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2020年05月17日

ゲベール銃の分解整備


以前に載せていた白磨きのゲベール銃を分解整備しました。
銃身を外すと裏は錆でまっ茶色でザラザラ。


普段の錆は落として着色はそのままになる方法で錆を落としただけなので白くないですが、艶のある状態になっています。
白磨きでも錆びて磨いてを繰り返すと自然と黒くなっていくのです。
この銃は白くなるまで磨いても良いのですけどね。


チャンバー裏には3本の太い線が並んでいる部分と5本の細い線が並んでいる部分があります。
下側にはプラグとバレルの位置を合わせる目印も。


中ほどには錆で消えかかっていますが王冠マークの下に何かの刻印と、多分2の刻印とMの刻印があります。


1のようなJのような刻印も。


ニップル取付部の下には楕円の中に何かのスタンプがありますが、何だかわからないですね。


銃身後部右側にも王冠の下にFのマークです。



プラグ左側には王冠の下にLF、右側には×印があります。


ストックの銃身が収まるところにも3本線があります。



ロックを固定しているネジを外すのは大変でした。
T型のマイナスドライバーの柄にさらにレンチを差し込んで回しました。
ストックの木が収縮か穴の変形でかでネジが回らないのです。
ドライバーの幅が小さかったのでネジの溝がわずかに変形して「しまったところは反省点ですが、
これより大きなマイナスドライバーで、しかも力をかけて回せるものを見つけるのも大変です。
まあ、横に差したレンチで力いっぱい回したわけでもないですが、
頭も無事で軸も捩じり切れなかったので、材質もかなりしっかりしたネジだと言えます。
この後、ストックの穴は広げてネジがスムーズに入るようにしておきました。



前のネジの方が錆びているので大変でしたが、錆びてない後ろのネジも結構固かったです。
プレートを後に残っている金具はトリガーガードを固定するピンで、このプレートで抜けないようにしてあります。
プレートの入る窪みに2本線のマークがありますが、特に他のどれとも一致せず用途不明です。



錆びているネジはわかりませんが、軸にFの刻印と6本線の印があります。
真ん中の二本が交差していますが、どう読めばいいのかわからないですね。


頭にもFの刻印があります。


プレートの裏にもLのような印と、画像で右上に6本線の印があります。



ストックのロックが収まる部分にも6本線のマークがあります。
銃身とストックの組合せだけ3本線のマークみたいですね。


ロックも外すと錆びていました。


軽く錆を落とすとこんな感じです。



セーフティコックではエンフィールド銃と違ってわずかにハンマーが浮くだけなので、
雷管の取付はフルコックにする必要があります。
また、セーフティコックでも引き金を引けばハンマーは落ちるので、そんな安全な感じもしないです。
ハンマーは内側に段が付いていて、プレートの上端に当たってハンマーが止まるようになっています。


フルコック状態です。


ハンマー軸の部品にも王冠とFのマークが付いています。
短いネジ2本の頭には6本線の印が見えます。
もう2本は無いのか、軸の方なのか。



プレートにはDNの文字と王冠にFのマーク、さらにその前にFなのか他のマークの打ち損じみたいなものがあります。
プレート前側には1か逆さのLに見える刻印と6本線のマークです。


メインスプリングは曲がっている部分だけ幅も厚みも大きく、応力集中で折れやすい部分だと認識してでしょうか。
内側は角があるのは応力集中が起こりやすそうであまり良くありませんが、
折れる時は外側からになるので、焼入れ時に割れなければあまり関係ないのかもしれません。

ネジも回るのでロックも完全分解してそれぞれの部品の刻印も見たい部分もありましたが、
バネが強力で苦労しそうなので不必要に分解するのはやめておきました。
ロックの奥まった手の触れない部分は他よりはっきり白いので、この銃は確かに最初から白磨きなのでしょうね。  

Posted by ラスティネイル at 01:04Comments(2)古式銃