QRコード
QRCODE
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 9人
プロフィール
ラスティネイル
オーナーへメッセージ

2016年02月05日

ロックの取り外し

ロックの取り外し
前に載せていた管打銃はフルコックは問題ないのですが、ハーフコックがかかりません。
普通はハーフコックの方が溝が深かったり、
シアが入り込んで引き金が引けなくなるぐらいしてあって、問題が起きにくいのですが。
とにかく、ロック(カラクリ)を外して見てみないとわかりませんね。
この時代の銃は木のストックが機能に影響するので、木部の変形でシアがかからないことも多々あります。

ロックの取り外し
このネジを外せばいいのですが、溝にやたらテーパーがついていてドライバーが少ししか入りません。
ネジの頭が丸いので溝の中央にしかかかりませんでした。

ロックの取り外し
そのまま回す勇気はないので、100均のドライバーを削ります。
これで無事に外せました。

ロックの取り外し
ロックの取り外し
こんな風にテーパーが付いていました。

ロックの取り外し
ロックの取り外し
外したロックです。
ネジの周りの部品が外形も丸くしてあるのは無駄だと思うのですが、
余裕のあった時代だったのか、職人とはこういうものだったのか。
錆でわかりにくいですが、プレート、プレートと一緒にハンマーやシアを挟む板、バネは青みがかっていて、
ハンマー、シア、ねじは黄色いです。
焼き戻し色だと考えると、靭性を得るために焼き戻しを高い温度でした部品が青で、
シアやハンマー、ネジなど磨耗や変形しないように硬さを優先した低温の焼き戻しで黄色なのでしょうか。

ロックの取り外し
などと考えてみても、ハンマー側が思いっきり減って丸くなっていました。シアは大丈夫そうなのに。
単純に使用で減ったのか、材質が良くなかったのか。

原因はわかったのでとりあえず今回は組み立てました。
幸いネジは回りそうなのでハンマー側の部品を外して、少し形を整えれば解決ですが、
ハンマーを外そうと思ったら非常に強いスプリングがあるので大変です。
バネを抑える冶具でもないと傷だらけになるか、組み立て自体が出来るかどうか。
外さずに形を整えることも不可能ではありませんが、質は落ちますね。
どうするかは良く考えることにします。



同じカテゴリー(古式銃)の記事画像
火縄銃で狙うもの
大砲の使い方
ゼンマイ式の管打ち短筒
三役こなす火薬入れ
国友九十郎 正義の火縄銃
スポッティングスコープ
同じカテゴリー(古式銃)の記事
 火縄銃で狙うもの (2024-04-06 16:03)
 大砲の使い方 (2024-03-30 21:23)
 ゼンマイ式の管打ち短筒 (2024-03-24 23:05)
 三役こなす火薬入れ (2024-01-07 01:48)
 国友九十郎 正義の火縄銃 (2023-11-29 23:11)
 スポッティングスコープ (2023-11-28 23:01)
Posted by ラスティネイル at 01:44│Comments(2)古式銃
この記事へのコメント
 こんばんは
 
 テーパーがついたマイナスネジとはなかなか興味深いですね。なんのためにそんなことをしたのやら
 最近の工業製品でプラスネジばかりなのは電動ドライバーのせいだと思うんですけど、同じように当時の工具のせいなのか、他に要因があるのか
 特にメリットがなさそうですけどね
Posted by 成瀬 at 2016年02月08日 22:23
こんばんは。
メリットは特に溝幅が多少違っても差し込めば両面が当たる可能性があるぐらいでしょうか。
ドライバーが底についたりしたら全く意味がありませんが。
今もドライバーはテーパーになってるのとなってないのがありますね。

一丁の銃でもテーパーのとそうでないのが使われていたりするのも不思議です。
同じサイズのネジは同じ溝ですが。
Posted by ラスティネイルラスティネイル at 2016年02月10日 00:20
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。