2025年04月13日
和銃、鳥銃、火縄銃
火縄銃みたいにバットストックがない形状の長物を火縄銃型という人は多いです。
古式銃に関わってくると、和銃と言ったり、鳥銃と言う人が出てきます。
それも微妙に示すものが違うので、言葉を使用する人や、使い分けによって違います。
火縄銃型と言う人は日本の火縄銃型という意味を略しているのがほとんどでしょう。
火縄銃だと火縄銃型ではなくて火縄銃そのものなので、管打ち、気砲、カートリッジ式で、
日本の火縄銃のような形をしている場合に使われます。
場合によっては火縄銃を改造していて、元火縄銃の管打ちとかだったりするわけです。
ある意味、和銃と言うのと近い感じです。
ただ、海外にはバットストックのある火縄銃もありますし、
火縄銃に近いという表現は物を表すには少し間接的です。
和銃は短い言葉で、示す銃の範囲も十分に小さい。
鳥銃という表現も日本の火縄銃に使われることがあります。
日本に銃が伝わったときにはバットストック付きの銃の方が世界でも一般的でしたが、
鳥の狩猟をするときに上へ向けたりスイングさせやすいようにバットストックのない銃がありました。
鳥の狩猟用の銃、すなわち鳥銃です。
日本の火縄銃は鳥銃ですが、諸外国の鳥銃もあるわけで、鳥銃と言うだけで日本製とはなりません。
また、日本の火縄銃は伝来からかなり独自改良でデザインが変わっているので、
その点を強調するのも考えると、やはり和銃という言葉がしっくりくると私は思っています。
日本では大口径でもバットストックを着けなかったので、
明らかに取り回しが悪くて鳥銃とは呼べないだろうと言いたいものも。
鳥銃ではなく、鳥銃型?
まあ、鳥銃と呼んでしまうのでしょうね。
もちろん、日本製であっても洋式銃は和銃とは呼びません。
和銃と洋式銃は対になるような言葉ですね。
表現が違うのはちょっと気になりますが、和式銃とか洋銃とかは単語としてしっくりこないです。