバルブが閉じてしまう場合があり、エアからエネルギーを得られないので威力が下がってしまいます。

まとめるとプレチャージ式でも効率の悪い銃では重量弾で威力が上がりますが、効率や燃費の良い銃では下がる場合もあると。
威力が下がっているときは銃声が小さくなっていたり、エアの消費量が少なくなることも同時に起きているはずです。
もともと銃声が大きな銃に関しては弾が重いほど威力が上がっていきやすいです。

ちなみに、エアソフトガンの流速カスタムというものもノズルを絞って圧力損失を大きくして効率を悪くしたものです。
弾速チェックが行われる0.2g弾では効率が悪くて威力が下がり、重量弾を使うと威力が上がりやすい。
流速が速いと重量弾で不思議と弾道が伸びるのではなく、重量弾の時に威力が高いだけなのです。



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Posted by ラスティネイル at 23:07│Comments(0)中級者のための基礎講座コラム
 
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