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ラスティネイル
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2021年03月08日

回転運動


火縄銃の二重ゼンマイカラクリは前後に動く盗人金(シア)が火挟のカム(ハンマーノッチ)を抑えていて、
引き金を引くと盗人金が後ろに下がり火挟が解放されます。
回転運動する火挟を直線運動する盗人金でロックしているように見えます。


ですが、実は盗人金は曲がっています。




盗人金の案内となる部品の案内部も完全には直線に向き合っていません。



カムにかかるところは火挟の軸の中心を向いていて、
引き金に当たるところは銃床の曲線に合わせて、もしくは引き金の当たるところと垂直に近い角度にしてあります。
そうでないと上手く動かなかったのでしょうか、力学的に正しい状態です。
結果として、盗人金も大きな回転運動しているわけですね。

うちにある三丁の二重ゼンマイカラクリはすべてこのようになっていました。
世の二重ゼンマイカラクリがすべてそうなのかはわかりませんが、
細かいところまで考えられているものです。
  

Posted by ラスティネイル at 01:26Comments(0)古式銃