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2018年06月08日

土佐筒


今回は土佐筒です。
五日前に投稿した日野筒は非常に手間をかけましたが、現在までのアクセス数60と類を見ない不人気記事でした。
なかなか残念な気分になりましたが、火縄銃関連を続けていきます。
話を戻して土佐筒です。土佐筒はわりと人気がありますね。





特徴の一つは縦の鋲で止まったカラクリ。
なので、側面はすっきりしていて、上下には金具類があります。
まあ、普通の火縄銃でも上下は派手な飾りのものが多々ありますが。
外にバネはありませんが、火挟はカニの目でロックされるのがわかります。

目釘穴などの穴を補強する金具は花びら一枚一枚分かれていて手間がかかっています。
ただ、補強としての機能は少し疑問が残りますね。



表一角(丸くて上だけ平ら)の銃身です。
マズルの外側の角が大きく丸められている銃も土佐筒にはあります。


雨覆いは楔の代わりに縦のピンで固定されています。

尾栓の頭にある穴も縦です。
縦が余程好きなのでしょうか。
銘は土州住柳本喜平重義作です。

先キ六寸鋼入となっています。
銃口部は装填時に磨耗しやすいからか鋼になっているようです。
ただ、少し引っかいてみた感じでは硬さの違いはわかりませんでした。
切断して組織を確認するわけにもいかないですしね。


尾栓は山が大きめでテーパーです。
山が大きいと安心感がありますね。


上から刺さっている鋲を2本外せばカラクリが外せます。
カラクリだけで機能が完結しているので、木の収縮などの影響が少ないですね。
引き金の軸がカラクリの入るスペースにあると言うのも他に見ない特徴です。


鋲はテーパーにはなっておらず、抜け止めの出っ張りが付いています。
溝ではなく、実際に出っ張っています。
全周ではないのもまた不思議な感じ。



カラクリの作りは平カラクリのバネが内側のゼンマイになったようなものですが、
盗人金を動かすバネの押金が火挟の軸を固定する役割を持っています。
一つの部品で二役ですね。




押金は盗人金側を持ち上げて回して、スライドさせると外せます。



これで部品が全部外せます。
火挟の軸は固いので外しませんでしたが。


火挟の軸には上と書いてあって、抜いても向きを間違える心配が無さそうです。
火挟の本体は鉄製で、軸と貝口は真鍮です。盗人金も鉄なので磨耗には強そうですね。
貝口に開けた穴に本体の鉄部を通して固定しているらしく、貝口の内側に錆びている鉄が見えます。

地金はやはり後ろほど厚く、表側が広がったテーパーが付いています。

ゼンマイは一枚の板で出来ています。
一周目は火挟の軸に合わせた四角に巻き、一周目の外側の角を削って丸くしてから、
二周目以降を丸く巻いていっています。

以上、個性的な土佐筒でした。





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Posted by ラスティネイル at 23:30│Comments(2)古式銃
この記事へのコメント
火縄銃も興味深いので、是非続けていただきたいものです。
マルゼンカート式エアコキルガーP08から始まり、腰を傷めてサバゲ引退後は銃の歴史のほうに興味を持ちました。
今回の土佐筒はまるで現役のような美しさですね。
また、アクションがかなり合理化されているのも面白いです。
これがもっと進化していったら、どんな近代的小銃になったか…想像するのが楽しみです。
Posted by 都内在住 at 2018年06月09日 07:20
コメントありがとうございます。
見てくださる方がいるとわかると続けていく気になりますね。
火縄銃はまず分解(特に尾栓)に手間取って写真撮影までなかなかいかないのですけど。

マルゼンのルガーとはベテランの方ですね。
綺麗なのは残念ながら磨かれているのと再仕上げの黒染めです。
当時の仕上げがどうだったのかはイマイチわからない部分もありますけどね。

お見かけしたことのあるお名前だと思ったら・・・鉄道模型のときの方でしょうか。
あれは外せるだけ部品を外したところで、ボイラー?が外せずにそのままになってしまっています。
Posted by ラスティネイルラスティネイル at 2018年06月10日 22:04
 
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