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ラスティネイル
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2012年02月05日

理想のスプリングガイド

久々に精密射撃関連の理論的なことでも書いてみようと思います。
もはや、精密射撃関係に期待してここを見ている人もいないでしょうけれど。

エアコッキングガンでのスプリングガイドはスプリングの伸縮のスムーズさを左右する大事なもので、太さを気にする方は多いでしょう。今回は他の部品との位置関係について。



まず、これは理想的だと思えるスプリングガイドです。
スプリングガイドとピストンがスプリングを介さないで当たっています。噛みあっていると言ってもいいかもしれません。



これはよくあるスプリングガイドで、ピストンが傾いてしまっています。シアによって力がかかるとピストン後部は持ち上げられやすいですし。そうでなくても前進を阻むのが下側だけなので傾きます。コッキングするときよりも戻す時の方が抵抗があり重いものはその影響です。
力がかかり抵抗があるということは部品の消耗を招き、シリンダー内面を傷付けますし、ピストンの毎回均等な解放や真っ直ぐな前進を妨げることになります。気密や前進速度への悪影響ですね。
そこで、理想的なスプリングガイドとしては、シリンダーに頼らずピストンを支えられるものだと考えます。後ろ側はピストン後部が上がるのを押さえ、前側もピストンが下がるのを押さえる。実際は後ろ側だけでも効果がかなりあると思います。直接スプリングガイドとピストンが当たらずともスプリングを介して固定できるかもしれませんが、あまりタイトにするとスムーズでなくなるでしょうね。
また、スプリングガイド自体が傾いても問題なのでスプリングガイドとシリンダーセットピンの関係、もしくはシリンダーセットピンやそれを支えるフレームの剛性確保やガタを無くすことも重要となります。

操作の滑らかさは初速の安定性や消耗しやすさを確認するうえでも重要だということですね。ちなみに、マルイの電動ガンはスプリングガイドがしっかり固定されていますが、そうでなくてもピストンがメカボックスンのレールの上をスムーズに動きますし、ピストンリングも寸法に余裕があるので上下左右動いてシリンダーの位置に合わせられます。こんなところでもマルイの電動ガンが優秀な理由があるわけです。
電動ガンに限らず、マルイの新しいエアコキハンドガンはシリンダーがなくてもピストンをコッキング状態で保持出来ますので、やはりシリンダーには頼っていないようです。

この理想的なスプリングガイドの面白いところは、コッキングされることによりピストンが固定されるので、コッキング中よりもコッキング後の方がボルト(シリンダー)がスムーズに動くことです。
逆に言うとコッキングするとボルトの動きが悪くなるようなものは駄目です。  

Posted by ラスティネイル at 01:30Comments(23)理論・実験