2017年12月02日
ウェストリー・リチャーズ騎兵銃 分解編
ウェストリー・リチャーズのモンキーテイルの分解をしてみます。
まずは銃身をストックから外します。
フロントのバンドのネジを緩めれば抜ける銃が多いですが、
この銃はバンドの前にピンがあり、これを乗り越えられるだけバンドを広げる必要があります。
騎兵銃だと馬に乗って上下に揺れるから簡単に抜けるようでは困ると言うことでしょうか。
リアサイトの前あたりにバレルを固定しているピンがあり、これも抜く必要があります。
次にトリガーガードを外します。
トリガーガードの裏には三本の溝とMと177?の刻印があります。
ストック側にはH.Cの刻印があります。
トリガーの前に見える太いネジを外すと、フレームとの結合が解かれて銃身が外せます。
ストックにはJHADFIELDと刻印があります。
ストック先端は金属部がありますが、目立つ部分以外も木部と結構長く組み合わさって3本のネジで固定されています。
クリーニングロッドを入れる溝には三本の溝が入れていあります。
ロックプレートにはH.CとT.RIGBYの刻印があります。
プレートは後ろの固定用ネジの部分が一段なっていて、ストックはその分彫られています。
ロックを止めているネジにも三本の溝があります。
銃身とフレームの両方に3355と刻印があります。
裏にはそれぞれにH.Cと12が、銃身には4とも刻印があります。
銃身にはTTという刻印も。
モンキーレイル部のレバー裏側にもH.Cと12です。
フレーム後部にはPと潰れてしまっていますがプルーフマークのような刻印。
レバーにテンションをかける板バネはアリ溝で差し込まれています。
ブリーチにも12の刻印があります。
下側に出っ張っているツノはロウ付けかもしれません。
ブリーチとレバーはアリ溝で差し込まれた後に抜け止めのネジが入れられ、
スライドします。
レバー部上側に丸い部分が見えます。アリ溝部は一体ではなく、リベットのようなもので固定されています。
火薬による力がかかる部分ではないですしね。
真鍮のヘッド部分は5の刻印があるので交換してるのでしょうか。
ブリーチとの結合部が三角の板状と言うのも不思議です。
圧力は円筒部の後ろ側でブリーチに伝わるのですが。
ピン固定で多少遊びがあって、角度が上下に動きます。
この遊びもないと上手くチャンバーに入らないのでしょうか。
レバーを閉じた状態ではブリーチ後端はフレームに当たり、ブリーチの角もフレームの穴の前側に当たっているので、
ブリーチがしっかり固定されていることがわかります。
レバーを下げるときも押し込んでいく感じがしますしね。
レバーを上下に動かすだけで、ブリーチヘッドが銃身内に入ってしっかりと固定されるシステムで、
使いやすさという点は非常に優れていると思いますが、動きが複雑ですり合わせは大変そうですね。
まずは銃身をストックから外します。
フロントのバンドのネジを緩めれば抜ける銃が多いですが、
この銃はバンドの前にピンがあり、これを乗り越えられるだけバンドを広げる必要があります。
騎兵銃だと馬に乗って上下に揺れるから簡単に抜けるようでは困ると言うことでしょうか。
リアサイトの前あたりにバレルを固定しているピンがあり、これも抜く必要があります。
次にトリガーガードを外します。
トリガーガードの裏には三本の溝とMと177?の刻印があります。
ストック側にはH.Cの刻印があります。
トリガーの前に見える太いネジを外すと、フレームとの結合が解かれて銃身が外せます。
ストックにはJHADFIELDと刻印があります。
ストック先端は金属部がありますが、目立つ部分以外も木部と結構長く組み合わさって3本のネジで固定されています。
クリーニングロッドを入れる溝には三本の溝が入れていあります。
ロックプレートにはH.CとT.RIGBYの刻印があります。
プレートは後ろの固定用ネジの部分が一段なっていて、ストックはその分彫られています。
ロックを止めているネジにも三本の溝があります。
銃身とフレームの両方に3355と刻印があります。
裏にはそれぞれにH.Cと12が、銃身には4とも刻印があります。
銃身にはTTという刻印も。
モンキーレイル部のレバー裏側にもH.Cと12です。
フレーム後部にはPと潰れてしまっていますがプルーフマークのような刻印。
レバーにテンションをかける板バネはアリ溝で差し込まれています。
ブリーチにも12の刻印があります。
下側に出っ張っているツノはロウ付けかもしれません。
ブリーチとレバーはアリ溝で差し込まれた後に抜け止めのネジが入れられ、
スライドします。
レバー部上側に丸い部分が見えます。アリ溝部は一体ではなく、リベットのようなもので固定されています。
火薬による力がかかる部分ではないですしね。
真鍮のヘッド部分は5の刻印があるので交換してるのでしょうか。
ブリーチとの結合部が三角の板状と言うのも不思議です。
圧力は円筒部の後ろ側でブリーチに伝わるのですが。
ピン固定で多少遊びがあって、角度が上下に動きます。
この遊びもないと上手くチャンバーに入らないのでしょうか。
レバーを閉じた状態ではブリーチ後端はフレームに当たり、ブリーチの角もフレームの穴の前側に当たっているので、
ブリーチがしっかり固定されていることがわかります。
レバーを下げるときも押し込んでいく感じがしますしね。
レバーを上下に動かすだけで、ブリーチヘッドが銃身内に入ってしっかりと固定されるシステムで、
使いやすさという点は非常に優れていると思いますが、動きが複雑ですり合わせは大変そうですね。
2017年12月02日
ウェストリー・リチャーズ騎兵銃
分解編を書いていたら誤って消してしまって再投稿です。
その分解編の方も画像がバグって上手くいきません・・・
ウェストリー・リチャーズ騎兵銃です。
ウェストリー・リチャーズは色々な銃を作っているので、モンキーテイルと呼んだ方がわかりやすいかもしれません。
全長91cmで銃身長も95cm程度と短いです。
正確な銃身長は銃身がレシーバーにネジ込めれているだけでなく、
薬室が銃身とレシーバーをまたがっているのでよくわかりません。
エンフィールド銃の2バンドと比べるとかなり小さいです。
口径も小さいですしね。
ロックも一回り小さいです。
三角の中に1867とWESTLEY RICHARDS&coの刻印があります。
トリガーは結構鋭いチェッカーリングが入っています。
手が込んではいますが、要るのかなとも。
また、エンフィールド系はシアの位置によってトリガーがぶらぶら動く遊びがあるのですが、
この銃はトリガーにバネで常に後方へのテンションがかかっており、遊びがありません。
モンキーテイル部にはWESTLEY RICHARDS PATENTとあります。
ロックなどはなく、持ち上げるだけで開きます。
ハンマーを起こしているときはハンマーに押さえられて開きません。
開く量もハンマーに当たるまでですね。
3355という番号とプルーフマークがいくつかあります。
バットプレートには収納部が付いています。穴も蓋もテーパーになっていて、
ヒンジ支点で回転しても結構密着するようになっています。
基本的に45口径の小さめのマズルです。
肉厚は十分にあります。
リアサイトは普段見える上側には目盛がありません。
起こしたときに後ろから見合える下側に目盛があります。
サイトのヒンジがエンフィールドは後ろで、この銃は前だからですね。
左側に3まで右側に8まであります。
左側のは位置を合わせた後でサイトを寝かせて使います。
右側は8以上上がるスペースはありますが、不要なのか目盛はまでです。
サイトベース側面にも1〜3の目盛があります。
銃身にはWHITEORH・PATENTと刻印があります。
その後ろには小さくWRいありますね。
ウィットウォースはウィットウォース銃の開発者でウィットネジを作った人でもあります。
モンキーテイルの銃身は八角形ライフリング(六角形のや普通のもあるとか)です。
緑に光っている縁を見るとなんとなく八角形に見えるでしょうか。
途中に紙を詰めて撮ると見た目は悪いですがわかりやすいでしょうか。
銃身には451と483の刻印があります。
ウイットウォース銃は六角形ライフリングの銃身に、ネジレの付いた六角形の弾をマズルから装填していましたが、
モンキーテールは45口径の弾の後端が一部太くなっていて、底が変形してライフリングと噛み合うのです。
火薬の力で変形させられる後装填銃のメリットを活かしているわけですね。
円筒から六角形にするよりは八角形の方が力が少なくて済むから八角形なのでしょうか。
ちなみに、薬室付近は断面が丸く、かなり緩やかに八角形になっていくので、
弾はある程度進んで(弾に速度が付いてから)回転が始まると考えるとあんまり良い感じはしないですね。
幕末では指揮官が持っていたようですが、軽いから指揮官向けというだけでなく、
装填容易で、小口径で命中率も良いという実用性の高さもあったのではないかと思います。
小口径と言っても45口径ありますからね。
同じカテゴリー(古式銃)の記事画像
その分解編の方も画像がバグって上手くいきません・・・
ウェストリー・リチャーズ騎兵銃です。
ウェストリー・リチャーズは色々な銃を作っているので、モンキーテイルと呼んだ方がわかりやすいかもしれません。
全長91cmで銃身長も95cm程度と短いです。
正確な銃身長は銃身がレシーバーにネジ込めれているだけでなく、
薬室が銃身とレシーバーをまたがっているのでよくわかりません。
エンフィールド銃の2バンドと比べるとかなり小さいです。
口径も小さいですしね。
ロックも一回り小さいです。
三角の中に1867とWESTLEY RICHARDS&coの刻印があります。
トリガーは結構鋭いチェッカーリングが入っています。
手が込んではいますが、要るのかなとも。
また、エンフィールド系はシアの位置によってトリガーがぶらぶら動く遊びがあるのですが、
この銃はトリガーにバネで常に後方へのテンションがかかっており、遊びがありません。
モンキーテイル部にはWESTLEY RICHARDS PATENTとあります。
ロックなどはなく、持ち上げるだけで開きます。
ハンマーを起こしているときはハンマーに押さえられて開きません。
開く量もハンマーに当たるまでですね。
3355という番号とプルーフマークがいくつかあります。
バットプレートには収納部が付いています。穴も蓋もテーパーになっていて、
ヒンジ支点で回転しても結構密着するようになっています。
基本的に45口径の小さめのマズルです。
肉厚は十分にあります。
リアサイトは普段見える上側には目盛がありません。
起こしたときに後ろから見合える下側に目盛があります。
サイトのヒンジがエンフィールドは後ろで、この銃は前だからですね。
左側に3まで右側に8まであります。
左側のは位置を合わせた後でサイトを寝かせて使います。
右側は8以上上がるスペースはありますが、不要なのか目盛はまでです。
サイトベース側面にも1〜3の目盛があります。
銃身にはWHITEORH・PATENTと刻印があります。
その後ろには小さくWRいありますね。
ウィットウォースはウィットウォース銃の開発者でウィットネジを作った人でもあります。
モンキーテイルの銃身は八角形ライフリング(六角形のや普通のもあるとか)です。
緑に光っている縁を見るとなんとなく八角形に見えるでしょうか。
途中に紙を詰めて撮ると見た目は悪いですがわかりやすいでしょうか。
銃身には451と483の刻印があります。
ウイットウォース銃は六角形ライフリングの銃身に、ネジレの付いた六角形の弾をマズルから装填していましたが、
モンキーテールは45口径の弾の後端が一部太くなっていて、底が変形してライフリングと噛み合うのです。
火薬の力で変形させられる後装填銃のメリットを活かしているわけですね。
円筒から六角形にするよりは八角形の方が力が少なくて済むから八角形なのでしょうか。
ちなみに、薬室付近は断面が丸く、かなり緩やかに八角形になっていくので、
弾はある程度進んで(弾に速度が付いてから)回転が始まると考えるとあんまり良い感じはしないですね。
幕末では指揮官が持っていたようですが、軽いから指揮官向けというだけでなく、
装填容易で、小口径で命中率も良いという実用性の高さもあったのではないかと思います。
小口径と言っても45口径ありますからね。
同じカテゴリー(古式銃)の記事画像