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2018年04月07日

分業制

火縄銃は分業制だったと特に国友の話ではよく言われています。
銃身を作る鉄砲鍛冶、カラクリを作る金具師、銃床を作る台師と。

登録証上は江州国友忠三郎頼綱となっている銘の銃ですが、実物は根元の方が読むのが困難になっています。
とにかく国友の銃です。

台には大鳴源か大嶋源(以下読解不能)と墨で書かれています。
後々台の着色の時に後ろの方はまったく読めなくなってしまったようです。
台に銘が入っているのは少ないですね。
何かあれば簡単に消えてしまいそうですし。

カラクリには木槌の絵に「国」と入っている刻印です。
金具師らしいですね。
金具師の刻印もあまり見ませんが、地金の裏側に入っている場合もあり、
なかなかそこまで分解しないですね。
印鑑のような書体で(私には)読めないことも。
しかし、この銃の国というのは金具師も国友なのでしょうか。
それにしたって、国友を名乗る人はたくさんいたわけで、
国じゃ誰だかわからないと言いますか、使うのを認められるのが難しそうな字です。

火縄銃は鉄砲鍛冶の銘ですら所属ぐらいしか大事にされないですね。
作られた時代ぐらいは銘でわかるといいのですが。  

Posted by ラスティネイル at 22:03Comments(0)古式銃

2018年03月30日

メンテ中


購入してから半年以上は放置していたウィルソン銃をメンテ中です。
機関部作動として買ったこの銃はボルトが錆びて引けません。
全然動かせないわけですが、トリガーメカは作動したのと、ゲベール銃として売られていたのでよしとしました。
値段もエンフィールド銃したしね。

上のカバーが無いのは作らないとですが、この大きさの鉄を削るのは大変ですね。
海老尻銃なんて呼ばれているウィルソン銃ですが、この個体はT型のボルト後部です。
オリジナルなのかはわかりません。

ストックにW.H.とあるのと、三条のライフリングがあるので海外製なのは確かですけどね。
  

Posted by ラスティネイル at 01:53Comments(2)古式銃

2018年03月18日

エンフィールド砲兵銃


古式銃のエンフィールド砲兵銃です。
全長102センチは2バンドの124センチよりずっと小さく感じます。
騎兵銃はもっと短いですが、古式銃として実物は一回しか見たことが無いです。
それは状態が悪く、ストックが10センチも短くなっていたのに40万もの値がついていて買えませんでしたが。


ロックにはTOWER、1863、王冠マークがあります。
古いタイプで元々はトリガーガードにスイベルがあるものですが、
スイベルはストックに移して、トリガーガードの穴にニップルプロテクターの鎖が付いています。
肝心のニップルプロテクターは無くなっていますが。

この鎖は両端に穴が開いた金具を組み合わせていくことで連結されていて、
輪を閉じていく必要が無いので合理的です。
一番端は輪を閉じるようにする必要がありますね。

ハンマーの装飾もちょっと手が込んでいて豪華な感じがします。

バレルが短くて、テーパーで薄くなる前に切断されているのでマズルも肉厚です。


ライフリングは3条です。ツイストは画像では緩く見えますが、実物はそうでもないです。
よく、エンフィールドは5条で、スプリングフィールドは3条で命中率が悪いなんて言われたりしますが、
エンフィールドでも3条のものは結構見かけます。

ロックはネジ2本で固定されています。

バレルにはプルーフマークと25の数字があります。
25ゲージは14.514mmで0.571インチです。
エンフィールド銃は0.577口径なので近いところですね。


プラグにはバレルとの位置合わせの矢印と何かのマークの下に2、逆さの5があります。



リアサイトも古いタイプで、サイトを倒したまま調整できる両サイドの耳がありません。
バネもネジではなくピンで止まっています。
文字は残念ながら錆で消えてしまっています。

サイトは角度の広いVの下に小さなノッチがある変わった形状です。

フロントサイトは通常の形状です。

ストックにはバーミンガム・スモール・アームズのロゴがあります。
Birmingham Small Arms Trade輪になっていて、王冠とBSAの文字が真ん中に。

下側にはSWINBURNの刻印があります。

バットプレートには日本での管理用に七十三と彫ってあります。
後から付けられた余計な傷と見るか、日本で使われていた証拠として大事に見るか。
地味に筆使いを再現して彫られているところは、当時の日本人の性格が表れているようです。
バンド2つとプラグのネジを外すとバレルが外せます。

バレル下側にはEZRA MILLWARDの刻印。

F.Bとシリアルらしき1568があります。

CやLの刻印があるようにも見えますがはっきりしませんね。
XIIと傷がつけてあります。12という製造時の管理用の傷ですね。
2桁になっているのは初めて見たかもしれません。

プラグにも1563とバレル後端にMとLがあるようです。

プラグにもXIIの傷があります。

プラグやロックを止めているネジにもXIIと管理されています。
こんなネジは共用できそうなものですけどね。




ロックプレートにはF.BのFが消えかかっているもの、プラグと同じマークの下に2があるもの、W.Pの刻印があります。

XIIもあります。

ストックにはクリーニングロッドを押さえる板バネがピンで止められています。

先端の真鍮金具はネジで止まっています。

砲兵銃で取り回しが良いですし、そのまま射撃ができるぐらい状態が良いので気にっています。
ニップルプロテクターを入手して取り付けたいところ。  

Posted by ラスティネイル at 02:47Comments(0)古式銃

2017年12月16日

3分玉の射的筒


3分玉の射撃筒です。
火縄銃で一般的な3匁玉の1/10の重さですね。口径で言うと6mm弱なので半分弱ぐらいでしょうか。
長さは全長が120センチ、銃身長が86.6センチと普通です。


4匁の銃と比べるとこんな感じです。
肉厚な銃身の先が4匁の銃口内に入ってしまいます。

BB弾は通過できませんでしたが、錆を取れば通るかもしれません。


全体的に非常に華奢です。
金属部分は真鍮にしては赤っぽく、銅の割合が多いのかもしれません。

銃床には明九□ 福岡懸 免許と彫ってありますが、□のところは読めません。
段な気もするのですが。


特徴として照門が三段の折りたたみ式になっています。
洋式銃ではありますが、火縄銃では珍しいと思います。
射的筒だから狙うことを重視していたのもあるでしょうし、
小口径なので弾速が落ちやすく、普通の銃と同じ射撃場で撃つにもこれくらいの必要があったのかもしれません。
照星は台にある溝に入っていますが、この溝は前後には抜けておらず、後ろ側は止まりの溝です。

銃床の上側を見ると黒田家の家紋が後から付けているようで・・・火挟の軸を止めるピンが入る部分に。
福岡懸で黒田家というのはおかしくないのですけどね。
火縄銃は結構な割合で以下の写真のようになっています。



ピンは下側まで貫通した穴に入っていて、これを抜いて火挟を外さないとカラクリが外せません。
ピンの部分に家紋があるので分解が出来ないなと思いつつ裏を見てみました。

ピンの穴を補強する金属部品の穴も塞がれています。
ピンがないようです。
ついでに、古そうで読めない字が彫ってあります。

とりあえず、ピンがない形式の分解法でまずバネを外してみます。
バネを止めるピンは途中まで四角で先は丸い形状で、吊り輪みたいなものもとめています。
吊り輪の部品は×マークがあって、組み立てるときの向きを間違えないで済むのがありがたいですね。


側面のピンを抜いたらカラクリも外れました。
用心金もこのピンで固定されるようになっています。


火挟の軸は四角い穴を空けられ、楔で止められていました。
そのための基部も板に増設されています。
これは多分、手間をかけて機能的な改善を行ったのでしょう。
銃床にあるピンで固定していると、木の寸法変化で緩くなると火鋏がまっすぐに落ちず、
きつくなると動きが渋くて火鋏が落ちませんから、金属部品だけで動きが完結するのは信頼性が高いです。
四角い楔よりも丸いピンの方が今だと作りやすそうですが、昔は四角い方がしっくりと作れたのでしょうか。



火挟の保持は現代銃で言うとセカンドシアがあるような構造になっており、
構造は複雑で作るのが大変そうですが、カニ目式より確実です。
キレは劣る場合が多いかもしれませんが、良くするには閂になっている方の出っ張りを減らせばいいのでしょうね。
カニ目式は軽くてキレが良いかわりに確実性の低いものが多いです。
引き金の重さはゼンマイを引っ掛ける穴の位置で調整できます。

尾栓は物凄く細いと言うわけではなく、8mm口径ぐらいはいけそうな太さです。
何回か脱着してたら全体の錆が取れたので、ガタが少なく全体が当たっていることがわかります。
長さは普通の火縄銃ぐらいあるので、山数が多いです。

実用性の無さそうな小口径なので趣味性が高いのでしょうね。
作りも飾りはないものの丁寧ですし。
ちゃんと当たるのか試したくなる一丁です。  

Posted by ラスティネイル at 20:19Comments(0)古式銃

2017年12月02日

ウェストリー・リチャーズ騎兵銃 分解編

ウェストリー・リチャーズのモンキーテイルの分解をしてみます。
まずは銃身をストックから外します。

フロントのバンドのネジを緩めれば抜ける銃が多いですが、
この銃はバンドの前にピンがあり、これを乗り越えられるだけバンドを広げる必要があります。
騎兵銃だと馬に乗って上下に揺れるから簡単に抜けるようでは困ると言うことでしょうか。

リアサイトの前あたりにバレルを固定しているピンがあり、これも抜く必要があります。

次にトリガーガードを外します。


トリガーガードの裏には三本の溝とMと177?の刻印があります。

ストック側にはH.Cの刻印があります。

トリガーの前に見える太いネジを外すと、フレームとの結合が解かれて銃身が外せます。


ストックにはJHADFIELDと刻印があります。


ストック先端は金属部がありますが、目立つ部分以外も木部と結構長く組み合わさって3本のネジで固定されています。

クリーニングロッドを入れる溝には三本の溝が入れていあります。


ロックプレートにはH.CとT.RIGBYの刻印があります。
プレートは後ろの固定用ネジの部分が一段なっていて、ストックはその分彫られています。

ロックを止めているネジにも三本の溝があります。

銃身とフレームの両方に3355と刻印があります。

裏にはそれぞれにH.Cと12が、銃身には4とも刻印があります。

銃身にはTTという刻印も。

モンキーレイル部のレバー裏側にもH.Cと12です。
フレーム後部にはPと潰れてしまっていますがプルーフマークのような刻印。

レバーにテンションをかける板バネはアリ溝で差し込まれています。

ブリーチにも12の刻印があります。
下側に出っ張っているツノはロウ付けかもしれません。



ブリーチとレバーはアリ溝で差し込まれた後に抜け止めのネジが入れられ、
スライドします。

レバー部上側に丸い部分が見えます。アリ溝部は一体ではなく、リベットのようなもので固定されています。
火薬による力がかかる部分ではないですしね。



真鍮のヘッド部分は5の刻印があるので交換してるのでしょうか。
ブリーチとの結合部が三角の板状と言うのも不思議です。
圧力は円筒部の後ろ側でブリーチに伝わるのですが。
ピン固定で多少遊びがあって、角度が上下に動きます。
この遊びもないと上手くチャンバーに入らないのでしょうか。

レバーを閉じた状態ではブリーチ後端はフレームに当たり、ブリーチの角もフレームの穴の前側に当たっているので、
ブリーチがしっかり固定されていることがわかります。
レバーを下げるときも押し込んでいく感じがしますしね。
レバーを上下に動かすだけで、ブリーチヘッドが銃身内に入ってしっかりと固定されるシステムで、
使いやすさという点は非常に優れていると思いますが、動きが複雑ですり合わせは大変そうですね。

  

Posted by ラスティネイル at 22:05Comments(0)古式銃

2017年12月02日

ウェストリー・リチャーズ騎兵銃

分解編を書いていたら誤って消してしまって再投稿です。
その分解編の方も画像がバグって上手くいきません・・・




ウェストリー・リチャーズ騎兵銃です。
ウェストリー・リチャーズは色々な銃を作っているので、モンキーテイルと呼んだ方がわかりやすいかもしれません。
全長91cmで銃身長も95cm程度と短いです。
正確な銃身長は銃身がレシーバーにネジ込めれているだけでなく、
薬室が銃身とレシーバーをまたがっているのでよくわかりません。

エンフィールド銃の2バンドと比べるとかなり小さいです。
口径も小さいですしね。

ロックも一回り小さいです。
三角の中に1867とWESTLEY RICHARDS&coの刻印があります。

トリガーは結構鋭いチェッカーリングが入っています。
手が込んではいますが、要るのかなとも。
また、エンフィールド系はシアの位置によってトリガーがぶらぶら動く遊びがあるのですが、
この銃はトリガーにバネで常に後方へのテンションがかかっており、遊びがありません。

モンキーテイル部にはWESTLEY RICHARDS PATENTとあります。

ロックなどはなく、持ち上げるだけで開きます。

ハンマーを起こしているときはハンマーに押さえられて開きません。

開く量もハンマーに当たるまでですね。

3355という番号とプルーフマークがいくつかあります。

バットプレートには収納部が付いています。穴も蓋もテーパーになっていて、
ヒンジ支点で回転しても結構密着するようになっています。

基本的に45口径の小さめのマズルです。
肉厚は十分にあります。

リアサイトは普段見える上側には目盛がありません。

起こしたときに後ろから見合える下側に目盛があります。
サイトのヒンジがエンフィールドは後ろで、この銃は前だからですね。
左側に3まで右側に8まであります。
左側のは位置を合わせた後でサイトを寝かせて使います。
右側は8以上上がるスペースはありますが、不要なのか目盛はまでです。

サイトベース側面にも1〜3の目盛があります。

銃身にはWHITEORH・PATENTと刻印があります。
その後ろには小さくWRいありますね。
ウィットウォースはウィットウォース銃の開発者でウィットネジを作った人でもあります。
モンキーテイルの銃身は八角形ライフリング(六角形のや普通のもあるとか)です。

緑に光っている縁を見るとなんとなく八角形に見えるでしょうか。

途中に紙を詰めて撮ると見た目は悪いですがわかりやすいでしょうか。


銃身には451と483の刻印があります。
ウイットウォース銃は六角形ライフリングの銃身に、ネジレの付いた六角形の弾をマズルから装填していましたが、
モンキーテールは45口径の弾の後端が一部太くなっていて、底が変形してライフリングと噛み合うのです。
火薬の力で変形させられる後装填銃のメリットを活かしているわけですね。
円筒から六角形にするよりは八角形の方が力が少なくて済むから八角形なのでしょうか。
ちなみに、薬室付近は断面が丸く、かなり緩やかに八角形になっていくので、
弾はある程度進んで(弾に速度が付いてから)回転が始まると考えるとあんまり良い感じはしないですね。

幕末では指揮官が持っていたようですが、軽いから指揮官向けというだけでなく、
装填容易で、小口径で命中率も良いという実用性の高さもあったのではないかと思います。
小口径と言っても45口径ありますからね。









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Posted by ラスティネイル at 15:14Comments(0)古式銃

2017年11月05日

一聲



象嵌は銃の価値とは関係ないとは言いますが、
象嵌が気に入って買うことも、気に入らなくて買わないこともありますね。
模様を入れているものよりは絵を入れている銃の方が好きで、
この銃の場合は珍しく文字が気に入って購入しました。
銃身に「一聲」と入っています。
読みは「ひとこえ」なのか「いっせい」なのかわかりませんが、
銃の象嵌としてはなかなか面白いのではないかと思います。
銃自体は標準サイズで口径10mmの普通の銃です。
作りは良いですけどね。
射撃に使えそうな一丁です。



残念なことの銃床の後部が別な木で修復されています。
木の質が違うので目立つのは気になりますが、
釘や接着剤ではなく、アリ溝で結合されているのは職人技でしょうか。  
タグ :古式銃

Posted by ラスティネイル at 01:27Comments(0)古式銃

2017年07月15日

後装填コレクション


後装填式の古式銃です。
古式銃と言えば前装銃ではありますが、後装填式も過渡期で色々なものがあり、面白いです。
すべて登録証付です。日本には様々な機種があったと言うことがわかります。



後装填は発射ガスの漏れが問題でしたが、薬莢式のスナイドル銃は非常に実用的です。
元は紙薬莢ではありましたが、リム付近は真鍮製で、薬莢が広がって気密をとるので漏れにくいです。


ブリーチは銃身と平行軸で回転しながら開きます。
発射のガスで押される後ろ側には元から動きませんし、
ブリーチを開く方向の力が働かないので安心です。


不意に開かないようにクリックが付いています。
また、ブリーチが開いているとファイアーリングピンが雷管を叩くことがないので安全です。


ブリーチを引っ張るとエジェくターが働きます。


アルビニー式に改造された火縄銃で、それなりに数が現存しているようです。
スナイドル銃と同様の薬莢を使います。



装填時はブリーチの上側にある回転軸で開きます。
これは発射の圧力で開くように力がかかるので、前後するかんぬきがロックしています。
ここが破損したり、ロックがちゃんとされていないと、発射の瞬間に開いてしまいます。


ブリーチを最後まで開くとエジェクターが開きます。




テレー銃です。
ボルトアクションのようですが、薬莢は用いず、紙に包まれた弾と火薬を装填し、外のニップルに雷管をつけます。
装填するには、ボルトハンドルを開く、ボルトハンドルを起き上がらせる、ボルトを引くと動作が多いです。
また、装填後にハンマーを起こして雷管を付ける必要があります。
薬莢を使わないのでエジェクターはありません。


ロッキングラグは小さいですが、そんなに圧力が上がらないのでしょうね。

ボルトハンドルには板バネがついていて、閉じたまま、開いたままになるようにテンションがかかっています。
ハンマーをコックするとボルトハンドルが開けなくなりますが、開いた状態での撃発は出来てしまいます。



ボルトの先にはテーパー状の部品が付いています。
当時の銃ではテーパーになった穴と栓で気密を取るのが一般的なので、
ボルトがそのまま後退するのは都合がいいです。
アルビニー銃のように跳ね上がるブリーチにもテーパー状の栓は取り付けられますが、
スナイドルのようなものだと無理ですね。



ウェストリー・リチャードの騎兵銃です。
これも薬莢は使わず、紙に弾と火薬を包み装填、外部に雷管です。
一見、アルビニー銃と同じような跳ね上げ式ですが、ロックがありません。
レバーを上に引っ張るだけで持ち上がります。



実は大きなレバーになっている部分はブリーチではなく、現代で言うところのボルトキャリアーです。
真鍮の栓がついた小さな部品がブリーチです。
画像ではわかりにくいですが、このブリーチはレバーに対して前後するので、レバーを閉じるときは回転運動と直線運動を組み合わせた複雑な動きをします。
そして、レバーを閉じた状態でブリーチはレシーバーの後ろに押しつけられているので、発射の圧力では動きません。
圧力で開くことはなく安心で、ロックも不要なので操作しやすいメリットはありますが、複雑で作りにくくなっている気はします。
ハンマーダウン時しかレバーは開けない安全な構造です。

  

Posted by ラスティネイル at 21:08Comments(8)古式銃

2017年05月06日

エンフィールド銃比較


エンフィールド銃で、上から2つバンド歩兵銃、砲兵銃、騎兵銃?です。
砲兵銃と騎兵銃は混同されることが多いですが、
ものの本によると全長がそれぞれ1250mm、1020mm、940mmとなっています。
重さは3.88kg、3.27kg、3.11kgだそうですが、
この個体の騎兵銃は全長は同じでも重さが2.4kgしかありません。
銃身の外側が錆を落とすのに一皮剥かれてかなり軽くなっていそうですが、
さすがに違いが大きすぎるのでエンフィールド銃で無いかもしれません。
口径は同じで5条のライフリングもあるのですが。
全体的に細身です。




奥側が歩兵銃、手前側が砲兵銃です。
リアサイトは2つバンドと砲兵銃で位置が違いました。
サイト自体のデザインも違い、砲兵銃の方は古い銃に多いタイプのようですが、
エンフィールド銃はエンフィールド以外の各所で作られているので生産場所の違いもあります。
砲兵銃の方はBSA(バーミンガム・スモール・アームズ)製でちょっと特徴的かもしれません。


錆で見難いですが歩兵銃の銃口です。
5条のライフリングで、山側は細いので弾に食い込む断面が小さく、ライフリングとかみやすいかもしれません。

砲兵銃の方はBSAの3条と少ないライフリング。山側もかなり幅がありますが、実用上はあまり問題なかったのでしょうね。


手前の騎兵銃用リアサイトは歩兵銃のをそのまま小さくしたような立派なもの。
大きな射程は考えていないようですが単純化せずに作られています。


騎兵銃はリングハンマーです。もう少し前の時代の騎兵銃(カービン)では見かけますね。
指が滑る心配がありません。
全体が細身なこの銃はトリガーガードなども小さいです。


バレルも細く、騎兵銃のストックに歩兵銃のバレルは入りません。
軽く仕上げることを重視していたようです。
指揮官向けなんかもこのような軽量のものがあるので、そちらかもしれません。
刻印が無い(錆落としで消えてる)ので和製の可能性も考えましたが、
5条のライフリングがあるので海外製でしょう。
銃口から5cmぐらいまでは錆でボコボコで見難いですが、中にはちゃんと残っています。
外が一皮剥かれるぐらいなのに対して、中はそれほどは錆びていないのが不思議です。  

Posted by ラスティネイル at 22:39Comments(0)古式銃

2016年12月10日

薩摩筒



薩摩筒です。
鹿児島県登録なので作られてから登録までは移動してなかったのかもしれません。


登録証は口径0.8センチですが実際は0.83センチぐらいです。
薩摩筒は6匁と1匁が多いということですが、この個体は8分玉(0.8匁)のようです。
差し込んでいる棒は0.8ミリ径です。
銃口部はテーパー状に広がっていて10ミリぐらいになっています。
均等に広がっているので人の手が加わった結果ではないかと思います。
装填のために広げているのか、広がってしまったのを形を整えたのか。



フロントサイトは先端にポツンと銀色のものが付けられています。
リアサイトは小さいもので溝も細いですが、案外狙いやすいです。

バレルは最初から目釘がなく、バンドで取り付けられています。

台木は持ち手部分も含めて飾りがまったくありません。
後端の補強などもありませんね。


引き金は簡単な小さい用心金がついています。
火バサミはあまり上がりません。


火皿は特別大きな窪みになっています。
通常、火縄銃は点火薬に発射薬である黒色火薬を細かくして燃焼速度を上げたものを使いますが、
薩摩筒は発射薬をそのまま火皿に載せて撃てるようです。



銃身は無銘でした。
尾栓のネジはわりと丸い形状の山です。
火皿は逆ネジで取り付けられているのが特徴で、雨覆いは火皿との間に挟んで取り付けられます。

カラクリはネジ一本で取り付けられています。


鉄製のカラクリの縁が真鍮で飾られていると思ったら裏側は真鍮です。

真鍮はコの字になっていて鉄部を包んでいました・
可動部品が当たる側は腐食しにくい真鍮なのでしょうか。



カラクリ内の部品は基本的に鉄製ですが、ゼンマイは真鍮です。

薩摩筒は見た目はちゃっちいですが、実用性を求めて独自の進歩をしています。
発射薬をそのまま使える火皿、不発時や清掃時に簡単に銃身が外せるバンド、
ネジ一本で外せるカラクリなど。
特徴があるというのはコレクションとしては面白いですね。  

Posted by ラスティネイル at 22:31Comments(2)古式銃

2016年12月04日

失敗しました


尾栓外しを二回連続で成功させたので、調子に乗っていたら失敗しました。
錆び付いてる尾栓を外すため、一ヶ月以上油につけたり叩いたりしていた尾栓をレンチで強く回したらねじり切れました。
口径11mmと細めの火縄銃です。


ねじり切れた部分の断面を見ると、半分以上が黒いです。
これは元々ヒビがあって内部が錆びていたのでしょう。
鍛造時に温度が低かったり、圧力が足りなかったのでしょうか。
鉄の質自体は脆いわけではなく、ねじれる時も塑性変形してるのが分かりました。
有効な断面積が半分以下だと、錆びてるネジを外すの難しいですよね。

ネジの頭がなくなって軸力も働かなくなったので、両側から叩いて錆を崩していけば、
残ったネジ部は外せそうです。
尾栓は頭を溶接するか作り直しですね。
  

Posted by ラスティネイル at 01:25Comments(2)古式銃

2016年10月30日

続けて成功


火縄銃に続いて洋式銃のプラグ(尾栓)も外せました。


薬室付近は結構荒れています。
燃焼の影響なのか銃口側とは差が出ますね。
火縄銃だと銃口が広がっているものもよく見ます。
まあ、広がってしまったのか、故意に広げてあるのかわからない部分もありますが。



プラグは台形断面で掴みにくいので、平行面で掴めるように治具を作りました。
メンテナンスにしろ、加工にしろ、道具が重要な部分が大きいですね。



プラグを取り付けると、左側はバレルとの境目がわかりやすいですが、
右側はわかりにくいです。
火縄銃と違って使用時に外すことを考えていないからか、
非常に固く締めるようになっています。
錆びていなくてもしっかりとした道具がないと着脱できません。



一応、射撃可能な状態となりました。
本当なら薬室周りも綺麗にした方がいいのでしょうけど、
完全に綺麗にしようと思うと口径が大きくなってしまいます。  

Posted by ラスティネイル at 01:58Comments(2)古式銃

2016年10月28日

尾栓外れました


少し前に載せていた薩摩筒の尾栓が外れました。
固着した尾栓を外せたのは初めてです。


8分玉(0.8匁)ぐらいなので、ネジの外径も9.8mmしかありません。
細いネジは無理に外すと破損しやすいとも言いますが、
回すのに必要な力も少なくて済むでしょうね。


銃身後部を見ると、尾栓の当たっていた部分は錆が進んでいないのがわかります。
  

Posted by ラスティネイル at 02:00Comments(4)古式銃

2016年10月05日

ケリをつけました


二年近く前に購入したリボルバーはトリガースプリングがなく、ハンマースプリングが折れているものでした。
ハンマースプリングを取り出すにもグリップを止めてるネジが外れず、
オイルにつけたり、インパクトドライバーを使ったりしていました。


グリップを外すと中は錆がボロボロ取れる状態でしたのである程度綺麗にしました。
ハンマースプリングは頭が四角のネジで固定されています。
これも、簡単には回らないから油に漬けておかないとと思いつつ、
油を付けてネジを回してみます。


取れました。
次はバネをどうするかですね。
  

Posted by ラスティネイル at 00:22Comments(0)古式銃

2016年10月01日

恒例の?


二丁の火縄銃の尾栓外しを試みています。
備前筒と薩摩筒です。
外国製の洋式銃では、ニップルだけ外れて尾栓を外すのは成功していないですが、
今回は火縄銃なので、元々が洋式銃と違って日ごろから尾栓を外すようにできていますし、
ニップルはありません。




尾栓が四角ですがテーパーになっているのがやりにくいですね。
穴に棒を入れて回してもいいのですが、
小さい穴は細い棒しか入らず、大きい穴は下手すると尾栓が千切れるのではないかと。


結果として尾栓は外れず火皿が外れました。
薩摩筒は火皿がネジ式ですが、この画像は他で見ないので珍しいはずです!
でも、尾栓は外れていないのですが・・・
薩摩筒以外は通常あり溝式や溶着が多い火皿で、ネジ式は傷んでると吹き飛ぶなんて話もあります。
しかし、銃身はネジ穴が開いてるだけで作りやすいでしょうし、
状態の確認は容易で、中だけ錆でボロボロなのに気付かない心配もない。
火道が広がって吹き出るガスが多くなっても、火皿を作り変えるのも容易ではないかと思います。
これは非常に実用的に感じます。
ちなみに、何故か逆ネジです。
他個体でも逆ネジのものを確認してるので、火皿は逆ネジというものなのでしょうか。
  

Posted by ラスティネイル at 00:36Comments(0)古式銃

2016年09月17日

和製洋式銃





和製の洋式銃を入手しました。
画像見て、なんとなく状態が良くて撃てるぐらいの銃かなと。
エンフィールドの2バントより長く140㎝ありますが、細身です。
ストックから機関部までの長さも短いので、銃身が長いようです。

ストックはチークピースもついています。

口径は広げて大きくしてあるかもしれません。
ハーフストック化と一緒に猟銃化でしょうか。
広げてあっても13mmないぐらいですから、散弾銃としては小さいですね。

リアサイトはおそらく和風なのですが、海外製でもこの形状はあります。

ラムロッドの挿入口には和式では珍しく金属製のガードが付いていますが・・・木部より奥まっていていいのでしょうか。

バレル固定のウェッジが二つに分かれているのでバネになっていると思いきや、
単に溝が掘ってあるだけでした。


バレルは尾栓もニップルも外れます。
焼けたような色をしているのは、ニップルを外そうとした時なのか、
溶接で盛ってあるのかですね。
ニップルは新しいものに交換してありました。


ハンマーで叩かれるニップル部の下の木部が潰れてしまっているようで隙間があります。
何かを挟まないと、ハンマーの打撃でバレルが回転します。
尾栓の緩み勝手に・・・


カラクリも質は良さそうですね。  

Posted by ラスティネイル at 02:09Comments(2)古式銃

2016年09月13日

近居報告

お久しぶりです。
更新をすっかりサボっていましたが、趣味の方は少しず進めています。
近いうちに更新もしていきますが、古式銃が中心となりそうです。
トイガンの方もHScを購入予定ではありますが。
この前、トレーサー内臓のスコーピオンを入手し損ねたのは残念でした。

  

Posted by ラスティネイル at 06:19Comments(0)古式銃

2016年08月14日

ビックリしました


パーカッションピストルの尾栓を外すため、
銃身を万力に固定し、タングにレンチを掛けて回したところ、
グニュっと何かが動いた感触がしたものの尾栓は動いていませんでした。



そして、タングの上のリアサイトがズレていました。
ずっと一体だと思っていました。


押し込んで面一にすると、別パーツだと知らなければわからないぐらいになりました。
表面が錆びているからというのもあるかもしれませんが。
簡単に外れるようになったら困るとも思いましたが、
かなりタイトなので大丈夫そうです。

尾栓は結局外れないままですけど。  
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2016年07月24日

ルフォーショーの分解


ルフォーショーの10連発リボルバーを分解してみました。
エジェクターのアームを外して、シリンダー軸を横から貫通しているネジを外し、
バレルの下の方のネジを外せばバレルが外せ、シリンダーが抜けます。


発射の際には弾丸がライフリングに食い込みながら進んでいく抵抗があるはずですが、
その力はほとんどシリンダー軸を通るネジで受けるようです。
こんな細いネジ一本だと不安になりますね。
バレル下のネジは離れた位置なのであまり働かないでしょう。


バレルとフレームの合わせ目には6557と刻印があります。


バレルには98とあります。


シリンダーの後ろ側にも98の刻印です。
古いグリスがついたままです。


シリンダー前面には刻印が二か所ありますが意味は分かりません。
思い切った肉抜きがされています。



トリガーの上側がシリンダーストップになっており、
松葉バネのトリガースプリングも上から見えます。
シリンダー軸上面にはバネがついていて、シリンダーに抵抗を与えています。
分解時に抜けて落ちないためなのか、回転の抵抗なのか。
ちなみに、普段はSA状態にしない限りシリンダーは回転方向に自由に回りますが、
弾を装填するとピンがハンマーに当たって回転せずに済むはずです。
そして、弾を装填していくときはハンマーを浮かせてピンを避けないといけないわけです。


ローディングゲートは板バネがクリックになっています。


トリガー後方のフタを取るとハンドが見えます。
トリガーにも98の刻印です。


そのフタにも98の刻印です。



ハンマー側に小さなネジでダブルアクションシアがついています。
熱処理で青くなっているようです。
トリガー、ハンマー、ダブルアクションシアとそれらのスプリングで構成されたシンプルなメカです。
バネが強いので分解はしませんが。
ハンマーにも98の刻印があります。


グリップの裏には17の刻印が。
ハンマースプリングはネジで固定されています。


バレルは錆で荒れていました。


11mm口径なので45口径用ブラシで掃除してしまいます。


シリンダー側は広がっていて入口にはライフリングがありません。





掃除が終わったバレルを眺めたら満足して終了としました。
  

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2016年07月18日

ペリン弾

明日(もう今日?)はビクトリーショーですね。
今回は祝日開催なので仕事があり出店できませんでした。
行ける方は楽しんできてくださいね。


ペリン弾という珍しい弾の薬莢を入手しました。
これはピンファイヤーの銃をセンターファイヤーに改造した銃で使う弾です。
リムが厚いのが特徴です。


背面は一体型で使用後は円錐のように大きく窪んでます。
ファイヤーリングピンでプライマーを凹ますのではなく、
ある程度大きなハンマーノーズで押している感じです。


中にはパーカッションキャップがそのまま入っていて、
そのパーカッションキャップが前進して中にある板で発火します。
センターファイヤーですが現用ではなく旧式といいますか、過渡期の弾ですね

これは11mmペリン弾です。
ピンファイヤーの薬莢だったら装填して遊べたのですが・・・
珍しくなくてもピンファイヤーの方がうれしかったですね。
まあ、日本に11mmペリン弾を使う銃がかつてあったという資料です。
古式銃として登録されてい現存している可能性はほとんどないでしょうね。
小口径のリボルバーではあるようですけど。  

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