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ラスティネイル
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2021年06月05日

まずは分解から


以前、10万円ぐらいで購入して放置していたロック不動で状態の悪い3バンドのエンフィールド銃の整備を始めました。
3バンドは珍しいので状態の悪さにしてはちょっと高めですね。
元々、2バンドや砲兵銃との比較用にと購入したものですが、比較の写真を撮るにもあまりに状態が悪くて恥ずかしいので、
整備してまともな状態になるようにします。
まずはロック(カラクリ)を外しました。
見ての通り、銃身は錆びていますし、ロック表面も錆びていましたが中は錆が少なく状態が良いです。
シアが減っているせいで上手くコックできませんが、
ネジも全部緩んだので、修理は問題なく出来そうです。
ロックを固定するネジは後ろ側がストックに刺さっているだけのネジ部の無くなっているものでしたが、
エンフィールド銃のネジは予備を何本か持っているので、大きさの合うものがあるかどうかですね。
銃身のタングを止めているネジも緩みました。


銃身の方も錆びています。
ラムロッドが中途半端な位置で固着しているのがこの銃の外観で一番の問題です。
とにかく力で引っ張れば何とかなるのでしょうけど、数十センチの長さで固着しているものを抜くには力が要ります。


木部は黒く厚い塗料(タールにしては固い?)が塗られていてザラザラしています。
少し剥いだ画像右側は元の木の色です。



バンドのネジも緩みました。
ネジ穴の入っていない部分なんて錆で好き放題膨張しますから、
下手をするとネジ山が見えないほどになります。
我ながら良く緩ませました。
しかし、ネジ頭のマイナス溝が舐めてしまっています。
まあ、滑って舐めたとドライバー押されて変形したのはちょっと違いますが。


マイナス溝が広げられる変形で出っ張ったところをハンマーで叩き、元の形に近づけます。
金属片が出ないで変形してる分には結構形が戻ります。
ある程度形が戻ったら削って形を整えれば綺麗になりますが、
削れば小さくなるので、そこまでするかは悩みどころですね。
元々、錆で形がはっきりしていないと、着色するだけでも違和感は小さくなります。

今日は時間が無かったのでそこまでしませんでしたが、
バンドが緩んだので銃身も外せるようになりますね。
整備をするにはまず分解ができないと話になりませんから、銃身とロックが外せれば大きな問題はなくなります。


見た目の状態は非常に悪いですが、ライフリングは銃口部ではっきり確認できます。
錆も表面錆で、溝の深さも深めです。
ロックの中の状態も良かったですし、あまり使用もされてないかもしれないので、
銃身の中の方の錆が少なければ銃という道具としてもしっかり生き返るかもしれないですね。
上手くいけば他の銃身長と撃ち比べができると。  

Posted by ラスティネイル at 02:36Comments(0)古式銃