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2018年03月18日

エンフィールド砲兵銃


古式銃のエンフィールド砲兵銃です。
全長102センチは2バンドの124センチよりずっと小さく感じます。
騎兵銃はもっと短いですが、古式銃として実物は一回しか見たことが無いです。
それは状態が悪く、ストックが10センチも短くなっていたのに40万もの値がついていて買えませんでしたが。


ロックにはTOWER、1863、王冠マークがあります。
古いタイプで元々はトリガーガードにスイベルがあるものですが、
スイベルはストックに移して、トリガーガードの穴にニップルプロテクターの鎖が付いています。
肝心のニップルプロテクターは無くなっていますが。

この鎖は両端に穴が開いた金具を組み合わせていくことで連結されていて、
輪を閉じていく必要が無いので合理的です。
一番端は輪を閉じるようにする必要がありますね。

ハンマーの装飾もちょっと手が込んでいて豪華な感じがします。

バレルが短くて、テーパーで薄くなる前に切断されているのでマズルも肉厚です。


ライフリングは3条です。ツイストは画像では緩く見えますが、実物はそうでもないです。
よく、エンフィールドは5条で、スプリングフィールドは3条で命中率が悪いなんて言われたりしますが、
エンフィールドでも3条のものは結構見かけます。

ロックはネジ2本で固定されています。

バレルにはプルーフマークと25の数字があります。
25ゲージは14.514mmで0.571インチです。
エンフィールド銃は0.577口径なので近いところですね。


プラグにはバレルとの位置合わせの矢印と何かのマークの下に2、逆さの5があります。



リアサイトも古いタイプで、サイトを倒したまま調整できる両サイドの耳がありません。
バネもネジではなくピンで止まっています。
文字は残念ながら錆で消えてしまっています。

サイトは角度の広いVの下に小さなノッチがある変わった形状です。

フロントサイトは通常の形状です。

ストックにはバーミンガム・スモール・アームズのロゴがあります。
Birmingham Small Arms Trade輪になっていて、王冠とBSAの文字が真ん中に。

下側にはSWINBURNの刻印があります。

バットプレートには日本での管理用に七十三と彫ってあります。
後から付けられた余計な傷と見るか、日本で使われていた証拠として大事に見るか。
地味に筆使いを再現して彫られているところは、当時の日本人の性格が表れているようです。
バンド2つとプラグのネジを外すとバレルが外せます。

バレル下側にはEZRA MILLWARDの刻印。

F.Bとシリアルらしき1568があります。

CやLの刻印があるようにも見えますがはっきりしませんね。
XIIと傷がつけてあります。12という製造時の管理用の傷ですね。
2桁になっているのは初めて見たかもしれません。

プラグにも1563とバレル後端にMとLがあるようです。

プラグにもXIIの傷があります。

プラグやロックを止めているネジにもXIIと管理されています。
こんなネジは共用できそうなものですけどね。




ロックプレートにはF.BのFが消えかかっているもの、プラグと同じマークの下に2があるもの、W.Pの刻印があります。

XIIもあります。

ストックにはクリーニングロッドを押さえる板バネがピンで止められています。

先端の真鍮金具はネジで止まっています。

砲兵銃で取り回しが良いですし、そのまま射撃ができるぐらい状態が良いので気にっています。
ニップルプロテクターを入手して取り付けたいところ。  

Posted by ラスティネイル at 02:47Comments(0)古式銃