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2020年01月26日

古式銃の手入れ

古式銃の手入れ
この前買ったスタール銃が輸送時に錆びないようになのか閉鎖機関にオイルをかなり差してありました。
それでオイルが滲み出て木部の方に回って木に良くないので、
急ぎで閉鎖機関から木部を離して、余分なオイルを拭き取りました。
火縄銃でもあったりあしますが、オイルの差しすぎはやめて欲しいものです。
トリガーメカも見るためにロックも外したいのですが、
それはネジが固着しているのでどうするか考え中です。

古式銃の手入れ
古式銃の手入れ
レバーを下げてもブリーチブロックか自由に動き回るということで、
状態の良い銃でもそうだから正常だとか、他の人の持っている個体もそうだとか言う話が出ていました。
レバーを下げと自重でブリーチブロックが下がるという状態で、もちろんそんなはずがありません。
上の画像のように板バネがブリーチブロックに当たらず何の仕事もしていませんでしたが、
下の画像ように付け替えて、正常に作動するようにしました。
レバーを下げるとブリーチブロックがしっかり開き、レバーにもバネのテンションがかかり勝手に閉まりません。
また、バネを介してるのでブリーチブロックをロックする部品から遅れて動き出すことができ、
かつ移動量は減らないようになっています。
ところで、フラッシュを焚くと錆で真っ赤ですね。
これだけの錆を落とすのも大変です。
錆を落とさずに赤錆を黒錆にできないかなと手抜きを考えていたりもします。

古式銃の手入れ
しばらく前から外そうとしている火縄銃の尾栓が70度ぐらい回るようになりましたが、まだ外れず。

古式銃の手入れ
これぐらい尾栓の頭に隙間が空くぐらいまでは外れています。
口径15mmで5匁ぐらいの銃で、外したことのない大きさです。
今までは12mmぐらいが最大でしょうか。
口径が大きくなるほど力も必要で大変になってきます。
普通は多少回ると一気に緩んで回りだしますが、その気配が無いですね。
少なくともテーパーネジではなさそうです。
緩み始めているのに錆や異物を噛むと回らなくなるようなので、
尾栓がネジ山がしっかり噛み合っていて隙間も少ない立派なネジか、
余程酷いネジなのでしょう。

状態の悪い古式銃の手入れは根気や忍耐力、力が必要になってきます。
道具や技術も必要ですが。
今は技術や手間が無くても古式銃が手入れできるように、治具類の製作を計画中です。
良い治具があると銃の部品も傷付きにくくなりますしね。
自分で作るのは難しそうなので図面を書いたら外注に出します。



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Posted by ラスティネイル at 01:28│Comments(3)古式銃
この記事へのコメント
赤錆を黒錆に モノタロウのにGO
Posted by あああ at 2020年01月26日 07:22
>状態の悪い古式銃の手入れは根気や忍耐力、力が必要になってきます。

それ以前にせめて状態を悪化させない意思、というか愛(くさい言い方ですが)のようにも思えます。

油差しすぎのスタールは誉められるレベルと言えない扱いの前オーナから救われたとも感じます。

先述の愛すら持てないコレクションは処分するのがモノのためかもしれないと思いました。
Posted by 都内在住 at 2020年01月26日 10:54
>あああさん
コメントありがとうございます。
こういうケミカル系は商品が信用できない部分があったり、どれにするか悩むところです。

>都内在住さん
前のオーナーも大事にしてなかったわけではなかったと思うのですが、難しいところですね。
オイルが木部に悪いと知らなければ、錆対策にオイルは有効ですからね。

それに骨董品の手入れや修理は本当に考え方は人次第です。
錆を落とす人、落とさない人。
修理部がわからないように直す人、修理してオリジナルじゃないとわかるように直す人など。
オリジナルに基づかない修理は論外ですが少なくなく。
修理のためにオリジナル部も少し削る必要があったり、多少の傷が付くものは非常に悩むところです。
多少の諦めは必要ですね。
希少なものは今の自分の技術では修理しないでおこうなんて考えているものもあります。
Posted by ラスティネイルラスティネイル at 2020年01月26日 15:14
 
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