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2017年07月15日

後装填コレクション


後装填式の古式銃です。
古式銃と言えば前装銃ではありますが、後装填式も過渡期で色々なものがあり、面白いです。
すべて登録証付です。日本には様々な機種があったと言うことがわかります。



後装填は発射ガスの漏れが問題でしたが、薬莢式のスナイドル銃は非常に実用的です。
元は紙薬莢ではありましたが、リム付近は真鍮製で、薬莢が広がって気密をとるので漏れにくいです。


ブリーチは銃身と平行軸で回転しながら開きます。
発射のガスで押される後ろ側には元から動きませんし、
ブリーチを開く方向の力が働かないので安心です。


不意に開かないようにクリックが付いています。
また、ブリーチが開いているとファイアーリングピンが雷管を叩くことがないので安全です。


ブリーチを引っ張るとエジェくターが働きます。


アルビニー式に改造された火縄銃で、それなりに数が現存しているようです。
スナイドル銃と同様の薬莢を使います。



装填時はブリーチの上側にある回転軸で開きます。
これは発射の圧力で開くように力がかかるので、前後するかんぬきがロックしています。
ここが破損したり、ロックがちゃんとされていないと、発射の瞬間に開いてしまいます。


ブリーチを最後まで開くとエジェクターが開きます。




テレー銃です。
ボルトアクションのようですが、薬莢は用いず、紙に包まれた弾と火薬を装填し、外のニップルに雷管をつけます。
装填するには、ボルトハンドルを開く、ボルトハンドルを起き上がらせる、ボルトを引くと動作が多いです。
また、装填後にハンマーを起こして雷管を付ける必要があります。
薬莢を使わないのでエジェクターはありません。


ロッキングラグは小さいですが、そんなに圧力が上がらないのでしょうね。

ボルトハンドルには板バネがついていて、閉じたまま、開いたままになるようにテンションがかかっています。
ハンマーをコックするとボルトハンドルが開けなくなりますが、開いた状態での撃発は出来てしまいます。



ボルトの先にはテーパー状の部品が付いています。
当時の銃ではテーパーになった穴と栓で気密を取るのが一般的なので、
ボルトがそのまま後退するのは都合がいいです。
アルビニー銃のように跳ね上がるブリーチにもテーパー状の栓は取り付けられますが、
スナイドルのようなものだと無理ですね。



ウェストリー・リチャードの騎兵銃です。
これも薬莢は使わず、紙に弾と火薬を包み装填、外部に雷管です。
一見、アルビニー銃と同じような跳ね上げ式ですが、ロックがありません。
レバーを上に引っ張るだけで持ち上がります。



実は大きなレバーになっている部分はブリーチではなく、現代で言うところのボルトキャリアーです。
真鍮の栓がついた小さな部品がブリーチです。
画像ではわかりにくいですが、このブリーチはレバーに対して前後するので、レバーを閉じるときは回転運動と直線運動を組み合わせた複雑な動きをします。
そして、レバーを閉じた状態でブリーチはレシーバーの後ろに押しつけられているので、発射の圧力では動きません。
圧力で開くことはなく安心で、ロックも不要なので操作しやすいメリットはありますが、複雑で作りにくくなっている気はします。
ハンマーダウン時しかレバーは開けない安全な構造です。





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Posted by ラスティネイル at 21:08│Comments(8)古式銃
この記事へのコメント
こんばんは。
古式銃を紹介するブログ・HPは少ないので、いつも興味深く拝見しています。

このスナイドル銃、なんとなく見覚えが・・・、
昔々 自分がビッターズで売った銃かも(照門の所がひしゃげていませんか?)。
Posted by 鍛冶屋 at 2017年07月15日 23:11
初めまして。

面白いですね。

マズル付近や刻印など、他の部分も色々見てみたいです。(すでに紹介済みでしたらすみません。)
Posted by Tom.Tom. at 2017年07月15日 23:54
Tom.さん
初めまして。
スナイドル銃はこちらで紹介していますが、実はソードオフされていまして・・・刻印は残っていますけどね。
http://rustynail.militaryblog.jp/e647264.html

テレー銃はこの二つの記事で書いていますが、やはりソードオフで・・・まともなテレー銃は高くて買えません。
刻印はロックプレートぐらいしか残っていませんね。
http://rustynail.militaryblog.jp/e554752.html
http://rustynail.militaryblog.jp/c21827_2.html

アルビニー銃は銘はありますが、刻印はないですね。
ウェストリー・リチャードはメンテナンス中なので、終われば詳細を載せます。
Posted by ラスティネイルラスティネイル at 2017年07月16日 12:40
鍛冶屋さん
こんにちは。
確かにこれも多少ひしゃげていますが、ソードオフされているので、違うのではないかと思います。
登録証もその長さで古いですし。
Posted by ラスティネイルラスティネイル at 2017年07月16日 12:42
こんにちは

>ソードオフされている・・・
失礼しました。グリップの上の方に、同じようなヒビがあったもですから・・・。ここは弱くて、ヒビが入りやすいのかも知れませんね。売却は10年以上前ですから、今何処でどうしているか・・・気になります^^;)。

和銃改造のアルビニー式は、特に興味深いです。
こちらの銃身には、ライフリングが入っているのでしょうか?。
もし、口腔を拡げたただけの滑空砲にスナイドルの弾では、まぁったく当たらないでしょうね。

今手元にあるスナイドルは、ブリーチにロックのあるMk.3タイプでライフリングは5条、銃床に”明治政府”云々の押印があります。
Posted by 鍛冶屋 at 2017年07月17日 09:21
こんばんは。
確かにここ周辺はヒビが入りやすいですね。
役目はとっくに終わっているので、使用されていた当時が大丈夫だったのなら、出来が良くないとも言いにくいですが。

和銃のアルビニーはライフリングはありません。
入れられなかったのでしょうね。

Mk.3タイプは人気がありますよね。
日本軍で使われていたものは軍装が好きな方にも好まれますし。
Posted by ラスティネイルラスティネイル at 2017年07月19日 23:43
ご無沙汰しております。乳児がいると、夜間、おちおちキーボードも打てません。

和銃改造の後装銃、以前から疑問に思っていたのですが、撃鉄バネは火縄銃にくらべて、どれくらい強くしてあるのでしょうか。スナイドル銃と大差ない位ですか。
さすがに松葉バネでは雷管を十分叩けるほどの力は得られなかったとは思いますが・・・・。

マウザーボルトアクションも銃に興味がない人にその操作方法を教えると「うそ、そんなめんどくさいの?」と驚かれたり、疑われたり。
しかしそこに行き着くまでの後装銃の操作はテレ―銃にしてもスペンサー銃にしてももっとめんどくさい物だったのですよね・・・。
Posted by 風切屋 at 2017年07月22日 21:53
お久しぶりです。

この個体はスナイドル銃よりはバネが弱いです。
スナイドル銃も松葉バネですが、かなり強力ですしね。
ただ、ハンマースパーは軸から離れていて、スパーも大きいので、起こしやすいです。
この和銃はスパーも小さいので起こしにくい。
和銃の中でもスナイドル銃の倍ぐらい強力なバネのものもあります。
真鍮では無理ですが、鉄のバネのものの中には。
カラクリの構造もエンフィールド系の配置を変えただけのもありますし。

確かに、面倒と言えば面倒ですね。
手動の銃の中には操作に慣れていないとジャムるものすらありますし。
Posted by ラスティネイルラスティネイル at 2017年07月24日 21:55
 
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