2024年03月24日
ゼンマイ式の管打ち短筒
画像を整理していたら古い画像が出てきたので紹介してみようかなと。
背景が青くないので2017年以前のものですね。
勝手はみたけど、ブログにアップせずに手放した銃は結構あります。
この銃は全長37センチほどの小さめの短筒ですね。
管打ちだけど和銃(火縄銃の形)で、火縄銃の改造ではなく、最初から管打ちで作られたものになります。
ハーフコックとフルコックでハンマーがコックできます。
和銃タイプでハンマースパーのあるものは珍しいですね。
特徴は大きなゼンマイですね。
日本では鉄のバネが上手く作れなかったので、真鍮のゼンマイで作ろうとしたのでしょう。
幅は銃床に掘った穴が貫通しないギリギリぐらいまで大きくしてあります。
単純にトルクと幅は比例に近い関係にありますからね。
地板とゼンマイの間にノッチのついた板があります。
軸は外形の四角いナットで固定されています。
肝心の打撃力はなんというか・・・いまいち。
国友の二重ゼンマイカラクリの火挟なんかは小さなゼンマイでも結構な力があるので、
これだけ大きければ十分以上の打撃力が得られそうなものですが。
大きなゼンマイを性能を発揮するように作るのは難しかったのかもしれませんね。
ちゃんと性能を発揮できていれば、日本独特の立派な技術と言えたのですが、残念です。
ニップルはちゃんと照準の邪魔にならない位置で良いですね。
銃床には壬申刻印もありましたが薄くなっていました。